懲役10年を受けた王宇東さん 再び3年の実刑判決
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 【明慧日本2018年3月20日】黒竜江省チチハル市の法輪功学習者・王宇東さん(46歳男性)は、チチハル市中級裁判所に懲役3年の実刑判決を下され、今年3月1日に泰来刑務所に収監された。

 王さんは優秀な料理人で、国家二級象棋の審判員でもあり、仕事が立派で表彰されたこともあり、隣人達に「善良で、正直な人だ」と褒められている。

 法輪功の修煉を放棄しなかったため、王さんは2001年に懲役5年の実刑判決を下されたが、上層部は量刑は軽すぎると言い、懲役5年の判決が倍にされ10年になった。2011年に刑期を満了して解放された王さんは、すでに40歳になっていた。

 不当に連行され、拷問される

 王さん夫婦は外地で出稼ぎしており、休日によく実家に帰って80歳の母の面倒をみていた。2017年3月21日、実家の近くの友人宅を訪問した時、ビルの階段を上がった途端に、友人と共に私服の警官らにより連行された。

 王さん夫婦は安順路派出所まで連行され、そこで尋問され自白を強要された。王さんは手錠を掛けられて頭にビニール袋を被せられ、ビニール袋を締めたり、緩めたり何度も繰り返された。また、その上、煙草の煙をビニール袋に吹き入れられ、その煙を何度も吸わされてむせいで苦しんだ。さらに両手を後ろ手にし手錠をかけられ、そのまま手錠を何回も持ち上げられた。そして3、4回ぐらい肋骨を手の先で突かれた。また、靴で顔を殴られ、顔は即座に腫れ上がり青色に変色した。

'中共酷刑示意图:塑料袋闷'
拷問のイメージ図:ビニール袋を頭に被せる

'酷刑演示:鞋底打脸'
拷問のイメージ図:靴で顔を殴る

 警官は「協力しないとお前の妻も殴るぞ! お前の目の前でな!」と脅した。王さんは仕方なく、一部の事実でないことも認めざるを得なかった。翌日午後8、9時頃まで、派出所に拘禁されていた王さんは「派出所では、24時間以上のの拘禁は行ってはいけない」と言ったが、警官は「お前ら法輪功学習者に対して、やっていけないことは何もないぞ!」と返事した。王さんはその後、留置所に移送された。

 迫害に反対するため、王さんは4月1日から断食を始めた。そのために4月6日に、王さんに対する灌食を始めた。

'酷刑演示:野蛮灌食'
拷問のイメージ写真:無理やり灌食する

 王さんが連行された理由は、2015年に江沢民を告訴したことだったという。

 2017年12月14日、王さんに対して裁判が行われた。法廷で、弁護士が有力な弁護をした後、主審裁判官は「江沢民を告訴したこれまでの案件で、解放された実例があるか参照してみる」と言った。
 
 弁護士は「王さんは2015年に江沢民を告訴したが、それからこの件について尋ねた警官も検察官も今までずっといなかったのに、今年になっていまさら、なぜ王さんを不当に連行して裁判する必要があるのか、これは違法ではないのか」と指摘した。

 王さんに対して、裁判所側は秘密裏に開廷するつもりだったが、王さんに拒否された。王さんは公開審理をするように申し入れた。

 公開審理というが、実は傍聴席に座ったのは、ほとんどが裁判所側が誘った者達であった。

 結局、王さんに懲役3年の実刑判決が宣告された。王さんはこの判決を不服として上訴したが、チチハル中級裁判所に原審を維持するとされた。

 不惑の年に授かった娘も難儀に遭う

 王さんが裁判される6日間前に、つまり2017年12月8日、王さんの娘が生まれた。しかし、出産したばかりの王さんの妻・朱秀敏さんは、その後留置場に拘束された。生まれたばかりの娘は5カ月にわたり、愛情のこもった母親からの温かい食べ物や飲み物もないまま、生きてきた。これは信じがたい生命の奇跡だった。

'王宇东和朱秀敏的孩子'
王さんと朱さんの娘

 真・善・忍に従ってより良い人を目指して修煉していただけで、王さん一家はこんなに酷い迫害に遭った。それは誰のせいなのか? 誰のせいにせよ、迫害に加担したそれらの者たちは彼らを制裁する人がいないと思っているかもしれないが、しかし、人間の上には神様がおられる。天上で神様は、彼らのすべての犯罪行為を一つも漏らさず見ておられ、一つも漏らさず記録しておられるのである。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/3/1/362380.html)
 
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