文/河北省の大法弟子
【明慧日本2017年11月4日】夫は今年2月4日、心筋梗塞の発作で倒れ、かかりつけの市立病院に搬送され、入院しました。午前10時過ぎ、主治医はレントゲン写真を見ながら、夫に「3本の血管のうち、2本も塞がっているので、よほど毎日神様を拝んでいなければ、即死していましたよ。一日も早くバイパス手術を受けるよう、6万元の手術費を用意してください」と言いました。
主治医の話を聞いた夫は驚いて呆然とし、私もその大金の手術費に動揺してしまいました。娘の就職の手配で6万元の支払いを済ませたばかりでした。夫は決して稼いでいるほうではありません。その上、マージャン好きで毎日のように遊んでいました。遊ぶお金が原因でよく夫婦喧嘩をして、娘に何度も離婚まで勧められました。しかし、大法弟子は師父のおっしゃる通りに自らを律しなければなりません。師父は「たとえどんなことに遭っても全て因果関係があるのです」[1]と説かれています。何があっても離婚はしないと決意し、とにかく善の心をもって夫に接するようにしました。夫は私の法輪大法の修煉をとても支持しています。
私は娘と相談し、借金をすれば、また皆さんに負担をかけてしまうので、目下のところ、まずは温存療法で現状維持し、手術を見送ることにしました。
2月16日、夫は不本意ながら退院しました。帰宅後、夫に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と念じるようにと勧めましたが、夫は突然死を恐れて、毎日「手術をしたい」「手術をしたい」と繰り返し言っていました。食欲もなくなり、このまま寝てしまうともう二度と目が醒めないのではないかと、不眠症まで患ってしまいました。
精神状態の不安定な夫を毎日見ていると、人間って本当にもろくて、私は大変悲しくなりました。その時、師父のお言葉「何かを行なうとき、相手のことを考え、トラブルに遭ったら自分のことを考え、・・・」[2]を思い出しました。「夫のためなら、全ての手を尽くしてでも手術費をなぜ集めてあげられなかったのか?」と夫の視点に立って考え直しました。四六時中、マージャンに夢中になっている夫に対して、怨む心を抱いていたからです。
一方、娘の就職のためなら、この手あの手を使って一所懸命にお金を調達したのに対して、夫の治療費となると、故意に手術を遅らせて様子をみることにしたのです。それは「悪」をもって「悪」を制するのではないか、全く師父のお教えに背いていることに気づきました。修煉者なら全ての人に「善」をもって接しなければなりません。その瞬間、私は思わず「師父、弟子はどうすべきかが分かりました」と涙ぐみながら心の中でつぶやきました。
そして、すぐ娘に「お母さんは、今からお父さんの手術費を何とか集める」とウィーチャットでメッセージを送りました。娘は最初驚いたものの「私も一緒に集める」とすぐ返信してきました。
それから私は毎日、親戚や友人宅にまで出かけて3万6千元を集め、娘も2万元を借りることができました。主治医に「まず3万6千元の保証金を納め、術後に残金を払うようにします」と電話したところ、「大丈夫ですよ」との返事をいただきました。
3月3日午後3時半、夫は手術のために再び入院しました。翌朝9時半に夫は手術室に運ばれ、予定所要時間1時間半の手術が始まりました。ところが40分もしない内に、突然看護師に呼ばれ、緊張しながら急いでついて行きました。医師は「信じられないほどです。ご主人の血管はすべて血液が通っていますよ。もうバイパス手術なんか要りません」と満面の笑みで話しました。
私は自分の耳を疑いながら手術室に入ると、夫は笑顔で、その顔はキラキラと輝いていました。私はすぐに娘に電話し、娘は主治医に再確認した上で、借りたお金をその場で返しました。法輪大法の師父が夫の命を救ってくださったのです!
3月6日午前10時過ぎ、夫は退院しました。私と夫は嬉しくて、嬉しくて、一緒に歩いて帰りました。同修がお見舞いにくださった果物を、夫は全て恭しく師父の写真の前にお供えしました。私は毎日、師父に謹んでお香を焚いています。まさに、1人が煉功すれば家族全員が恩恵を受けます。
弟子はひざまずいて叩頭し、夫の命を救ってくださった師父に深く感謝申し上げます。
注:
[1] 李洪志師父の経文:「ヒューストン法会での説法」
[2] 李洪志師父の著作:『各地での説法九』「二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法」