文╱中国の大法弟子
【明慧日本2018年1月19日】夫の浮気がわかったあと、麻薬を吸っていることも発覚しました。私は何度も民政局に離婚を申し出ましたが、いずれも成立しませんでした。その後、2人目の子供を妊娠したことが分かり、夫が麻薬を吸っているから子供の健康に影響を与えるのではないか、この子を中絶すべきだと周りに言われ、その上、夫には外に愛人もおり、私は毎日いらいらして心がひどく乱れました。
子供を出産してから2カ月後、私は仕事を始めましたが、全部力仕事ばかりでした。麻薬にますますはまっていく夫を見て、私は怒り心頭で、薬物を見ればどんどん処分しました。夫は薬物が見当たらないと、私を殴り、大法の本と師父の写真を破り暴れました。
自分がしっかり行なえなかったため、夫に大法に対して罪を犯させ、夫に私のことをますます恨ませてしまいました。私は朝6時から夜9時まで働いているのに、それでも満足しない夫はしょっちゅう私に暴力を振るいました。それを看過出来ない義理の父が夫に文句を言うと、夫は義理の父を殴りました。義理の父も大変悲しんで、もう息子のことを諦め、私にも諦めなさいと言って、「吸うなら、吸わせればいい。死んでも知らないから」と怒りました。
糖尿病の持病を持つ義理の母は痩せこけた息子を見て心を痛めましたが、どうすることも出来ませんでした。私は夫に苦しめられ、心身とも疲れ果て、仕事の重圧もあって、本当に押しつぶされそうになりました。次第に、家の貯蓄がなくなり、その上数十万元の借金も背負いました。私は夫を恨み、自分の不幸を悔しく思い、陰でどれだけ泣いたか、分かりません。
同修は私の様子を見て、集団学法に誘ってくれました。集団学法をしてから1週間、「あなたは随分変わったよ。顔色もよくなって元気になったね」と同修に言われました。
法を学ぶことによって、私は「今生、夫と家族になったのは決して偶然なことではない」と悟り、次第に夫に対する恨みを放下し、苦しい時、私は師父の法の「圓満となって佛果を得る 苦を嘗めるをもって楽とす 身を労するを苦と算せず 心を修するは最も過ぎ難し 関 という関は全て闖えるべし いたる処すべて是れ魔 百の苦一斉に降る 其の如何に活くかを看る 世上の苦に堪え得れば 世を出ずれば是れ佛陀」[1]を暗唱しました。心の中で悔しいと思う時、「忍とは心性を高める鍵です。怒り恨むこと、不平、涙をたたえて忍ぶことは常人が世間体に執着する忍です。まったく怒り恨むことがなく、不平に思わないことこそ修煉者の忍なのです」[2]を暗唱し、仕事で疲れた時、「忍び難きは忍びうる。行ない難きも行ないうる」[3]と自分に言い聞かせました。こうして、私は一日一日我慢し続けました。
私が参加している学法グループの同修は江沢民を告発したため、派出所に連行されました。同修を救出するため、私は派出所に行って、所長に真相を伝えましたが、まったく恐れませんでした。派出所の表門を出た時、心の中に今まで蓄積した悔しさ、夫に苦しめられた辛さは、一気にすべて消えてなくなりました。そして、麻薬に手を染めた夫が、薬を止めたくても止められず、吸いたくなる時の苦しそうな様子を思うと、本当にかわいそうだと思いました。その時、師父の法の「修煉したければ、人間の情を捨てなければなりません」[3]が脳裏に浮かびました。同修を救出する中で、自分には慈悲心が芽生えため、夫に対する情を放下し、彼に慈悲心を持って対応しなければならないと悟ったのです。
ある日、家に帰って来た夫は私に、「お前には本当に苦労をかけたな。僕はきっと薬物を止め、しっかり働き、家族を養うようにするよ」と言いました。私が夫に対する態度を変えたため、彼は変わったのです。なぜなら、彼が私をいくら罵っても、殴っても、私は変わらず彼に優しくし、彼の好きな料理を作り、何事も彼の立場に立って考えるようにしたからです。
いつの間にか夫は薬物を止めました。師父は私の行動が大法のその次元の基準に合致したのをご覧になって、夫に薬物を止めさせてくださったのです。薬物を止めてから、夫はまったく別人のようになりました。彼が麻薬を吸っていたため、2人目の子は心配しましたが、しかし、私はとても健康な男の子を出産しました。上の子が女の子だったので、夫はこの男の子をとても溺愛して、「働く時も元気いっぱいだ」と言いました。今まで夫は痛風の症状が出ると痛くて大変でしたが、今、毎回そうなった時、夫は師父にお願いするようになりました。その後、痛風の症状もだんだんなくなりました。そして、家の商売もますます繁盛し、借金もほとんど返済出来、他にも不思議な事がいっぱい起こりました。
夫の大法に対する態度はすっかり変わりました。私が資料を作ると、彼は手伝ってくれて、私が横断幕を掛ける時、彼は車を運転してくれました。以前、同修を家に入れなかった彼は、今は同修に「僕は忙しいから、(大法のために)たくさんやってあげられないが、妻をサポートしているよ」と言いました。
夫の変化を見て、義理の母は父に「私達は息子をどうすることもできなかったが、やはり嫁の方が強いですね」と言いました。私は「それは大法を習ったから出来たことですよ。そうでなければ、私には何も出来ません。私たちは師父に感謝しなければなりません」と言いました。
慈悲で偉大な師父に感謝します! 合掌。
注:
[1] 李洪志師父の詩:『洪吟』「その心志を苦しめる」
[2] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「忍とは何か」
[3] 李洪志師父の著作:『轉法輪』