【明慧日本2016年7月11日】「2016年世界社会福祉大会」が、6月27日から30日まで、韓国の首都ソウルの国際展示センター(COEX)で開催された。韓国非政府組織「国際臓器移植倫理協会」(IAEOT)は、展示ブースを設け、中国共産党による法輪功学習者の生体から、臓器を強奪している暴挙を暴き出した。同時に国連に対して「中国共産党による法輪功学習者の生体からの臓器狩りを即時に制止するよう」求める署名活動を行った。
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ブースの前で、参会者に中国共産党による法輪功学習者からの生体臓器狩りの実態を伝える学習者 |
大会の期間中、世界80カ国からおよそ2500人の社会福祉の関係者が訪れ「人類の尊厳並びに価値」と題して議論し、身体障碍者、暴力、人身売買、強制的な生体臓器狩りについて討議した。
カナダからの参加者で社会福祉科学のマリアチャン教授は「社会の正義と人権は、社会福祉の核心であり、使命でもあります。中国共産党による生体からの臓器狩りは、社会福祉部門が人権保護とジェノサイドの防止に役割を果たすことを期待します」と述べ、人々から共感を得た。
韓国前保健福祉部長官で、現国民年金公団理事長の文亨杓氏(中央)は、中国の臓器強奪の事実を知り驚愕 |
韓国前保健福祉部長官で、現国民年金公団理事長の文亨杓氏は、28日に国際展示センターを訪問した。中国で発生している生体からの臓器強奪の事実を知り驚愕した。文氏は「以前聞いた話が事実だなんて、本当に驚くとともに心が痛みます。これはできるだけ早く国民に告知する必要があります。一刻も遅れてはなりません」と話し、国連人委員会(UNHRHC)への請願書に署名した。
多くの世界からの参会者が、中国共産党の生体臓器狩りに反対の署名をした |
中国共産党の生体からの臓器狩りの犯罪を終結させるため、米国、英国、アラブ首長国連邦、フィリビン、香港、ニュージーランド、カナダ、ジンバブエ、イランなどの国々から参加した社会福祉科学の教授らは、相ついて署名し、多くの団体や著名人が「今後、臓器移植倫理協会と同様な活動を行いたい」と述べた。
また多くの人は「強制的な臓器摘出に反対」と書かれたプラカードを高らかに掲げ、記念撮影をした。そして、その写真を「ソーシャル・ネットワーキング・サービス上でもっと多くの人々に、この人類史上最悪の犯罪行為を阻止するように呼びかける」と語った。
6月30日、国際臓器移植倫理協会の代表は、カナダのマニトバ大学のマリアチャン教授と、国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)人権委員会のナイジェルホール委員長と面談し、国連としていかに調査権を行使し展開していくかを討議した。ホール委員長は「今回の大虐殺を即時に終結させるためには、社会福祉にかかわる人々が自分の責任を果たすべきです」と話した。
国際臓器移植倫理協会は、参加者に中国国家ぐるみの生体からの臓器収奪を取り上げた映画「ヒューマン・ハーヴェスト」を放映した。この映画には客観的な証拠と証言が収録されており、中国共産党による法輪功学習者の生体臓器狩りの事実を公にした。この映画は昨年、米国放送会の最高賞であるピーボディ賞を受賞した。国際臓器移植倫理協会のスポークスマンは「多くの参会者が、この映画を鑑賞し驚愕を受け、多くの団体や個人から、この映画を放映したいとの申し込みがありました」と話した。
そのほか韓国各地の社会福祉の代表者からの提案で、今後、社会福祉施設で「ヒューマン・ハーヴェスト」を巡回放映するように要請があった。
ハワイからの参会者は、いま中国で発生している生体臓器狩りに驚くと同時に、信じ難いと語った。しかし、彼はネットで関連情報を閲覧したのち「もっと多くの人々に、この迫害の真相を知ってもらうために、学校に戻ってからこの映画『ヒューマン・ハーヴェスト』を学内で放映することを推し進めたいと思います」と話した。
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2016/7/6/157711.html)