【明慧日本2017年8月1日】揣富林さん（18）は今年5月10日、休学して1人で石家荘市に向かう列車に乗った。石家荘市に着いた後、郷里から来る父親と合流し、一緒に河北省女子刑務所にいる母親と面会する予定だった。
母親との面会
富林さんの母親・柴君侠さんは、2015年6月21日に法律に基づき江沢民を告訴する告訴状を郵送した。そのことが理由で昨年10月10日、遷西（せんせい）県裁判所に懲役4年の不当判決を宣告され、今年1月16日に河北省女子刑務所に拘禁された。2日後、柴さんは意志が固い法輪功学習者を迫害する厳しい13監獄区に拘禁された。
今年5月11日は、河北省女子刑務所13監獄区の面会日で、刑務所長との接見日でもある。富林さんと父親は早くに刑務所の外に来た。父親は事前に何回も刑務所に電話をしたにもかかわらず、面会は許可されなかった。富林さんは1人で母親と面会したが、間もなく中断された。
父親の志剛さんは遠路はるばる来たため、刑務所長に事情を説明し面会を求めたところ、刑務所長は「高という警官に言いなさい」と言って、父親を外に出した。警官・高は「面会を禁止する規定がある」と言い、父親はその規定を提示するようにと要求したが、結局、高はその規定を提示すことができなかった。
富林さんは母親のことを非常に心配したが黙って学校に戻った。
8年前の冬、母親との面会ができずに失望した
2007年7月18日の夜11時、警官らは壁を乗り越えて入室し、母親を不当に連行し、懲役4年の判決を下した。
2009年の旧正月の前、富林さん（10）は待ち望んだ冬休みがようやく始まった。1年余り母親に会っていない富林さんは1月12日の午後5時半、父親と一緒に石家荘市方面の大型バスに乗った。
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夜の11時半頃、大型バスは乗用車と激しく衝突したため、直ちに引火した。衝突の勢いで、富林さんは狭い道路に投げ出された。父親は窓ガラスを割って富林さんと数人の出稼ぎ農民を連れて脱出した。服は燃えて破れ、真っ黒な顔の親子が、寒い冬の夜に裸足で2時間待った後、やっと救援の車に乗ることができた。
九死に一生を得た親子2人は、翌日の午前10時に石家荘の鹿泉（ろくせん）女子刑務所に着いた。午後6時半まで待ち続けたが、いくら事情を説明しても面会は許されなかった。最後に富林さんと父親は失望して帰ることになった。
その時、母親が非人道的な拷問を受けていたことを、富林さんと父親は知る由もなかった。
柴君侠さんが河北省女子刑務所で受けた迫害
刑務所で、柴さんは顔面と背中にスタンガンで電気ショックを加えられ、冬の厳寒の中でドアの枠に吊し上げられ、独房に閉じ込められるなどの迫害を受けた。さらに毎日、14時間の労働を強制され、最長で18時間だった。
拷問の実演：スタンガンで電気ショックを加えられる
2009年1月8日の夜、柴さんは平手打ちを食らわされ、顔、首、背中にスタンガンで電気ショックを加えられたため、頭部の傷口から出血し、顔、首、背中がすべて青紫色になった。その後、また吊し上げられた。
翌日、柴さんは独房に閉じ込められた。下着の着用を許されず、ボタンなしの服を着せられ、冷たいコンクリートの地面に座らされた。さらに睡眠をはく奪され、罵られたり殴られたりした。
2009年1月29日～3月の間、刑務所側は柴さんに睡眠を取らせず、長期間に亘って立ったままの姿勢を強制し、会話と洗面も禁止して柴さんを転向させようとした。
河北省女子刑務所での迫害によって、柴さんは心臓病などの後遺症が残った。
（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）
