【明慧日本2018年7月3日】(黒竜江省=明慧記者)法輪功学習者の佟明宇さん(30才)は大卒で、黒竜江省ハルビン市双城区出身で北京で働いていた。
佟明宇さんは、2018年4月25日北京天河刑務所から黒竜江泰来刑務所に移送された。現在、すでに迫害を受けたことにより話すこともできず、虫の息の状態にある。
佟明宇さんが迫害された経緯は次の通りである。
2017年6月25日北京市昌平区馬池口派出所の警官によって無理やり連行されたため、昌平看守所で抗議の絶食をする。そして、拘禁による迫害に反対するために絶食を続けたため、北京公安医院に連れて行かれた。2018年2月2日北京昌平裁判所で不当な法廷尋問を受け、懲役3年6カ月の実刑判決を宣告された。そして、北京市大興区天河刑務所へ移送され、1カ月間拘禁された。それから、2018年4月25日黒竜江省チチハル泰来刑務所に送られた。
佟明宇さんは連行されてから現在まで1年近く絶食を続けているため、もともと70キロあった体重が35キロにまで落ちてしまった。
近況(一)、初めての面会。刑務所は2018年5月末、佟明宇さんの両親に電話して「佟明宇はもう水さえも受けつけない状態なので、一度、面会に来るように」と言ってきた。
佟明宇さんの両親は2018年5月30日、初めて面会に行った。刑務所側は両親に、佟明宇さんが罪を認め、協力するように要求した。面会室の担当者は両親を脅して、「もし佟明宇がまだ罪を認める四書にサインをしなければ、次回は面会させないぞ」と言った。
両親が佟明宇さんに面会した時、彼の身体はすでにとても弱っており、人の助けなしでは歩くことさえできなかった。また手には注射の後の絆創膏が貼ってあり、とても痛々しい姿であった。
両親は彼の身体の状態をとても心配した。中から出て来た人の1人が佟明宇さんの方を指して、「この人は内心ではもうおしまいだと思ってるんだろうね」と言った。両親には刑務所の中で何があったか知りようもない。他人が見ても佟明宇さんのここでの境遇には充分同情させられる。
近況(二)、2018年6月6日、佟明宇さんと両親との二度目の面会では、佟明宇さんはすでに話すことさえ難しくなっており、ほとんど話はできなかった。佟明宇さんの喉は、刑務所の中での灌食という野蛮で残酷な迫害により、酷く痛めつけられていた。
佟明宇さんとの面会後、佟明宇さんの両親は、息子の身体がひどい外傷を受けたことをとも気にして、一時出所させてもらって入院させたいと思った。そのため、第10刑務所の大隊長と指導員に面会したところ、指導員は威嚇(いかく・おどしつけること)して言った。「佟明宇は罪を認めようとせず、体を張って法律に逆らっているくせに、一時出所して入院しなければ明日にでも死んでしまうだろう! 熊という名字の課長も一時出所させないどころか、こうなったのも子供の躾をちゃんとしてこなかった親の責任だ! かわいそうに、このままだとヒトラーの収容所のようなところに入れられたりするかもしれんぞ。親が教育をちゃんとしなかったのが、そもそも間違いだったんじゃないのか」などと言った。
現在、佟明宇さんは危険な状況にあり、両親は1日中、泣き続けている。両親は今まで遠くに出かけたことなどなかったのに、こんなに年老いてから、遠くまで何度も電車を乗り継いで、刑務所に我が子の面会に行かなくてはならないなんて、本当にひどい話である。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)