文/中国の大法弟子
【明慧日本2017年3月15日】最近、明慧ネットに「スパイの問題について再考する」と題する文章が掲載されました。中国の修煉者として、スパイの問題について自分の考えを述べてみたいと思います。
スパイは主に2種類に分けられます。1種類は、元々は中国共産党のスパイで、私たち修煉者の中に入り込んできた者です。このケースは国内外ともに存在しています。彼らは修煉者の中に入ってからまもなく、大法修煉者が一体どんな人たちかが分かるはずで、そこで何をすべきか、何を捨てて何を取るべきかは彼ら自身の選択であり、最後に迎える結末も彼ら自身の決断によるものです。この場合はあまり多く言うことはありません。
言及すべきは第2種類の人たちで、修煉者の身でありながら脅迫によって仕方なくスパイになった人たちです。このケースも同様に国内外に存在しています。この部類の人たちは内心とても苦しく、外部から見ても、とても痛ましいものです。内に向けて探せば、この人たちは家族への情を放下できないために、スパイになる状況を招いてしまったと容易に分かります。家族への愛に対する執着を完全に放下できている人には、邪悪はまったく手をつけることができません。つまり、家族への愛に執着すればするほど、邪悪に容易く隙に付けこまれてしまいます。このような人たちに、私はこう言いたいのです。
少し長い目で問題を見ましょう。歴史上、迫害を受けた正教の信者たちは最後の圓満成就を迎えた際、彼らの身内も善報を得たのではありませんか? 実は、邪悪はあなたの家族を迫害することが目的ではなく、あなたを制御するのが目的です。もし、あなたの心が微動もしなければ、彼らは目的を達成できないとみて諦めるでしょう。刑務所に不当に拘禁された私自身も、当時、多くの人にこう言われました。「あなた自身が刑務所に入れられることを気にしなくても、あなたの両親の立場を考えるべきではありませんか?」。私は「歴史上の堅い信念を持つキリスト教の信者たちがライオンやトラに食われた時、なぜ両親のことを考慮して、信仰を諦めなかったのですか?」と彼らに反問しました。彼らは急に話が詰まってしまいました。
また、中国共産党のスパイになれば、身内に真の平安を得させることができますか? 状況は真反対です。そもそも中国共産党のスパイになること自体が大きな業を造ることであり、その業の一部は執着される相手である家族が背負わなければなりません。将来、脅迫によってスパイになった人たちが滅亡を迎えた時、彼らの身内も一緒に終焉を迎えます! つまり、スパイたちは彼らの家族に一時の平安や心地良さを与えることはできますが、彼らの永遠の生命を奪うことになります! これは恐ろしいことです。誰かを嚇(おど)しているのではなく、これは他空間での真実の現れです。
このような人たちが早く目覚めることを願っています。たとえ自分の身分を明かす勇気がなくても、せめて悪事を働くことをやめてほしいのです。もちろん言うのは簡単ですが、実行は難しいでしょう。これこそが修煉です。