文/中国の大法弟子 掸封尘
【明慧日本2017年3月19日】江沢民グループが発動した法輪功への迫害は、すでに18年目に入った。18年来、法輪功学習者は迫害の停止を呼びかけ、虚言を暴き出し、迫害の真相を伝えることを通じて、かつて中国共産党の虚言に騙された人々に真相を分からせた。迫害の真実を知った人々の中に、信仰、法律、人権の角度で、迫害の違法性を説明することができ、深く学習者を理解できるのは、やはり学習者のために無罪の弁護をしてくれた弁護士達である。
一、これこそ大慈大悲の境地である!
昨年9月13日、天津市東麗区裁判所は法輪功学習者・周向陽さん、李珊珊さん夫妻に対して裁判を行った。裁判は7時間にもおよんだ。4人の弁護士は法廷で根拠がある無罪の弁護をし、その中である弁護士は次のように陳述した。
「李珊珊さんは、残り8年の刑期がある彼氏に結婚を申し込み、刑務所内で話題になった。李さんは婚約者の無実を訴えたため、二度も労働教養を強いられ、そして7年間婚約を守り、待ち続けていた。
周向陽さんは、職場の後輩でさえ3軒のマンションを持つようになった状況下でも、賄賂を受け取らなかった。周さんは自分の信念を堅持したため、懲役9年の冤罪を着せられ、拷問で苦しめられた。1年6カ月の間断食で迫害に抗議した周さんは、体重が40キロまで落ち、何度も病院に運ばれ緊急措置を受けたにもかかわらず、迫害に屈しなかった。
李さんは夫を救援するために、『7年の間待ち続け、懲役9年の冤罪を着せられ』を書き、2300人の支持者の連名を得た。夫の周さんはその続編『純真で純善なる受難と冤罪』を書き、5300人の支持者の連名を得て、妻を救出した」
弁護士は学習者の信念を守り続ける人柄に感動させられた。前文の話は、周さん夫妻に対して敬服の意を表すとすれば、以下の内容は、すべての法輪功学習者に対しての評価と言える。
「法輪功は伝え出されて以来、特に弾圧された後、真・善・忍の理念を着実に守り続け、法律を守る以上の道徳水準を現わした。17年来、侮辱、嘲笑、冤罪、拷問に直面しても、法輪功学習者は善意を持って、長い歳月の中、巨大な苦難に耐えている。真に従って、学習者は迫害の真相を絶え間なく伝え続けている。善に従って、学習者は残酷な迫害を受けても恨むことなく、世間の人々の良知を呼び覚ましている。忍に従って、学習者は苦難に耐えながら個人の全てを捨てて、平和に穏やかになおかつ理性をもって、迫害を恐れず粘り強く迫害の停止を呼びかけている。
法輪功学習者は正義と真理が必ず勝つことを信じて、17年来、暴力で暴力を制止することや、恨んで冤罪に仕返しをしたことが一切なく、全国で迫害を受けた学習者が暴力あるいは、不当な手段で無実を訴える事件は一回も発生しなかった。これはまさに自分を犠牲にしてでも世人を救う精神であり、大慈大悲の境地である! 学習者が表した精神は、中華民族の復興と道徳の回復の希望と見なされている」
二、私の弁護する順番になった時、突然、涙にむせぶ
2015年11月16日、北京市昌平区裁判所はコンピュータエンジニアの法輪功学習者・張鴻儒さん(当時44歳)に対して、不当な裁判を行った。張さんの弁護士は裁判の後、マスコミの取材に応じた。
記者が「あなたにとって最も印象に残った実例を話して頂きますか?」と聞くと、弁護士は感慨深げに答えた。「それは北京の法輪功学習者・張鴻儒さんの案件でした。法廷では『あなたはまだ四十数歳で、すでに懲役11年の判決を受けていますが、これから所帯を持ち、70代の年老いた母親を世話してくれる人も必要で、もし、法輪功を放棄すれば、母親の世話もできるようになるでしょう』と張さんに勧めた。しかし、張さんは『人間は信仰がなくてはなりません。私は特に范仲淹氏の次のような言葉に非常に感銘しました。それは、天下の大衆が憂える前に憂え、そして、天下の大衆の幸せの後に自分の幸せを考えよ、という言葉です。信仰のために私は決して後悔しません』と述べたという。
その時、私は張さんの話を聞いてとても感動し、私の弁護する番になった時、突然思い出し涙にむせび話せなくなり、数分経ってからようやく落ち着きました。最初、私は法輪功学習者に対しての理解がとても浅く、健康保持と人助けぐらいに思い、それほど高い思想境地に達していることを知りませんでした。その上、張さんはとても穏やかで、言葉の中に怒りがなく、落ち着いていて恨みもありません。この案件は深く私の心を打ちました」
三、4人の被告人から私達が感じたことは…
2015年7月29日、雲南省玉渓澄江県裁判所は、法輪功学習者・劉艶さん、袁軼群さん、楊励さん、楊恵蘭さん4人に対して裁判を行った。弁護士は下記のように述べた。
「今日の法廷での裁判を通じて、私達が見たのは、他人の生命と財産を侵害し、社会の秩序を破壊する犯罪者の犯罪行為では全くないことを、私は信じています。それと反対に、4人の被告人は、自ら体験して悟りながら受益し信念を堅持する俊才で、法輪功を学びながら大学に進学し、部隊の教官を経て、大学の教師になる純朴で誠実な人生の経験者であり、誠心と善良を持ち、苦難に直面しても強靱な精神力で乗り越え、病気の母親の面倒を見る親孝行な娘がおり、内心では自分に厳しく要求し、長年法輪功を堅持する誠実な人柄で、疾病に打ち勝って健康を得た温厚な老人もおり、これらの誠実な人たちの生き方は、私達を感動させました」
四、感銘を受けた学生が大泣きした
2015年3月30日、安徽省亳州市の譙城区裁判所は、14人の法輪功学習者に対して裁判を行った。法輪功学習者・王玲さんの弁護士は、幼い頃の王さんの境遇に同情し、法輪功を学んだ後の王さんの高尚な品行に対して称賛した。
「王さんの両親は、文化大革命の時に被害を受けて離婚しました。王さんは小さい頃から飢えと嘲笑の中で成長しました。今の時代は、人の道徳レベルが低下し、お互いに騙し合っています。王さんは、このような状況の中で法輪功に出会い、人生の意義が分かり、人はなぜ苦しみがあるのか、失と得はどういう関係なのかを知って、至る所で善意を持って他人を考えるようになり、真・善・忍の基準に従って自分を律しています。ある日、オートバイに乗っていた学生にぶつけられた王さんは、腕が骨折した状況下であっても、学生に『大丈夫ですから行って下さい。私はこの事故でお金をゆすり取ったりはしません』と言ったので、学生は感銘を受けて大泣きしました」
結び
迫害の当初、多くの弁護士は皆と同じように嘘の宣伝に騙された。法輪功の案件を代行する際、弁護士は法輪功の迫害の真相を知る機縁となった。法律に関わる面で深く調査する時、迫害の違法性がはっきりと見えた。法輪功学習者と接して話した時、本当に良い人たちだと分かった。法輪功の書籍と資料を読んで、真・善・忍の普遍的な価値観に皆賛同した。
ある弁護士がこのように語った。「数千万人におよぶ善良な人々が真・善・忍を堅持するために罪に陥れられ、法律があるこの時代に法律を用いて犯罪に使われる現実が発生した。この時、法輪功のために弁護することは、法律の正義を守ることであり、真・善・忍の普遍的な価値を守ることであり、本当の法治が世の中で正義を守る最高の使命を実現することでもあります!」