【明慧日本2017年8月1日】広東省広州市番禺区の法輪功学習者・劉清陽さん(30代男性)は、2015年12月に、洛渓新城派出所の警官に連行され沙湾留置場に拘禁された。その後、劉さんは当局の裁判所に3回も不当な開廷をされた。そして、今年7月10日、裁判所は劉さんに懲役2年8カ月の判決を言い渡し、罰金3千元を科した。劉さんの娘はもう1歳過ぎたが、父親と一度も会うことができずにいる。
劉さんは連行された後、「海外勢力と結託した」という罪を被らされたが、その後、「法律の実施を破壊した」と、罪を改められた。劉さんの案件は証拠不足として、検察院は二度も公安局に差し戻したことがあった。
劉さんの弁護士は最初、案件を閲覧したとき、「案件の書類の中に警察の捜査証が入っていないことや、警官が証人をホテルに呼び出して拘束し、強制的な手段を用いて誘導して供述を取ったこと」など、警官の違法行為を指摘した。
劉さんに対する1回目の開廷のとき、弁護士はこの案件を担当する警官と警官の脅迫を受けた証人の出廷を要求したが、裁判所側に断られた。
2回目の開廷で、警察側が「5カ月の調査にわたって、劉清陽は明慧ネットにアクセスしたことがある」と言うだけで、いわゆる「証拠」を補足したが、具体的にいつ、どこで、などの説明がなかった。
3回目の開廷で、警官は新たに「証拠」として、「SDカード、mp4に対する認定意見書」を出したが、意見書に署名はなかった。
劉さんは中学生のとき、数学オリンピックの省大会に参加し二等賞をもらったが、法輪功を学んでいるとして、当局に迫害され大学に進学ができなかった。
劉さんは連行されたとき、妻はすでに臨月になっていた。劉さんの両親はすでに亡くなり、妻の両親も70代だが、娘が孫を生んだ後、年老いた妻の母親が世話をするしかなかった。
精神的な圧力と肉体的な疲労で、義理の両親の健康状態が悪くなった。一家の生計のため、劉さんは家族に弁護士を雇うことをやめるように言った。
劉さんは連行されてから、警官は2回も劉さんの職場に行き、劉さんに対する調査を行ったが、上司も同僚も劉さんに高い評価をしたという。
現在、劉さんは判決を不服として、上訴中である。