文/中国の大法弟子 小蘭
【明慧日本2016年10月31日】私は1999年暮れ、字の読めない母のために大法の本を読んで聞かせていました。その結果法を得ることができ、当時21歳だった私は大法の内涵と法理に震撼しました。 ただ、無神論と現代科学からの影響で私は大法の要求に従って良い人になればよいとだけ考えて、修煉しようとまでは、当時、思いませんでした。
悪い人によって密告され、自宅の電話が盗聴されるようになりました。2002年2月のある日、母と叔母は家宅捜査の後に連行されました。それと同時に、他にも多くの同修が連行されてしまいました。聴取を受けて不当な判決を下され、母と叔母は済南省女子刑務所で、6年もの長きに渡り拘禁され判決が言い渡されました。当時の私は修煉者ではあるものの、法理への理解はまだまだ浅かったのです。突如やってきた迫害に対してどうしたらよいかと途方に暮れていました。空を仰ぎながら「神様は本当に存在しているのか? この天地を覆うかのような迫害は一体どうしてなのか?」と思った矢先、突然心の底から「絶対に大法を信じよう。如何なる時でも師父の話だけを聞こう。大法は最も正しいものだから」と確信する声が、どこからともなく聞こえてきました。
2003年、私は洗脳班へ連行されました。近くに住んでいた家主の女性は、「法輪功は素晴らしい! 法輪功修煉者は皆良い人です。うちの家族全員で、公安で働いている弟に、絶対に法輪功の人々を逮捕してはいけないと言い聞かせています」と私に言います。これを聞き、私は真相が分かっている家主や家族の方を大変幸福な人たちだなと嬉しく思いました。
江沢民は利己的で身勝手な嫉妬心から「真・善・忍」の法輪功を残酷に迫害し、大法の師父に悪辣(あくらつ・情け容赦無く、あくどいこと)な誹謗中傷や侮辱をし、大法弟子には非人道的な迫害を加えています。私の家族は甚大な苦痛と傷害を負わされて、幸せだった家庭は崩壊しました。父は理不尽な迫害に納得できず、毎日酒を飲むようになり、酔っ払った後「李先生はたった数年間で、法輪功の修煉をした人に恩恵を与えられた。ほかに誰がこれをできるのか?」と街中で叫んでいました。毎日酒びたりになっている父は、それでも拘禁されている母を思い続け、交通事故に遭って亡くなりました。その後、母方のおばあさんは良い人になりたいという理由だけで、拘禁されている2人の娘を思い、悲しみのあまりこの世を去りました。その時は、あたかも世の中のあらゆる苦難が私一人の身に降りかかってきたような日々の中で、警察官による家宅捜査で、大法の書籍が取り上げられました。そのため、自らの修煉環境が破壊されてしまい、私は徐々に常人に戻りました。その後、2回の大きな病業の関に遭いました。
母は私のこの状態をみて大変悲しみ、改めて大法修煉に戻るようにと私を説得しましたが、当時の私は恐怖心が障害となり、母の説得は半年近く続きました。ある日私は、最初から大法を修め直そうと心に決めました。この一念を起こした途端に、私の空間場はすっかり変わりました。師父の説法ビデオを見ると涙が止まらなくなりました。師父はこの不出来な弟子を見捨てておられないと分かったからです。
私は2010年から働いている工場で真相を伝え始めました。仕事の合間を利用して身近にいる同僚の小麗さんに真相を伝えました。彼女は乳過形成(乳がんの前癌状態の組織型)を患っていて、多様な治療をしても効果が見られませんでした。私は病気治療と健康維持の角度から、大法の素晴らしさを伝えました。修煉を通じて健康な体を手に入れた母親のことや、他の同修の身に実際に起きた実例を挙げて説明しました。小麗さんの顔色のちょっとした変化から、高度な内容を話していないか、執着心はないかと自分を正しました。次第に小麗さんの態度も変わりました。私は「病院はあなたの病気を根本的に取り除くことができないなら、駄目もとで『轉法輪』を読んでみたらどうか? 自分で確かめてみて、良いと思えば学んだらいいし、やめたければ本を返してくれればいいのよ。あなたには何の損もありません。梨の味が甘いか、すっぱいかは自分で味見しないと分からないでしょう」と軽く勧めてみました。
とうとうある日、小麗さんは興味を示し「『轉法輪』が欲しい」と言ってきました。読み始めてからどんどん内容に吸い込まれていく様子が見て取れ、毎日のように「この本には、どうやったら良い人になれるか書かれていて、本当に素晴らしい」と興奮気味に感想を話してきます。『轉法輪』をまだ読み終えていない内に、小麗さんの乳過形成の腫瘍が消えてしまいました。「書かれている内容が素晴らしいので、母にもぜひ学んでもらいたい」と小麗さんは母親に勧めようとして、私も付き合うことにしました。その後、小麗さんの母親も修煉を始め、「娘からの紹介なので、間違いなく本物だわね。自分も修めていこうと決めました。これからも李先生のおっしゃることを真面目に守っていきます」と私に話してくれました。
雲南省から来ている小芳さんという同僚は幼少の頃、次のように占い師に言われたそうです。「元々佛土で生まれ、大変強いエネルギーを持っている。病気とは無縁で佛家とは縁が深い。36歳で運命が変わるだろう」。私が小芳さんと出会ったのは、ちょうど彼女が36歳の年でした。大法の素晴らしさと、中国共産党がなぜ大法に迫害を加えているかの真相を伝えました。普段、小芳さんが困っていたら、必ず手を差し伸べていたので、大法修煉者は皆良い人だと小芳さんは思うようになりました。ついに、小芳さんも大法修煉者に仲間入りしました。彼女が大法の書籍を読み始めると、本に描いてある卍符が回転するそうです。「あなたの根基が良いので、きっと大法と深い縁があります。精進してくださいね」と励ましました。
実はその過程にはハプニングもありました。私は人と心性の摩擦がある中で、強い闘争心や利己心のために、心性が守れなかったところを小芳さんに見られました。小芳さんは「大法の修煉者なのに、どうしてそんな状態なの? 私はもう大法の本を読まない」と言い出しました。その話を耳にした私は、悔しくてたまらず心を痛めていました。絶対に私のせいで、人が法を得るのを妨げてはならないと思い、虚栄心を捨てて「私が悪かったわ。大法の要求に従って、心性を守れませんでした。大法の教えは正しいもので、学んでいる私が不合格でした。大法は千年も万年も待っても、巡り会えないほど貴重なもので、くれぐれも私が原因であなたが法を得る妨げにならないようにしてください」と心の底から小芳さんに謝りました。そうすると小芳さんは再び嬉しそうに『轉法輪』を手に取りました。この体験を通して、今後は自らの一言一行を厳しく要求し、修煉者である自分のせいで、衆生が法を得る妨げになってはいけないと、強く自覚しました。