文╱中国の若い大法弟子
【明慧日本2018年2月10日】私と同修Aさんは年齢が同じぐらいの若い大法弟子で、共に東北のある町に住んでいます。私達2人はいつも一緒に町の大通りや路地で縁のある人に大法の真相を伝え、三退を勧め、人を救っています。心に善念を持っている縁ある人達に、素晴らしい未来を選択してほしいと心から願っています。私たちは共に大法の素晴らしさを体験し、多くの人を感動させ、忘れ難い出来事を目の当たりにしました。ここでは、その中の二つのエピソードを話させていただきます。
一昨年の冬のある雪の日、私はAさんと大通りから一つ向こうの路地に入り、そこで、多くの道路を清掃する清掃員に出会いました。彼らの大半は年配の人達で、雪掻き作業をしていました。東北の冬はとても寒く、室外で長時間働くのは結構大変だろうと思いました。
私は今まで多くの人がいる所では、ほとんど真相を伝える事を断念していましたが、今回はなぜか試してみたいと思いました。そこで、私は心の中で絶えず師父にご加持をお願いし、正念が強くなると、一緒に働いている2人の清掃員の所に行きました。彼らを監督する管理者がいるので、あまり長く話さないようにしました。
私は礼儀正しく1人のおばさんに挨拶をし、「清掃の仕事は大変ですね。朝早くから夜遅くまで働いて、仕事がきついわりには収入もそう多くなくて」と話しかけ、お互いの距離を縮めるようにしました。そして、「以前学校に通っていた時、赤いネッカチーフをつけませんでしたか? 青年団に入りませんでしたか?」と聞きました。彼女は赤いネッカチーフをつけたことがあると言ったので、「赤いネッカチーフをつけた時、共産主義に命を捧げると宣誓し、それは非常に悪い誓いですよ。今、ほとんどの共産党幹部は汚職し腐敗堕落しています。中国共産党は毎回の政治運動で多くの良い人を死に至るまで迫害しました。このような事は、神様は決して見逃さず、彼らに償わせるでしょう。仮名でいいので三退をしましょう。そうすれば平安を守ることが出来ます」。彼女は賛成してくれ、私はさらに「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい! としっかり覚えておいてくださいね」。その後、私は心に少し不安があったせいか、ここまで話すと、突然、智慧が乏しくなり、気まずくなり、もう1人の人に話しかける事ができなくなりました。
その時、Aさんを見みると、彼女は他の人ととても真摯に会話をしていました。Aさんの正々堂々と話す姿を見て、心から敬服しました! 自分がおどおどしているのを恥ずかしく思いました。すると、突然、人込みの中から、「大丈夫ですよ。すべての人に伝えてあげてください」と声が聞こえました。見ると、1人の30代の若者がとても誠実そうな笑顔で言いました。この言葉で私はとても勇気付けられました。そうです! 衆生は皆救われるのを待っているのです。私は勇気を出して真相を伝えなければならないと思いました。
私達は協力して、持って来た卓上カレンダー、真相資料、お守りなどを一つ一つ皆に手渡しました。ある若者はすでに多くの資料をもらっていましたが、「他にもありますか? 僕は全部ほしいです」と、とても気に入っているようでした。もっと意外なのは、現場の管理者はその場にいても、黙って何も言いませんでした。こうして、私達が持ってきた資料はあっと言う間に配り終えました。真相資料をもっと持ってくればよかっと思いました。皆さんと別れたあと、厳しい寒さが吹き飛ばされたように、私達の心はとても暖かくなりました。
また、昨年の冬のことでした。私達2人はそれぞれ手提げにいっぱい新年度の卓上カレンダーを持って、横町から大通りの歩道に出ました。大通りには多くの車が絶え間なく行き来していました。ある交差点の角の広場に、大勢の出稼ぎ労働者の人達が日雇いの仕事を求めて集まっており、お喋りをしながら、求人を待っていました。
以前私達はここを通るとき、人が多いこともあり、それにここは繁華街のため、いつも通るのを避けていました。今回も避けようと思いましたが、なぜか避けてはいけないという気持ちになり、思わず足を止めました。そこには40代の男性が無表情でスクーターにまたがっていました。私は1冊の卓上カレンダーを彼に渡し笑顔で、「こんにちは! 新年度の卓上カレンダーをプレゼントします。あなたの平安と健康を祈っています!」と挨拶すると、受け取ってくれました。さらに彼に話そうとした時、大勢の人の中から迷彩服のコートを着ている若者が、いきなり「僕にも1冊をください!」と言ったので、すぐに1冊渡しました。カレンダーを受け取った彼は大勢の人に取り囲まれ、皆が一緒にカレンダーを見ていました。
この時、Aさんが持って来た卓上カレンダーと私のカレンダーもあっという間になくなりました。あるおじさんはカレンダーをもらえなかったため、とてもがっかりしていました。「心配しないでください! また持って来ますから」。もらえず落ち込んでいたおじさんは仮名で三退をし、とても元気になりました。
この出稼ぎ労働者の人々は、皆で囲んで卓上カレンダーを開き、中の挿絵にとても惹きつけられていました。この寒さの中で、彼らが早く仕事をしお金を稼ごうと焦る気持ちが、一瞬和らぎ、なくなったように見受けられました。