修煉の中で 内に向けて探すことを悟る
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文/中国の大法弟子 心海

 【明慧日本2017年12月1日】

 大法に出会う

 私は1997年の後半に法輪大法に出会い、法を得た数日後にある夢を見ました。20年間修煉してきて、その夢は今でもはっきりと記憶に残っています。夢の中で、私はある大きな学校の門の前にいました。2人の門番のうちの1人が「あなたは大法を修煉しに来ていますか?」と私に聞きました。私は両手で『轉法輪』を持って、「そうです。大法を修煉しに来ました」と喜んで答えましたが、その人は何も言いませんでした。私はまっすぐ学校に入って行き、目が覚めた後も喜びに浸っていました。 

 修煉前の私は健康状態が非常に悪く、多くの疾患を抱えていて、関節炎や眩暈(めまい)、失眠、特に支気管炎、喘息に長年悩まされていました。医者の話では、「外は痒み、中は喘息」、この2種類の病気の治癒がもっとも難しいそうです。いくら名医を探し求めても完治の見込みがない私を見て、家族は悩み、親友は心配していました。 

 法輪大法を修煉して1週間も経たないうちに、私の全身の疾病が消えました。当時、40人ほどいる私たちの煉功点では、毎晩7時から9時まで1時間学法してから1時間の静功を煉て、翌朝の6時から7時までに動功を煉るようにしていました。私は常に喜びに浸り、真の幸せを感じていました。体が軽くなった私は家事や商売のこと、畑仕事などを全部こなしても疲れを知りませんでした。家族は私のために喜び、親友も祝福してくれて、「法輪功は本当に不思議です!」と皆が言っていました。その間、大法を修煉し始めた家族や親友も数人いました。 

 大法に対する邪悪からの迫害は、少しも私の修煉の意志を揺るがせなかった

 1999年7.20、邪悪は大法と大法弟子に対する迫害を始め、中国国内の至る所で大法弟子を不当に連行し、家財を押収したり、大法書籍を奪ったりしていました。私と家族も迫害に遭い、天が崩れ落ちそうな恐怖にいました。夫は私の修煉が子供の仕事や孫の勉学に影響を及ぼすことを恐れて、家ではいつも怒鳴りつけて、学法や煉功する私を殴ったり、罵ったりしていました。しかし、私は少しも心が動じず、修煉を貫こうと考えました!

 当時、私は服の商売をしていて、 お客さんがいない時、いつも時間を惜しんで学法していました。あまり学校に通えなかった私は本の中の多くの字が読めなくて、悩んでいました。知らない字があれば私は他人に聞き、必ずすべての字を習得すると決心しました。師父は私の修煉したい堅い意志を見て取られ、助けて下さいました。何日間も夜通しで勉強した後、私は『轉法輪』のすべての字が読めるようになりました。

 しかし、当時の私は字が読めるようにと思うばかりに、心性を修めることをあまり重視しておらず、師父が按排して下さった心性を向上させる関の多くを逃してしまいました。本当に偉大なる師父に申し訳なく思っております。夫が理由もなく私を殴ったり罵ったりした際、私は彼が悪いと思って怒りを覚え、うちに向けて探さず、自分を修めることを知りませんでした。 ある日、私が家に置いていた大法の掛け軸のペイントが臭いと言い出した夫は、またも私を殴り始めました。 私も殴り返しましたが、彼に触れることもできず、却って腕にあざができたほど殴られて、数日かかってやっと治りました。

 自分を修め、夫も良い方向へ変わった

 師父は『轉法輪』の中で繰り返し私たちに内に向けて探す法理を説かれました。『明慧週刊』に掲載された同修たちの修煉体験を読んで大きく受益した私は、内に向けて探すことや次元を早く向上させることについて、身近な同修たちとも交流しました。

 以前、家事をしたがらない夫を見て、私はいつも怨んでいました。今の私は夫の良いところしか見ません。例えば、嫌がらせをしに来た警官に対して、夫は毎回大法のために弁解し、修煉してから健康になった私のことを例に挙げ、法輪功を修煉する人々が善良であることを伝えました。ある日の真夜中、私を不当に連行しようとした3人の警官らが夫の正気たる怒鳴りつけを受けて、逃げてしまいました。時々、彼は法を実証することも手伝ってくれます。訪ねてくる同修に対して、夫はかんしゃくを起こしたことがなく、いつも笑顔で挨拶してくれました。

 師父の法理に導かれて私は観念を改め、常に夫のために考えるようにしました。彼が家事をしたくなければ私は淡々と家事をこなし、彼が着替えた服を洗濯してからきちんと畳んであげて、彼が好きな果物を真相伝えの帰りに買い求め、彼の好む服も買いました。

 心に包容力ができて、いつも他人のために考えるようになってから、夫は私を殴ったり罵ったりしなくなり、街で法輪功について議論する場面を見かける度に、大法の良さを相手に伝えてくれました。

 うちに向けて探し、歯の痛みが止まった

 うちに向けて探し、自分を修めることがわかってから、私は随時にうちに向けて探すようにしました。ある日、家族と一緒にレストランで食事をした際、あるおかずがとても美味しいと思った私は帰ってから自分も作ってみようと思った途端、歯の痛みを招いてしまいました。涙や唾液が止まらないほどの痛さに耐えながら、なぜなのかと私はうちに向けて探しました。「美味しいおかずを作ってみよう。これが執着心で、食を貪る心ではないか?  師父は『食しても味ざれば 口その執着を断つ』[1]と説かれている。長年修煉してきて、今でも美味しいものに執着しているのか!」と思った私は心の中で師父に過ちを認め、発正念して旧勢力による迫害を排除しました。原因をきちんと定めたため、歯が痛くなりだしてから痛みが消えるまで、わずか1時間もかかりませんでした。

 心が優しくない私は夫に叱責される

 数日前、夫はあるバス停で財布を拾い、中には400元の現金、6枚のキャッシュカード、身分証明書、数枚の領収書と鍵がありました。彼は法輪功修煉者がもっと多くのお金を拾っても貪らず、自分もネコババしてはいけないと思って、派出所に向かう途中に逢った知人たちに、「落とし主が財布を失くしたらきっと焦っているので、今からこれを派出所に持って行きます。妻はいつも何事においても他人のために考えるように、そして良いことをすれば必ず福報に報われると言っているので、私も良い人になりたいです!」と言ったそうです。法輪功を修めている私のことを知っている彼の知人たちは、「あなたの奥さんは本当にいい人です!」と言ってくれました。その後、夫は匿名で財布を派出所に届けました。

 帰宅後、夫は昼間のことを言ってくれました。私は彼に「あなたの名前を登録してもらうべきでした。今の警官たちは道徳水準が低くて、もし途中でお金をごまかしてしまったら、落とし主が焦ってしまうのではありませんか」と言いました。私の意見に同意した夫は翌日、以降の事情を聞きに派出所に行きました。当直の女性警官がイライラしていて、良い態度を見せなかったので、夫は彼女をこのように教え諭しました。「あなたはここで何をしていますか? あなたの仕事は何ですか? 事後の状況を調べてくれないなら、一つ聞きます。壁に『人民に奉仕する』と書かれていますが、あなたは誰に奉仕していますか?!」

 その時、ある男性警官が近寄ってきて、「私が処理しました。落とし主はすでに財布を受け取って帰りました」と言いました。夫は「それなら、落とし主の連絡先を私に教えてください。 確認してみたいのです」と言いました。警官から落とし主の電話番号をもらった夫は、本当に相手に連絡し、事実の確認をしました。

 帰宅後、夫は派出所での出来事を話してくれました。彼が女性警官を諭したと聞き、私はとても嬉しかったのです。普段、警官を見るだけでも嫌悪感を感じ、何回も不当に連行されてからは、なおさら心から彼らを憎んでいました。翌日、何の前触れもなく、夫はいきなり私を叱りました。あれこれ考えても原因が分からない中で、師父は気づかせて下さいました。昨日、自分は警官に善の思いがなく、恨みの念を抱いていたのです。「迫害の中で、警官たちが最も可哀想な被害者で、法輪功の真相を知らず、法も得ておらず、さらに大法弟子を迫害しており、どんな未来を迎えるだろうか? 彼らに同情すべきだ」。そう思った途端、私に対する夫の態度がよくなりました。うちに向けて探すことは本当に宝です!!

 毎日、同修と一緒に街で真相を伝え、真相資料を配り、三退を勧めていますが、世人が真相を聞き入れず、脱退せず、あるいは真相の知らない人が汚い言葉で言い返してきた時、私はその都度うちに向けて探し、「どこが悪かったのか? 学法がきちんとできているだろうか? 優しい心が欠けていたのではないか? 語気や表情が和やかであっただろうか?」などなどをいつも考えました。不思議なことに、うちに向けて探せば、状況はすぐに好転します。

 注:
 [1]李洪志師父の詩:『洪吟』「道中」
 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/11/14/356683.html)
 
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