自分の修煉状態が周囲の環境を左右する
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文/中国の大法弟子 心語

 【明慧日本2016年3月25日】私の息子は何年も農村へ行って仕事をしており、家にはいません。嫁も仕事をしているため、嫁の母親が息子の家に泊まって、孫の世話をしていました。しかしある日、嫁の母親は突然「疲れた」と言い、孫の世話をやめてしまいました。嫁は仕方なく私に電話して、孫の世話を頼みました。

 それ以来、私は毎朝7時ごろ家を出て、孫の世話をしに行くようになりました。孫にお菓子を買ったり、洋服を買ったり、また嫁の洋服や、息子一家の薬、ミネラルウォーターなども買い、また、電気代なども払ってきました。嫁はさらに、孫を生命保険に加入させたいと言い、1年間1万元の保険に加入しました。

 しかし、いくら買っても嫁の母親は満足しませんでした。いつも私に、孫はこの食べ物が好きだとか、あの洋服と靴が必要だとか言うのです。また、嫁にマンション1階の部屋を買うように言い、(訳者注:中国ではマンションの1階はほとんど店舗になっていて、1階をあえて買う人は、貸し出して家賃を稼ぐ目的である)、そのローンを私に払わせようとしました。

 孫の世話をしてこの1年余、嫁と母親はずっと私に不満気でした。時には口調もきつく、甚だしきに至っては息子まで私に対して不満で、私と父である夫に対しても無関心でした。

 嫁は一人娘で結婚する前、母親は「娘が結婚する時には、持参金として10万元持たせます」と言いましたが、そのうちに5万元に言い換え、結婚当日、嫁が母親からもらった預金通帳を見ると、わずか10元しか入っていませんでした。嫁は泣き出しました。嫁の実家には100万元近い預金があり、しかも毎月の収入だけでも私と夫より7、8千元多いのです。しかし、けちんぼうなので、たった2元のことでも娘とよく揉めており、娘はいつも母親に譲っていました。

 他にも嫁の母親は、孫に対しても厳しいのです。孫がまだ幼くて話もできなかった頃、おしっこを漏らして、ズボンを濡らしてしまうと、母親は機嫌が良い時は、孫を叱るだけですみましたが、少しでも機嫌が良くなければ、すぐに手を出して、孫のお尻を叩き、手の形がはっきり残るほど強く叩いてしまいます。母親は「子供を甘やかしてはいけない」と言います。家の内外の事は何もかも母親の言う通りにならないと、腹が立って仕方がないのです。

 このような人はめったにいないと思いますが、私はなぜこのような人と出会ったのか不思議に思いました。いくら譲っても気に入ってもらえないので、私は次第に忿懣(ふんまん)やる方なく、心身ともに疲れ果ててしまいました。

 ある日、同修から電話があり「最近の状態はどうですか?」と聞かれ、初めて「そうだ、今の自分はどんな状態なのか?」と気がつき、目が覚めました。

 この1年あまり、孫の世話をしてから毎日の学法が少なくなり、あれこれ考えて心に入らず、孫が幼稚園に入ってから法を勉強しようと思っていました。体も疲れるようになり、時間があればいつも寝ていました。発正念の時も集中できず、三つのことなどなおさらでした。また、孫に対する情は重くなり、嫁や嫁の母親、また息子にもどうすれば気に入ってもらえるかと頭は常にそのことでいっぱいで、大法をその次においてしまっていました。この状態の私はまだ、大法弟子と言えるでしょうか?

 師父は「どうしてこういうことにぶつかるのでしょうか? それらはみな自分自身の業力によるものです。われわれはすでに数え切れないほど多くの業力を消してあげました。残ったわずかなものは、あなたの心性を高め、心を錬磨し、さまざまな執着心を取り除くために、『難』として各次元に割り当てました。それらの難はもとよりあなた自身が持っているもので、われわれはあなたの心性を高めるためにそれらを利用するのですが、いずれも乗り越えられるようにしてあります。あなたが心性を向上させさえすれば、必ず乗り越えられるものです。それを乗り越えようとする気がなければ話は別ですが、乗り越えようと思えば、乗り越えることができるのです」[1]と説かれました。

 私たちが遭遇したすべては、みな私たちの修煉のために按排されたものです。家庭環境の良し悪しも、自分の修煉状態と密接な関係があります。真の大法弟子として、大法を最も重要な位置に置くべきだと思い、直ちに行動に出ました。そこで私は毎日早起きをして、睡眠時間を減らし、家事をしながら同修の修煉体験をネットで聞き、法を勉強する時は真剣に拝読し、毎晩の学法グループにも参加しました。学法グループでは、普段自分では見つけにくい人心もしばしば発見できるようになりました。自分は大法弟子であると常に自覚し、強大な正念を発し、自分の空間場と体内の全ての邪悪な要素と旧勢力の妨害を徹底的に取り除きました。

 私は常人の中から跳び出して、修煉者のあるべき状態に戻ってから、不平不満もなくなり、嫁の母親と嫁の私に対する態度も次第によくなってきました。決して人を褒めたりしない嫁の母親は、「ここまでしてくれるあなたのお母さんは大したものだ!」と嫁に言いました。

 嫁は半日だけの仕事にかえ、子供の世話もできるようになりました。嫁の母親も文句を言わなくなり、私が学法グループに参加するのを支持してくれます。嫁は私の誕生日や母の日になると、プレゼントを買ってくれたりもして、マンションの1階を買うのもやめました。そして、息子も私と夫のことを気にかけてくれるようになり、すべてがよくなりました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/3/9/325135.html)
 
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