山東省寿光市の甄紅梅さん 裁判にかけられる
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 【明慧日本2016年11月8日】山東省寿光(じゅこう)市の法輪功学習者・甄(シン)紅梅さん(女性)は不当に5カ月間拘禁され、9月20日に裁判にかけられた。法廷で弁護士は法律に基づき、甄さんの無罪を主張し、解放を求めた。

 法廷で甄さんは自己弁護をした。甄さんは「法輪功は邪教ではありません。法輪功は人に『真・善・忍』の教えに従って良い人になるように教えるもので、社会や人に対しても有益です。私は家族にも友人にも社会にも害をもたらしたことがありません。国民は信仰の自由という権利があります。刑法第300条は、法輪功を学んで罪になることに該当しません。私が法輪功を学ぶことも、法輪功の資料を配ることも法律に反してはいません。家族と団欒できるように解放してください」と述べた。

 開廷する前に、弁護士は「甄さんにつけている手錠を外すように、囚人服を着用させないように」と要求した。すると許可された。弁護士が話している途中、中断されることもあまりなかった。公訴人は写真などいわゆる「証拠」を出しただけで、弁護士の弁護に反論もしなかった。

 弁護士は四つの面から弁護を行った。弁護士は「17年来、法輪功に対する弾圧が続けられてきましたが、法輪功は消滅することもなく、多くの人々が学び続けています。なぜでしょうか? 法輪功を学ぶ人は『真・善・忍』の教えに従って、良い人になることは間違いではないと信じているからです。彼らは連行や拘禁などの迫害を受け続けていても、暴力手段を取らず、過激行為もせず、人々のために、法輪功が迫害されている真相を伝え続けています」

 「今日、ここに座っている裁判官や検察官の皆さんは、多くの強盗、殺人、放火などの事件を審理してきたでしょう。これらの事件に関わる法輪功学習者は誰一人としていなかったことをわかっているでしょう」

 「『真・善・忍』は普遍的価値であり、人々の道徳水準を向上できるので、信奉している人は間違っていません。法輪功に対する弾圧は間違いです! 法律の角度からみても、法輪功を学ぶことは違法ではありません。司法関係者たちは法輪功に対して、正義と良知を持って対応すべきで、公正な判決をしてください。当事者の甄紅梅さんはどの法律も犯していません。無罪なので、解放してください」と述べた。

 最後に公訴人は「法輪功を学ぶことは違法行為ではないが、法輪功の資料を配ることは違法だと思う。なので、軽い刑を下すことを望んでいる」と話した。

 甄さんは今年5月14日、ほかの学習者4人とともに農村で法輪功が迫害されている真相を人々に伝えた。そのため、中国共産党による法輪功の誹謗中傷宣伝を信じている人に通報され、双王城派出所の警官により連行された。5人は手錠をかけられて鉄の椅子に座らされ、尋問を受けた。

 その後、家族は派出所へ行き「法律の規定によると、派出所は24時間しか拘留する権利がありません。何日も過ぎたのに、なぜ、解放しないのですか」と問い詰めたが、警官は「法輪功の人には規定を当てはめなくていい」と答えた。

 甄さんたち学習者は派出所で4日間拘禁された後、イ坊市留置場に移送されたという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語: http://www.minghui.org/mh/articles/2016/9/23/335383.html )
 
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