文/遼寧省の大法弟子
【明慧日本2017年11月22日】私たちの学法チームは2003年に成立しました。同修の皆さんは邪悪な迫害に立ち向かいながら、今日まで歩んで来ました。チームの中で、最年長の張さんは今年で82歳になり、最も若い同修でも57歳になります。これから、この最年長と最年少の2人の同修の物語について語っていきたいと思います。
一、恐怖心と情を取り除き、再び修煉の道に戻る
張さんにとって、最も大きな人心は恐怖心です。82歳まで生きてきて、ずっと大人しく、自己主張の全くない人の良いお年寄りでした。若い頃は姑や夫の言う通りにし、年を取ってからは、息子や娘の言う通りに動いてきました。
1999年中国共産党が法輪功を迫害して以来、長女が誘拐されて、住所や家族、親戚の事まで警察に見張られてしまった張さんは、非常に怯えていました。パトカーのサイレーンの音どころか、ドアのノック音や電話のベルにまで怯えるようになり、誰に対してもドアを開けなくなったのです。大法の書籍を家のあちこちに隠し、1人で家にいる時は娘の身の安全を心配し、自分はどうすればよいのかを考えたり、あれこれと悪いことばかり頭の中に浮かびます。
その時、ある同修が張さんを訪ねて来て、学法と交流を通じて、彼女は少しずつ正念が強くなっていきました。それから、学法チームの成立に伴い、修煉の環境が整えられ、張さんの心境にも大きな変化が訪れました。それからの張さんは、恐怖心の塊だったのが邪悪に立ち向かえるようになり、それどころか、実名で江沢民告訴にも参加したのです。毎日学法と煉功と発正念を続けていくことで、少しずつ、彼女の顔色も良くなり、心の病も消えていきました。同修たちの励ましの下で、張さんは真相資料のポスティングに参加し、マンションの各階に資料を配り、階段を下りて行くそのスピードも若者に負けず、ようやくこの恐怖心を取り除くことができました。
2015年の秋、残虐な迫害により、張さんの娘がこの世を去り、この事が彼女にとても大きな打撃となりました。自らの娘を送り出すことと、母親を亡くしたことで号泣する孫と孫娘を目の前に、張さんの心は張り裂けそうになりました。しかし、張さんは目の前の現状に負けませんでした。悲痛の状況下でも、同修たちの心配と励ましの中で、この大きな難関を乗り越えることができたのです。張さんの娘が亡くなった当日、同修たちは彼女を家に迎い入れて、チーム全員で学法や交流をし、そして、発正念をしました。純粋な場が発する強いエネルギーに、張さんは多くの勇気と力をもらい、心の痛みに耐えて悲しみを放下して、穏やかな心を抱いて、娘の葬式に参加してくれた親戚や近所の人々に、娘が迫害されたことを伝えました。そして、皆に大法の事を理解させた上で、「三退」を勧めました。張さんは家族の中では最も年配なので、皆から尊敬されており、彼女のお陰で家族や親戚の中で「三退」した人は数多くいます。
2人目の57歳の枝さんは1999年7.20に始まった法輪功への弾圧の前に、すでに法輪大法を修煉していました。しかし、彼女は何度も中断を繰り返して、長続きしませんでした。今年の初めの頃、彼女は再び学法チームに戻って来たのです。なぜなら、彼女の身に再び病が現れたからです。けれども、これほど長い年月を無駄にしたので、再び修煉に戻って来るのはなかなか容易なことではありませんでした。
全体学法に参加したばかりの時、枝さんはスラスラと『轉法輪』を読むことが出来ず、誤字脱字が非常に多かったため、法に対する理解にも影響を及ぼしました。その上、長い間病に苦しめられていたので、病への執着心が重く、修煉するのに非常に苦労しました。学法の後、法理の下で同修たちとの交流を通じて、枝さんは改めて実修する勇気をもらいました。これまで修煉において、止まったり進んだりしてきた原因は、大法を一位に置いていなかったからなのです。人心と正念の中であれこれを彷徨(さまよ)うこの態度は、師と大法に対して非常に失礼な行為なのです。この状態から抜け出すためには根本から法に同化し、「三つのこと」を行う中でしっかりと自分自身を修めなければなりません。それからというもの、枝さんは毎日煉功と学法をし、そして、真相シールを貼ったり、真相の電話を掛けたりしました。業力に耐えながら心性の関を乗り越える中で、法と照らし合わせて自身の言動を正していくことで、自分自身が昇華していきました。その間、恐怖心と苦を嘗めたくない心理が取り除かれ、善の心も生まれて来たのです。「三退」した人の名簿を抱えながら、毎日太陽に照らされて少々黒くなった枝さんの顔には、笑顔がこぼれました。今度こそ、必ず勇猛邁進して自分自身を実修し、師父と共に家に帰れるようにと枝さんの頑張る姿を皆に見せてくれました。
二、妨害を排除して衆生を救い、同修たちと共に前へ進む
鄭さんと華さんはパートナーです。これまでチームの学法に参加する他にも、彼女たちは他のチームの同修たちと別のチームを作り、資料と経文の送付を担当しています。1週間の内、私たちのチームはほぼ毎日活動しているので、メンバーの学法時間を確保していると共に、皆一つの団体となりました。
鄭さんの主人の健康状態があまり良くはありませんが、そのことは彼女に全く影響を及ぼしませんでした。それは鄭さんが家事をしっかりと行うだけでなく、その他の時間を全て衆生を救う事に費やしていました。70歳近くの鄭さんは自転車をこぎながら、真相資料や大法のDVDやカレンダー、そして、その他の掛け軸などを配り、各家や建物を回っていきます。雨の日でも、寒い冬の中でも、他人の目や態度を全く気にすることなく、慈悲と善意を抱いて衆生に大法が迫害されている真相を伝え、未来を選択する機会を与えています。
横断幕を掛けたり、シールを貼ったり、電話を掛けたりするほかにも、面と向かって常人に真相を伝えることも彼女たち2人の得意とするところです。市場や工事現場、広場などの人がたくさん集まる所では、年中彼女たちの姿を見かけることができます。鄭さんと華さんは発正念と真相伝えを見事に合わせながら老若男女を問わず、お互い協力しながら全力で衆生を救っています。なので、真相伝えと「三退」を勧めることがこのパートナーの修煉において必要不可欠となりました。
また、彼女たちは出てきたばかりの同修を連れて、街でネット封鎖を破るソフトを配ったり、田舎に行って真相資料を配ったり、真相看板を掛けたりもしています。法を実証する道のりで同修たちはお互いの手を取り合って、共に精進し、共に昇華していくことでしょう。
三、怠惰を捨て、勇猛邁進する
同修霞さんの生活条件は比較的に裕福です。これまでたくさん法を勉強してきたものの、あまり昇華しておらず、常人の心が時々現れてきてしまい、これではいけないと分かっているが、なかなか取り除くことができませんでした。師父はこのように説かれました。「常人の中で楽に暮していれば、どうやって修煉しますか? あなたの業力はどうやって転化するのですか? 心性を向上させ、業力を転化させる環境はどこにあるのでしょうか?」[1] 。ある晩、夢の中で師父は彼女に「もう、あなたの面倒を見たくはありません。早く同修と衆生を救いに行きなさい!」と喝を入れられたそうです。集団学法の後、彼女は自分のたくさんの執着心と、これまでの間、実修していないことに気づき、また、皆との交流を通じて執着心と人心を見つけ出しました。そして、同修たちと共に衆生を救う中で自らを実修し、以前とは全く別人のようになりました。
香さんは今年で71歳になり、古い大法弟子と言えるでしょう。彼女の大きな執着は自我を保つことです。他の人と意見が異なった時、彼女は自分の意見が通るまで絶えず自らの主張を強調します。例えば、ある目的に向かう時はどの道を歩いた方が良いとか、誰々が遅刻したとか、真相を伝える時の内容の長さとか、些細な事ばかり口にします。いつまでもそうしていると、ついに同修との間に衝突が生じてきて、どうやら心性を高めなければならない時が来たようです。チームで学法する時、彼女は法と照らし合わせて、自らの闘争心、嫉妬心、利己心を見つけ出しました。これらの悪い心理を香さんは即座に否定し、取り除くことにしました。なぜなら実修することで、次元を高めることができると彼女は堅く信じていたからです。
そして、少しずつ、香さんの心は寛大になりました。霞さんと電話を通じて衆生を救う過程において心がどんどん純粋になり、親切さと慈悲を抱いて相手に「三退」を勧めることができ、抜群の効果を収めています。香さんは常に大法で自分自身を律し、実修することを心がけ、また、いつも他人の長所を見るようにし、自らの短所を探し出しては取り除き、正念を持って行動して行くことで、衆生を救うことにおいても全力で取り組み、今ではますます精進しています!
これまで10年以上の間、同修たちは修煉の中で、衆生を救う中でどんどん成長していき、我々の学法チームは皆の浄土となり、無私無我の大法弟子を鍛え、そして、未来の新宇宙の生命をたくさん救っているのです。
師父に感謝いたします!
注:
[1] 李洪志師父の著作: 『轉法輪』