数々の拷問を受けた合肥の紀広奎さんの裁判
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 【明慧日本2017年12月13日】安徽省合肥市の法輪功学習者・紀広奎さん(61)は、今年12月6日に合肥巣湖市裁判所で裁判が行われた。公訴人に指摘されたいわゆる八つの罪は、紀さんと弁護士が一つずつ否定した。その中の一つについて、「サインした時に紙に書いたチラシの枚数は100枚あまりだったのに、なぜ今1300枚になっているのでしょうか」と紀さんが詰問したが、公訴人は答えることが出来なかった。

 紀さんは尋問された時に、様々な拷問を受けたが、公訴人は拷問について何も言及しなかった。

 弁護士の弁護は何度も裁判長に中断された。「俺はお前の発言を中断できるぞ! 分かるか」と裁判長は叫んだ。

 裁判所の外には多くのパトカーが止まっており、私服警官もあちらこちらに散らばって、見張りについた。付近の通行人は「あんなに多くのパトカーがいるが、何事が起きたのか?」と口々に言った。裁判所の態勢は大事が今にも勃発しそうな雰囲気であった。

 紀さんの家族は何人もが裁判所へ傍聴しに行ったが、たった5枚の傍聴許可証しかもらえなかった。その上、ホール内はほぼ満席で、全て裁判所が誘った当局の人達で埋まり、傍聴席の周辺にだけ、わずかな席が家族に残されていた。

 弁護士は安全検査を拒否したため裁判所の外で足止めされた。裁判長は開廷を宣言し、法廷内の規律と注意事項を読み初めたが、弁護士はいまだに入廷できないでいた。当事者の親族の1人が大声で「なぜ弁護士の入廷を阻止するのか」と質問した。その後、交渉を通して、2人の弁護士は初めて入廷できた。

 裁判は午後3時から7時まで続いた。

 紀さんは今年3月18日、家にいたまま突然押し入ってきた十数人の警官らに連行された。警官らは部屋に押し入って、警察証など提示しないまま簡単に質問した後、家宅捜索を始めた。ノートパソコン3台(1台は妻の物)、台式パソコン本体1台、プリンター3台、法輪功書籍30冊以上、乗用車1台および車の鍵、携帯電話2台(1台は孫の物)を押収した。警官が押収した物品の数量のチェックも拒否され、押収した物品のリスト表も渡されなかった。

酷刑演示:用竹签扎手指(绘画)
拷問のイメージ図:竹べらで手の指を刺す

 紀さんは巣湖市警察署まで連行され、そこで13時間にわたって、手の指を竹べらで刺された。そして、他にも顔を平手打ちされたり、頭を拳で殴られたり、心臓を力強く殴られた。さらに、指で目玉を弾かれるなどの様々な拷問を受けた。また、警官らは虚偽の尋問メモを記載した。巣湖市留置場で、紀さんは囚人服の着用を拒否したので手錠、足かせを30日以上に渡りはめられた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/12/11/357733.html)
 
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