2018年3月 58人の法輪功学習者に不当判決
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 【明慧日本2018年5月29日】明慧ネットの情報の統計によると、2018年3月、また58人の法輪功学習者が不当な判決を宣告された。そのうちの最年長者は81歳である。

 その他、中国共産党が情報を封鎖しているため、13人の法輪功学習者が1月と2月に不当な判決を宣告されたが、3月に入って初めて報道されたため、1月の統計数字に5人を加え、2月の統計数字に8人を加えることになる。これによって、1月~3月まで194人が不当な判決を宣告されたことになる。その内訳は、1月93人、2月43人、3月58人となる。

图1:2018年1~3月中国大陆194名法轮功学员遭非法判刑

図1、2018年1~3月、194人の中国国内の学習者が不当判決を宣告される

 中国の弁護士「法輪功学習者は皆良い人で、法律に照らし被告席に立つべきではない」

 この数年来、100人ほどの人権弁護士が法輪功学習者のために約1000回、無罪の弁護を行った。何度も学習者のために弁護した経験がある人権弁護士は、次のように厳しく指摘した。「法輪功学習者は皆良い人で、法律に照らし被告席に立つべきではありません」

 「法輪功を学ぶことは違法ではありません。どの角度から見ても『真・善・忍』を弾圧すべきではない。法輪功は弾圧されている環境の中で、なぜまだ大勢の法輪功学習者がいるのでしょうか? 学習者は危険を伴いながら、依然として『法輪大法は素晴らしい』と言う勇気があります。なぜでしょうか? これはあることを示唆しています。学習者は確かに受益をし、『真・善・忍』を重んじています。『真・善・忍』はこの世界の普遍的な価値観であり、私の依頼者は確かに『真・善・忍』を遵守しており、法輪功を学んでから人間として良い方に変わりました。良い人は法律の裁きを受けるべきではありません」

 「ですから、法輪功学習者は皆良い人ばかりで、犯罪者ではありませんと私は主張します。法律に基づいて弁護を行い、これらはすべて理にかない、法律に根拠し、事実を重んじた上で話しているのです」

 「法輪功を学ぶ人達はみな善良な法輪功の団体の人達です。学習者たちは道徳を重んじ正義を守り、誠実で偽りをせず信頼感があり、これは中華民族が重んじる道徳の所在であります。このような人が悪い人と言えますか? どこが悪いのですか? 娼妓、賭博、詐欺師の類のどこに関連がありますか? 法律は悪人を懲らしめるものであり、良い人は刑務所に入るべきではない」

 「従って、私は法廷でいつも強調しているように、これら『真・善・忍』を信奉し、良い人になるように努力する人達は、社会に対して危害を及ぼしておらず、法律に基づいて被告席に立つべきでありません」と弁護士は述べた。

 一、2018年3月、中国の裁判所は58人の学習者に不当判決

 明慧ネットの情報の統計によると、2018年3月、58人の法輪功学習者が不当な判決を宣告された。最も長い刑期は懲役10年である。不当な判決は18の省、自治区、直轄市に及んでいる。不当な判決の最もひどい省は、湖南省の13人、湖北省の9人、山東省の5人、江蘇省の4人、福建省の4人の順である。

图2:2018年3月中国大陆58名法轮功学员遭非法判刑

図2、2018年3月に不当判決を受けた58人の法輪功学習者の地域別分布表

表1、26都市で不当判決を受けた法輪功学習者の人数統計表

 都市 

判決人数

都市

判決人数

 都市 

判決人数

 都市 

判決人数

湘潭

6

呉忠

2

太倉

1

貴陽

1

武漢

5

文山

2

潍坊

1

六盤水

1

常德

4

ウルムチ

2

中衛

1

長春

1

厦門

4

青島

2

営口

1

蚌埠

1

湘西

3

臨沂

2

葫芦島

1

鶏西

1

泰州

3

咸寧

2

石家庄

1

 

 

惠東

3

仙桃

2

秦皇島

1

 

 

 不当判決における一部実例

 ●広東省恵東県の周育琴さん、石雪梅さん、劉慶強さんは重刑を宣告

 2018年3月30日午後3時頃、家族は恵東県裁判所からの知らせを受け取った。法輪功学習者・周育琴さんは懲役10年の実刑判決を宣告され、罰金5万元を科された。石雪梅さんは懲役9年の実刑判決を宣告され、罰金3万元を科された。劉慶強さんは懲役4年の実刑判決を宣告され、罰金1万元を科された。

 3人の学習者と家族は不当な判決に対し、これを不服とし広東省恵州市中級裁判所に控訴し、一審判決を取り消し、無罪で解放することを求めた。

 人権弁護士は弁護文の中でこのように述べていた。「1000字足らずの起訴状を、私は何回も読みましたが、3人の学習者は一体どのような国家の法律を破壊したのかを読み取れませんでした。人間として自分の思想と信仰があり、信じるか否かは本人自身の判断です。香港、台湾および海外の各国では至る所に法輪功学習者がこれらを宣伝しているのではありませんか? それらの社会は秩序が良く運営しているのではありませんか? 現地の政府に何の迷惑も全くかけていません!」

 事実上、法輪功はただ一つの修煉団体に過ぎず、いかなる組織形態もなく、誰かが学びたければ学んでもよいし、学びたくなければやめても構わず、すべて個人の自由です。

 恵東県の裁判官たちは江沢民の邪悪な勢力になってから、法律にも従わず、法を知りながらも法を犯して、喜んで江沢民の法輪功を迫害する共犯者となり、これこそが法律の実施を破壊するものです」

 ●江蘇省靖江市の79歳の耿引鳳さんは 懲役3年の冤罪を着せられる

 2018年3月22日午前9時半、江蘇省靖江市裁判所は79歳の耿引鳳さんに懲役3年の実刑判決を宣告した。だが、泰州留置場は耿さんの入所を拒否した。

 同時に、靖江市の法輪功学習者・臧愛華さん、豊偉さんの2人も、懲役2年の不当な判決(所外で執行する)を宣告された。

 ●累計8年の冤罪を経た江西省の呂三秀さんは 再度懲役3年を宣告される

 明慧ネット2018年3月15日の報道によると、最近、江西省樟樹市の法輪功学習者・呂三秀さん(69)は、不当に拘禁された半年後、再度、懲役3年の実刑判決を宣告された。呂さんは弁護士に依頼して控訴を望んだという。

 2017年9月2日、呂さんは樟樹市義城郷で村民に法輪功迫害の真相を伝えていた時、現地の派出所の警官により不当に連行された。その後、警官らは家宅捜索を行い、呂さんの家にあった私有財産と数万元もの現金を押収した。

 最初、呂さんは樟樹市留置場に拘束され、警官は15日間の拘留だと言ったが、20日間後には宜春市留置場へ移送された。最近、さらに懲役3年の実刑判決を宣告されたという。呂さんの案件は、検察庁と裁判所を通しておらず、背後にある現地の610弁公室が操作したものであるとわかった。


呂三秀さん

 呂さんは1990年代、激動の中国の経済改革の中で失業し、生計の道を断たれた。その上、ノイローゼや心臓病、気管支炎などさまざまな病気を患い、生きることが死ぬよりも辛い状態であった。1996年、呂さんは法輪功を修煉し始め、「真・善・忍」に従ってより良い人間をめざして努力し、すべての病気がなくなった。ある隣人は臨終に「来世また呂さんの隣人になりたい」と言ったほど呂さんは良い人であった

 呂さんはかつて懲役3年の実刑判決を宣告され、相前後して5年の労働教養を強いられたため、計8年の間、刑務生活で苦しめられた。呂さんはずっと年金を支給されたことがなく、身分証(発行してくれず)もなく、生活を維持することさえも困難な状況であった。

 二、3月に不当な裁判が55回も行われる

表2、2018年3月に行われた55回の裁判の地域別人数分布表

区 域

判決人数

順位

 区 域 

判決人数

順位

遼寧

8

1

山西

3

5

湖南

6

2

天津

2

6

山東

6

2

上海

1

7

内モンゴル

5

3

重慶

1

7

雲南

5

3

四川

1

7

江蘇

4

4

広東

1

7

湖北

4

4

河北

1

7

北京

3

5

寧夏

1

7

吉林

3

5

 

 

 

合計

2018年3月に不当な裁判が55回行われる

表3、3月に26都市で不当な裁判を受けた法輪功学習者の人数統計表

 都 市 

裁判を受けた人数

 都 市 

裁判を受けた人数

湘西州

5

大連

1

麗江

4

営口

1

蘇州

4

湘潭

1

随州

4

煙台

1

赤峰

3

済南

1

太原

3

臨沂

1

長春

2

潍坊

1

青島

2

吉林

1

莫旗

2

綿陽

1

葫芦島

2

広州

1

撫順

2

廊坊

1

瀋陽

1

中衛

1

遼陽

1

昆明

1

 一部の実例

 ●山東省の王鍚玉さんは「法輪大法は正法です」と主張


王鍚玉さん

 王鍚玉さんは2017年11月24日、平度市古峴派出所の警官に不当に連行され、25日の午後、青島即墨普東留置場に移送され、現在まで拘禁されている。

 2018年3月30日、山東省平度市裁判所は即墨普東留置場で、王さんに対する裁判を行った。法廷で、王さんは「法輪大法は正法です。法輪功を学ぶ前には全身に病気を患い、死ぬより辛かったのですが、法輪功に出会って、ごく短い数日間ですべての病気が治りました。私はすべての人々に法輪大法は正法であることを伝えたいのです! 私達を迫害しないでください!」と主張した。

 ●山東青島市の裁判官「われわれは指示に従うだけだ」

 青島市開発区裁判所は2018年3月21日、法輪功学習者・趙麗娜さんに対して裁判を行った。裁判官はそれまでの横柄な態度を一変し、丁寧な言葉使いで弁護士に「法輪功学習者に有罪を裁決することに対して、法律の根拠がないことを知っています。しかし、われわれ裁判官の一存で決めることができない。すべては610弁公室がコントロールしており、われわれはその指示に従うだけで、為す術がない」と話した。

 610弁公室とは、ナチス・ゲシュタポ(ドイツ警察の中にあった秘密警察部門)のような機関で、1999年6月10日から全国の県以上の警察署の中に設置された、法輪功迫害の専門機関である。

 以前、趙さんに対して、2017年7月19日と8月16日の2回にわたって裁判が行われた。2016年11月16日午前、市経済技術開発区警察署の警官らは趙さんの自宅に押し入り、家宅捜索を行った後、3歳と15カ月の子供2人の面倒を見ていた趙さんを、理不尽にも不当に連行した。また、パソコン、プリンター、法輪功の関連書籍、法輪功創始者の写真を押収した。

 趙さんは派出所で尋問されていた時に、自分が生理中だと申し出たにもかかわらず、警官に無視され、長い間、鉄の椅子に手錠で固定され、顔を何十回も殴られた。趙さんの左の腕は手錠できつく締め付けられたため負傷し、膿が出ていた。この情報は、2017年1月12日、弁護士が趙さんと面会した時に聞いた話である。

 三、経済的な迫害

 明慧ネットの情報の統計によると、2018年3月、中国の裁判所が科した罰金の金額と警官がゆすり取った金額は、合計17万5000元であった。

表4、裁判所が科した罰金の金額と警官がゆすり取った金額および地域分布表

 名 前 

 刑 期

裁判所罰金(元)

  警官ゆすり取った金額

刘丽辉

湖南

常德

7年

3万

 

曾明清

湖南

常德

5年半

2万5000

 

王良皓

湖北

咸寧

6个月

3000

 

张红

湖北

咸寧

2年

5000

 

于书芬

山東

潍坊

7年

8000

1000

刘庆强

広東

惠東

4年

1万

 

石雪梅

広東

惠東

9年

3万

 

周育琴

広東

惠東

10年

5万

 

李永华

遼寧

葫芦島

1年半

2000

 

张成花

黒竜江

鶏西

1年

1万

1000

合計

総金額17万5000元(裁判所罰金17万3000元、警官ゆすり取った金額2000元)

 結び

 中国共産党の公安部、最高検察庁、最高裁判所が公表した情報によると、1999年に中国共産党が法輪功を迫害して以来、現在に至るまで、現役の公安部門の警官の死亡者数は8260人である。2013~2017年の5年間、全国の公安警官の死亡者数は2003人で、負傷あるいは障害をもたらした人数は約2.5万人にものぼるという。

 2017年に現役警官の死亡者数は361人で、6000人余りが負傷あるいは障害をもたらした。また、勤務中で突然死した警官は246人で、死亡した警官の総人数の7割を占めている。死亡した警官の平均年齢は43.5歳である。

 最高裁判所が公表した情報によると、この5年来、85人の現役の裁判官が死亡したという。各層の裁判所は、裁判の執行権を濫用して違法行為をした3338人の警官に対して処罰が与えられ、531人の裁判所の警官は司法部門に移送され、処罰を受けることになる。規律や法律に違反した検査員は2089人で、立案調査の際に職務を濫用し汚職した司法人員は1万1560人に達したという。

 以上の数字から見て取れるように、中国共産党の警官、裁判官の死亡率は非常に高いということが分かった。警官という職業は「危険度の高い職業」と言われ、また「死亡人数の多い職業」だとも言える。しかし、これらの警官たちや司法人員は法輪功学習者の忠告にも従わず、すべてが法輪功の迫害に参与したため自ら招いたもので、因果応報に報われた当然の結果であるということを、ここではっきりと明記しておきたい。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/4/18/364240.html)
 
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