文╱中国の大法弟子
【明慧日本2017年9月25日】2001年4月、労働教養所は気が狂ったように大法弟子を「転向」させ、迫害しました。最初の頃、私はただ受動的に「転向」しない、「四書」を書かないという考えに留まり、非常に苦しい孤立無援の状態に陥りました。
その後、落ち着いて考えてmiると、「修煉を始めた時から、師父は人々に道徳を重んじて善を行うように教えてくださっていることを知っており、警察は師父がお金をかき集めて私腹を肥やしていると誹謗中傷をしたが、私と周りの誰も師父にお会いしたこともなければ、師父にお金を一銭も納めた事がない」と言う事実を思い、「決して大法を裏切ることをしない」と心を決めました。不思議なことに、この一念が閃くと、今まで私を苦しめて来た人心が瞬時に消えてなくなり、体も軽く感じました。
続いて、私の脳裏に「万世永遠に少しの狂いも生じてはならないのです。自ら大法を護ることは、同様に、永遠に大法弟子の責任です。なぜなら、それは宇宙の衆生のものであって、その中にはあなたも含まれているからです」[1]という師父の法が浮かびました。なるほど、自分のこの一念(法を裏切らない)が正解だったと確信しました。さらに、「そうであるならば、修煉者として一切の有利な条件を利用して、大法を広め、大法が正しいもので、真の科学であり、説教と唯心論ではない、ということを実証しなければなりません」[2]との師父の法も脳裏に現れました。「そうだ、私は大法を実証しなければならない」と分かりました。しかし、「どう実証すればいいのか」と思うと、師父は私のこの考えを見られ、私の知恵を開いてくださいました。そこで私は、私を転向させようとした警官との間に次のような会話を交わしました。
この警官は指導員で、彼は私に「四書を書いてくれれば、あなたを釈放する」と言いました。この時、私は師父がおっしゃった「何かをするときには、まず他の人のことを配慮して無私無我で、なおかつ他人を先に、自分をあとにするという正覚にまで修め遂げなければならないのです。それゆえに皆さんは、今後何かを行ない、何かを口にするときにも、ほかの人のため、ひいては後世の人のために考えなければなりません! 大法が永遠に変らないようにするために考えなければならないのです」 [3]を思い出しました。
その時、自分が何をすべきかが分かったような気がして、私は落ち着いて警官に、「一つ質問をしてもいいですか」と聞くと、彼は頷きました。「あなたは警官として、人殺しや放火する人をどう取り扱いますか?(彼は沈黙)、人殺しや放火を指示する人をどう取り扱いますか?(彼は依然と沈黙)」と聞きました。
さらに、「あなたから見れば、これは簡単な四書かもしれませんが、しかし、大法によって魂が浄化された人にとって、病魔のため死に瀕し、大法に命を救われた人にとっては、この四書は何を意味しているか分かりますか。それは彼らを殺すのと同じです。彼らの肉体を殺害するだけではなく、彼らの魂まで殺してしまうのです。法輪大法は佛法です。すべての物質を作り上げる最も基本の要素です、その中にはあなたも含まれています。つまり、人間である以上、あなたは人間の道徳基準に従わなければなりません」と言いました。
私達の会話は途中で入ってきたもう1人の隊長に中断され、「おまえはもう黙りなさい。このような話は他の人に言うな」と怒鳴られました。こうして、私は判決より1年半も早く出所するまで、彼らは再び私に何かを書かせようとしませんでした。そして、その指導員は私に会う度にいつも笑顔で会釈してくれました。
今度の会話を通して、今までの「私は法を習わなければならない、私は煉功しなければならない、私は転向書を書かない」と言う私の観点から、「自我を放下し、衆生の救済のために考え、人の善の念を啓発し、大法の道理を理解してほしい」という発想に転換しました。そして、こうしてはじめて人を救うことが出来ると悟りました。
不適切な所は同修の慈悲なるご叱正をお願いします。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「法定」
[2] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「実証する」
[3] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「佛性に漏れなし」