虚像を見極め、執着心を取り除く
■ 印刷版
 

中国の大法弟子

 【明慧日本2016年12月25日】私にはずっと一つの欠点があり、それはよく焦ることです。忙しいときはよく焦り、処理することが多くなればなるほど、苛立つ気持ちが募ります。これは大法の仕事をするにしても、常人の仕事をするにしても同じです。忙しくない時はこのような状態は現れません。

 ある日、特に急用がないのに、私はまた突然焦り出しました。そのときの感覚は、まるでたくさんやらなければならないことが溜まっていて、切羽詰まっている時とまったく同じ感じでした。その時私は悟りました。この焦りは一種の物質であり、この物質が苛立っているのであって、たくさん処理しなければならないことが溜まっているわけではないのです。この物質は他空間に存在していて、やることがあってもなくてもこの物質は、そこに存在しているのです。その後、私は師父の説法を思い出しました。「ですから歴代の高僧も、肉食という問題自体が肝心ではなく、肝心なのはその心を捨てられるかどうかにあり、執着心さえなければ空腹を満たすために何を食べてもかまわない、ということを知っていました」[1] 師父はこの法理を、私たちにすでに『轉法輪』の中で教えてくださっています。

 この法理が分かってから、発正念のとき、私は突然自分が空になり、一つの意念に変って、体、体の周りの空間さえもこの意念の一部になったと感じました。ある神がこの意念の外にいらっしゃるとはっきりわかりました。その神はまさに師父です! 本当に素晴らしいのです!

 今回発正念のあと、私はさらに悟りました。この宇宙の中に法は確かに存在し、旧勢力の神であれ、正神であれ、神は確実に存在しています。人心や執着心も本当に存在していて、それはまさに業力にほかなりません。一方、私たちがいるこの物質世界の中で目に見えるものこそ虚像で、幻影なのです。大法弟子がさまざまなトラブルや魔難に遭った時、それは自分自身の人心がもたらしたことです。

 例えば、人に慕われた時、必ず自分に男女の情などの人心があります。人に嫉妬された時、自分にも嫉妬心、或いは他の人心があるかもしれません。また他の人が口論したのを見かけた時、自分に闘争心、或いはそれに関わる人心があるかもしれないなどなど、これがなぜ多くのことが「虚像」だと言われるかの理由です。多くのことは確かに虚像であり、私たちに取り除かなければならない人心がある、これこそが真相なのです。この虚像が表に現れてきたのは、私たちの向上に注意を促すためのきっかけを与えるためなのです。

 これらのことを悟ってから、全ては師父が行われていることだと分かって、外に出て法輪功の真相を伝える時に、多くの不安や心配がなくなりました。私はただ師父が法を正すことを手伝う中の一つの粒子に過ぎず、法の基準に達してはじめて師父に仕えることができ、はじめて師父が法を正すのを手伝い、衆生を救い済度の役割を果たし、自分の誓約を果せます! 面と向かって真相を伝えるのを恐れる物質は、他空間に確かに存在していますが、それは本当の自分ではなく、まさに修煉して取り除かなければならない汚い物質であり、どうしてこれらのものをそんなに気にする必要があるのでしょうか? どうしてこれらのものに未練があって手放そうとしないのでしょうか? そう思っている時、ある常人に出会い、私は一刻も躊躇せず真相を伝えました。その時、三退してくれるかどうかは全く心配しませんでした。結局、三退してもらえなかったのですが、私は出来る限り真相を伝えました。その後、自分には普段の学法がまだまだ足りず、あまり精進していないために、人を救えなかったのだと後悔しました。

 師父は「あなたにこの心がなければ、悪い人は現れることがなく、旧勢力はこのことを按配しせん。これは言うまでもないことです。あなたにこの心がなければ、なぜこのことを按配するのですか? 余計なことではありませんか? さらに、私に旧勢力を消滅させる理由を与えてしまうのです」[2]と説かれました。

 この数年間、師父はこの問題について、ずっと説法されているようですが、師父はなぜ、この問題をおっしゃるのでしょうか? もし私たち一人ひとりの大法弟子が皆これらの問題に気をつけ、真に修煉してよく行えば、師父は何度も言及されることはないと思います。

 大法弟子の皆さんが行うべきことをより良く行い、師父の御苦労を少しでも減らせるよう心から願っています! 以上は、私の浅い認識に過ぎず、次元に限りがあり、不適当なところがあれば、同修の慈悲なるご指摘をよろしくお願いいたします。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [2] 李洪志師父の経文:『二〇一六年ニューヨーク法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/5/31/329359.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2016/6/19/157470.html)
 
関連文章