明慧法会|真に内に向けて探す
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 【明慧日本2016年12月2日】

 尊敬する師父、こんにちは。

 同修のみなさん、こんにちは。

 私は大学の教師です。昨年5月、私は実名で江沢民を告訴し、告訴状を最高裁判所と最高検察院に郵送しました。11月のある日、街道派出所の警官は戸籍情報で私の勤務している学校を確定し、そして私を見つけました。市公安局は学校に圧力をかけ、私に懲罰を与えるよう要求しました。その理由は私が江沢民を告訴したことは誣告に属し、むやみに訴えたということでした。大学の院長と書記は私に学校の決定を伝達しました。授業禁止、大学院生の指導も禁止、また元の持ち場から転勤させるということでした。

 突如やってきたこの決定に、私は手を打つ暇がなかったのです。師父は「皆さんに教えますが、衆生を救い済度することは第一位であり、真相を伝えることは人を救う方法です。人々に真相が分かり、今回の迫害がここまで邪悪であると知るようになったら、どのように行動すべきかはもちろん人間に分かっています。そして、相手に支持を求める時、どのように行動するかはその人が未来を選択することになります。特に迫害の中で騙された人に機会を与えなくて良いのでしょうか? このような人に真相を教えなければ、彼らは永遠に未来を失ってしまいます」[1]と説かれました。

 私は彼らに江沢民が法輪功を迫害した真相を伝え始めました。書記と院長はすぐ反駁しました。「これは決まったことです。あなたとこのことが合法かどうかを議論しているところではないのです。これは市の決定であり、学校はただ執行するだけです」と。眉間にしわを寄せ、いら立っているかれらの顔をみると、私は自分の心の中が不平不満で、闘争心がすでに生じており、このままだと、逆効果になると認識しました。私は直ちに冷静になり、自分の闘争心を取り除きました。書記と院長は最後に「学校ではまだ最後に確定したわけではなく、まず私に声をかけただけです」と言い残しました。

 帰宅してから、恐怖は濃霧のように私を襲ってきました。私は怖くなり、落ち着かなくなりました。しかも、恐怖は絶えず私を孤独な妄想に陥れ、私を正念から隔離しました。私は絶えず発正念をして、恐怖心を取り除き、邪魔は少しずつ弱まっていきました。しかし、抑えた恐怖はまた時々湧いてきて、私に恐怖を感じさせました。私は、一体自分が怖がるのは何かと真面目に考え始めました。警官に掴まえられることを恐れているのか、家庭に影響を与えることを恐れているのか、それとも仕事を失うことを恐れているのか、同僚に変にみられることを恐れているのか、そもそも恐怖心の後ろにはこれほど多くの人心が隠れていました。安逸の心、利益の心、顕示心など。私はまたこれらの人心に向けて、発正念をして取り除きました。邪魔は少し軽くなりましたが、心中穏やかではなく、少し曇っていました。

 この時、師父は私にこれらの人心はまだ根本的な原因ではないので、うちに向けて探すよう悟らせてくださいました。私は引き続きうちに向けて探しました。これらの人心の背後に大きな私心が隠されていることに気づきました。これらの人心はすべて私心を守るために変化した表面の現象であって、本当に守っているのは自我でした。自我という人心を見つけた時、頭の中がはっきりしてきました。師父の法も絶えず頭に浮かんできました。「以前の基点は『自分』のためですが、大法が造った全ては『自分』に執着しません」[1]。自我という私心から抜け出すには、自己を放下する勇気があり、衆生のことを心にかけないといけません。この次元の法理が分かってきた時、その霧状の恐怖心は瞬時に消えました。一瞬正念が明確になり、波紋のように一層、また一層と周囲へ広まっていきました。それは神聖で、厳かで、慈悲なものでした。

 学校の上層部に真相を知ってもらうためには、双方とも冷静になって、交流しなければなりません。私は手紙を書くことを決めました。手紙を書く前、まず自分を純粋にさせました。私が手紙を書く目的は不平を訴えるためではない、学校の理解を得るためではない、自分の利益を守るためではない、自分の仕事を保つためではない、真に彼らに真相を伝え、彼らの良知と善の念を呼び覚まし、本当に彼らに未来を与えるためでした。

 週末になって、私は朝8時に手紙を書き始めました。午後2時過ぎまでずっと書きました。師父は私の思惟を開いてくださり、内容は充実して、構造がしっかりし、一気に書き終えました。7ページ書きました。法律の面、道徳の面、精神の面から法輪功を修煉することは合法であり、法輪功を迫害する人に追随する人は最終的に恐ろしい結末を迎えると書きました。天安門焼身自殺から、中国共産党が生きた法輪功学習者から臓器を摘出している真相、今回の迫害が中華民族にもたらした巨大な災難について書きました。科学の立場から、共産党の無神論、進化論は人を害する学説であることを分析しました。伝統文化の中から修煉文化を引き出し、法輪大法は佛法修煉であり、自分は佛法の修煉者であると述べました。自分が学校で10年以上勤務する間、みなに見せたすべての言動から、「真・善・忍」を修煉する高尚な境地とは何かについて述べました。最後に私は「もし学校がどうしても私が江沢民を訴えたことについて処理するのであれば、私は学校を離れることを選択します。しかし、これは私が自ら離れたくて離れることではなく、あなた達がこのことで罪を犯すことを目にしたくないからです。なぜなら、一つのサイン、一つの押印、一言でも、将来すべての証拠になるからです」と書きました。

 私がこの手紙を学校の上層部に渡してから2週間後、書記が私のところを訪れました。彼の態度は前回とまったく異なっていました。今回は非常に正義感があって、彼はこう言いました。「学校の幹部らはあなたが大変すばらしい教師であり、能力が非常に強いと一致して認めています。あなたは本当にこれ(法輪功)を信仰していますね」と。私は笑いながら「そうですね。これほど長い間、私はずっと『真・善・忍』に従って、生活し、仕事をこなしてきました」と答えました。彼は「学校はあなたを失いたくないので、あなたはやはり我が学院に残ってください。まず授業はせず、ほかの仕事をしましょう。この危機が過ぎたら、また決めましょう」と言いました。私は「ありがとうございます。どんな仕事でもかまいません。私はいずれも真面目に行います」と答えました。彼は「あなたがやることに私は特に安心しています」と答えました。

 その後、書記は私に「今回は非常に危険でした。あなたのような高級な知識人に対して、市ではあなたを典型として、仕事(迫害の実施)をし、非常に突出した業績を作りあげようとしていました」と伝えました。その意味は、今回学校側が私を守ってくれたということでした。私ははっきりと分かっていました。このすべては師父が掌握されている、師父が決めておられるとわかっていました。

 学校側からまだ結論が出ない時、同修が私にこう言いました。「あなたに授業をさせないことは、あなたに対する迫害ですから、学校に行って議論すべきです」と。私が自我を放下した時、授業をするかしないか、仕事をするかしないか、去るか残るかは重要なことではなくなりました。なぜなら、これらのことはすべて自我のためだからです。私に唯一できることは、各種の問題に直面して、無条件にうちに向けて探し、人心を放下し、真相を伝えること、法のなかで真に精進し、着実に修煉することです。その他の如何なる考えもすべて人心です。師父の按排されることは最も素晴らしいことです。学院で私に按排した新しい仕事は、私に更に多くの自由時間を与えてくれ、その間、私は自分がやりたい仕事をすることができました。

 この数年間、共産党員の身分はずっと私を困惑させていました。2004年に『共産党についての九つの論評』が発表されてまもなく、私は大紀元の脱党ウェブサイトで共産党から脱退すると声明を発表しました。2005年、私は世間での共産党員の身分から抜け出そうと決めました。脱党申請書を書き、学校の書記に渡しました。書記は私の脱党に同意せず、「我が学校ではいままで脱党した人はいません。あなたが脱党したら、必ず市で大きな波紋を引き起こします。今後党関連活動に参加しなくてもいいですが、脱党してはいけません」と言いました。それから、私は党関連活動には参加しなかったのですが、ずっとすっきりしない気分でした。

 今回江沢民を訴えてから、私はこの邪霊を徹底的に私の空間場からきれいに取り除くことを決めました。私は学校に書いた手紙のなかに脱退を要求しました。学校幹部はすぐ私の脱退に同意しました。私に脱党申請書を書く時、あまり露骨に書かないよう伝えてくれました。脱党が順調になるよう、1回目に脱党申請書を書く時、私ははっきり書かず、脱党する本当の原因を直接書かなかったのです。書記は「あまりにも簡単すぎるので、再度書く必要がある」と言いました。私はすぐ自分が順調に脱党するためという基点は、やはり私のためであると認識できました。この人心を放下してから、私は脱党申請書も人を救う手段なので、しっかりこの機会を利用して、よく書き、読んだ人々に真相を伝えられるようにすべきだと思いました。そして、私は中国共産党とは何か、共産党は暴力をあがめ尊び、中華民族の五千年の神伝文化を破壊し、まったく伝統文化に相反して、絶えず人々を嘘で騙し、共産党体制は絶えず倒れつつあり、解体に直面することも必然だと書きました。この脱党申請書を読んだ、各級の幹部らはみな沈黙を続け、何も語りませんでした。彼らは再び共産党のために、弁護することはなかったのです。私は正々堂々と共産党から脱退しました。

 以前私はずっと自分は内にむけて探すことができると思っていました。今回の江沢民を訴えることを通じて、実際自分が本当にうちに向けることから遠く離れていることが分かってきました。私はずっと自分の状態がどうして、波のように、良かったり、悪かったりしているか非常に困惑していました。特に、魔難のなか、毎回非常に苦労しながら、乗り越えましたが、非常に時間がかかっていました。心のなかでは修煉者として、うちに向けて探し、文句をいう心、恐怖心、バランスがとれない心…などの執着心を探すべきだと思っていました。たくさんの執着心を見つけたら、非常に努力して、これらのよくない人心を排除し、学法を強めました。するとこれらの人心が弱くなりましたが、また時々飛び出してきて私を邪魔しました。明慧ネット上の同修が10年間ずっと精進していた修煉体験を読んで、私は恥ずかしくてたまりませんでした。

 今回のことを通じて、師父は私に分からせてくださいました。以前内に向けて探したのは非常に表面的で、荒く、浅く、深く根元を掘っていなかったのです。表面的な人心の背後にはこれらの人心を作る機器があります。私のいまの次元ではそれが私のため、自我のためであると理解しています。この自我を解体しはじめた時、表面の人心は根の折れた草のように、すぐ滅亡しました。私の状態はまるっきり変わってきました。毎回一つの考えが浮かんでくる時、心のなかに法があれば、すぐ自分の不純な部分が見えてきて、正念でこれらの人心を取り除くことができます。本当にうちに向けて探す時、修煉はますます楽しくなり、楽になります。師父は「修煉の中で、皆さんは良いことに出会っても、良くないことに遭っても、すべて良いことです。なぜならば、それらは皆さんが修煉しているからこそ、現れたことだからです」[2]と説かれました。

 私は自分が出会った、見た、聞いたすべてを、うちに向けて探し、人心をなくす機会とみなしました。すると、家族が私に投資を学ぶように勧めた時、私は自分の利益の心が見えました。子供が外で不公平なことに遭った時、私は自分の情が動かされていることが見えてきました。同修が人間世界で楽しむことに執着する時、私は自分の人間世界に対する未練が見えました。同修が精進しているのが見えたとき、私は自分の安逸の心が見えました。同修が毎朝煉功するのをみて、自分がいかに怠けているかわかりました。同修が如何に能力があるかを示す時、私は自分の顕示心が見えました。同修がぺらぺらと家族に文句を言う時、私は自分にある党文化の要素が見えました。同修が異なる意見に対して、すぐ弁解することが見えたら、自分の自我に執着することがそれほど強烈であることが見えてきました。私はこのすべてを自分が修煉して向上する機会とし、毎日自分が昇華することを感じました。

 絶えず自我を放下する過程において、私(し)から抜け出してこそ、慈悲を修めることができます。一度、私は心を静めて、学法する時、突然自分の身体が一つの高いビルに変わり、絶えず高く、大きくなり、またビルの中には無数の部屋があり、なかは生命でいっぱいなっていると感じました。私はすでに自我の存在を忘れ、すべての人のためで、その素晴らしさは言葉で表すことができません。私ははじめて、自我がなく自分のすべてを尽くして、人を成功させる宏大さと美しさを感じました。

 修煉のなかで、もう一つ大切なことは大法を信じ、師父を信じることです。一度、同修と一緒にあることをやることになりました。この仕事をやるにはある程度技術が必要ですが、私には何の基礎もなく、ただ師父と大法に対する正しい信念を持って、問題にぶつかると無条件にうちに向けて探し、自我を放下しました。師父は1回、また1回と私の智慧を開いてくださり、ほとんど何かが必要になると、それをくださいました。最後にプロジェクトは完成し、人を救う効果を収めました。

 修煉のなか、師父が私に与えてくださったことはあまりにもたくさんあります。時には師父が私の身辺にいらっしゃり、私を見守り、私の向上のために、絶えず私を悟らせてくださっていると感じます。ただ自分があまりにも愚かで、人心に遮られていて、今日になってやっと如何にうちに向けて探し、着実に自分を修煉するかを学んだような気がします。私はこれを出発点として、絶えず精進し、師父について行き、使命を全うしたいと思います。

 個人の体験であり、不適切なところはご指摘ください。

 師父に感謝します。

 同修に感謝します。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法四』「2003年アトランタ法会での説法」
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「シカゴ法会」

 (明慧ネット第13回中国大陸大法弟子の修煉心得交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/11/1/336976.html)
 
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