【明慧日本2017年7月14日】成都彭州市の法輪功学習者・趙雲強さん(30)は、かつて病院にまで見放された末期の血友病患者であったが、法輪功の修煉を通して健康を取り戻した。趙さんは、2015年9月に法輪功の真相を伝えたため不当に連行され、今年4月に懲役4年の判決を下され、嘉州刑務所で迫害されて痩せこけた。近ごろ、酷く殴打されて意識不明になった。
1996年、趙さんがまだ高校生の時に、末期の血友病だと診断を下された。全身が硬くて靴下さえはけず、寝たきりの状態だった。家も貧しくて、彭州病院、四川病院とも彼を追い払った。ある1人の教師がテレビで彼に治療費を寄付しようと呼び掛けた。もう1人の教師は彼に法輪功を紹介した。2日間煉っただけで、趙さんは杖をついて煉功場所へ集団煉功に参加できるようになった。7日目の午後、煉功を終えた途端に、趙さんは杖を捨てて、一歩一歩歩いて階段を上れるようになった。当時、一緒に煉功した100人あまりの学習者達は皆この光景を目撃し、拍手喝采をした。「趙さんは歩けるようになった。煉功して健康になった」と皆興奮して叫んだ。その後、趙さんは健康をすっかり取り戻し、家の主要な労働力となった。
2015年9月、趙さん、周育華さんなど複数の学習者は雅安市へ行き、法輪功についての真相を伝えた。彼らの行動は監視カメラで録画され、警官らに不当に連行され、雅安多営留置場に入れられて身柄を拘束された。2人は19カ月拘禁された後、今年4月5日、趙さんに懲役4年、周さんに懲役3年6カ月の判決が言い渡された。
迫害されて痩せこけ、危篤状態に
先月10日、趙さんの母親は突然、嘉州刑務所からの連絡で、「趙さんが危篤状態になり、病院で治療を受けているが、早く会いに来ないと手遅れになるぞ」と言われた。母親は家族らと共に病院へ駆けつけ、母親だけが趙さんに会えたが、ほかの家族の面会は許されなかった。趙さんは輸血されて、やせこけていた。「朝の体操の時に、自分は足が硬くて動作がちょっと遅くなった。それを見ていた監視者に怒られて、意識不明になるまで酷く殴打された」と趙さんは母親に訴えた。親子が話していた途中、ある幹部のような人が、「あなたの息子の生活費を支払ってくれ!」と趙さんの母親に求めた。趙さんの母親は「うちにはお金がありません。私の着ているこの服も、全部他人がくれた不要なものです」と返事した。あの幹部は「お金がなければ、他人に借りてくれば」と催促した。母親は「今回の交通費でも、キュウリ、豆、ネギなどを売って貯めて、やっと来れたのです」と返事した。幹部は「生活費がないと、お前の息子は栄養が足らず、だから痩せこけているのだ」と言うと、母親は「分かりました。何とかして借りてきます」と涙を流しながら言った。
趙さんの父親は午後会いに行ったが、面会を病院に断れられた。「面会させない限り、この病院を離れない」と父親は強く求め、やっと同意された。父親が趙さんの顔を見ると、まったく別人みたいで自分の息子だと信じられなかった。趙さんから「お父さん」と呼ばれてから、父親は初めて自分の息子だとわかった。父親が趙さんの着ている服を開いてみたら、腕、腰、下半身は傷だらけで、青アザだらけであった。そして、趙さんの父親は生活費の600元を支払った。
7月3日、趙さんの父親と母親は再度、息子に会いに行ったが面会できず、ただ生活費の400元を支払って帰った。
この楽山嘉州刑務所では、今年5月29日、もう1人の学習者・程懐根さんも迫害されて死亡した。54歳の若さだった。