功名と利益を求める心をなくす
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文/海外の大法弟子

 【明慧日本2017年11月1日】修煉者の間で功名と利益を求めることはよく聞くことですが、常人の心を持つ修煉者は油断をすると常人の心が常に現れます。ある修煉者が書いた文章で、功名と利益を求める心が人に対して良くない影響をもたらすことを読み、どうやってこのことに更に気をつけて自分を修められるかについて交流します。

 同修はほかの修煉者の交流文章を読むのは大好きですが、交流は少ないと言っていました。主な原因は自分の考えを伝えるのが下手で、さらに重要なのは、功利心を特に嫌がり、多くの修煉者に修煉の目的自体に功利心があると言いました。それは自分が高級マンションへ引っ越して贅沢な生活をしているので、世間の利益を求めなくなり、貧民窟での些細な利益など気にしないという考えでした。この修煉者は初めて修煉者の中に入った時、ようやく自分と同じ類の人にあったと非常に感動していました。しかしすぐ見えたのは、多くの人には彼らの優れた点があるが、自分とは深いわだかまりがあると感じ、結局彼らから離れ、今はただ学法を通じて、またネットで学習者の交流文章を見ながら、修煉を続けていると言っていました。

 この修煉者はこのように言いました。「私は人が各自の目標があることに反対しません。人々にはそれぞれの志があるということです。もし天上にも功利があるなら天上はもう私の憧れではありません。しかし新しい宇宙はこうでないと信じています」、「私は自分の将来がどうなるか分かりませんが、当初自分が知りたかったことについて、天は求めたものを遥かに超えるものをくださったので満足しています。将来私は本当に自分を見下げていた学習者と別の多くの人たちに及ばないかも知れませんが、功利のある高低は私の憧れではありません。どこにいても、この宇宙あるいは別の生命が私をどう評価するに関わらず、自分はごく普通の生命です。以前も功利のために生きていませんでしたが、今も将来もそうだと思います」

 古い学習者はどう思うか分かりませんが、この学習者の修煉にはきっと限界があります。大法弟子の修煉について師父は説法で次のように教えて下さいました。「絶えず修煉してできた部分があれば、絶えず隔離され、このようにずっと続きます。まだ修煉してできていない部分は絶えず修煉し続けて、最後には何も残らなくなるまで修煉し、全部成就するようになります。これはすなわち、皆さんが歩む修煉の道です」[1] 

 よく修めている部分はもう見えなくなり、修煉がよくできなかった部分が常に現れますが、だからと言ってこの人が修めていないわけではなく、この方面での修煉が遅く、ひいては功利心をなくすことに気がついていないだけです。この問題を見た学習者として、このトラブルはちょうど向上できる機会で、心が動じた時なにを修めるべきでしょうか? 常人社会では「人は群れで分ける」と言っていますが、法を正す時の大法弟子は「師父の法を正すことに手伝い、衆生を救い済度する」という願いから一つのグループになり、この願いを実現する過程で自分を修めるために絶えず学法します。もしこの環境を離れて、心の奥深いところを刺すような激しいことがなくなると、師父が私たちに按排された修煉環境を失うのではありませんか? 古い学習者は修めて上に上がった時によくわかりますが、最も心に触れるトラブルは、特に表には自分の方が完全に理に適って正しくていいはずなのに、他人が魔難を作ってくれた時こそ自分の向上にもっとも助けになる時だということです。

 大法の門はみんなに向けて開いています。私たち大法弟子の集団の中では、確かにどのような人もいます。功利心の基点と目的は私利私欲のためであり、長く続いている学習者も少なくありません。文章を書いた学習者は別の学習者に存在する問題をみて、耐えられないと感じ、心性を把握できず、グループを去りました。もちろんこの学習者にも修めなければならないところがありますが、これに関係する同修もしっかり自分に強い功利心があるのではないか、それを修め、更に注意して修めるべきではないかと振り返るべきではないでしょうか? さもなければ自分をよく修めることができいないだけでなく、人を救うこともできず、ほかの修煉者に心性の試練を与えてしまいます。

 師父は最近繰り返して私たちに注意を与えておられます。「まず、自分自身をしっかり修めてはじめて歴史的使命を果たすことができます」[2]。新しい宇宙の基準は無私無我であり、それができなければ新しい宇宙の基準に達していない事になり、自分をよく修めたとはいえません。このような道理ではありませんか?

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法七』「米国首都法会での説法」
 [2] 李洪志師父の著作:『大法伝出二十五周年ニューヨーク法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/10/15/355411.html)
 
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