欒凝さんは手紙の郵送で「国家転覆罪」を被せられる
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 【明慧日本2018年9月16日】寧夏回族自治区銀川(ぎんせん)市の法輪功学習者・欒凝さん(59歳男性)は2017年8月、法輪功が迫害されている事実を書いた手紙を郵便局から郵送したため、中国共産党の法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じる局員により通報された。そして欒さんは連行され家宅捜索を受けて、拘禁された。

 欒さんはその後、寧夏政法委員会、610弁公室に操られている銀川市興慶区公安分局の人員に陥れられ、検察庁に「国家転覆罪」を被せられた。

 先日、情報筋によると各付けの低い興慶区裁判所は、欒さんに対する裁判を行う資格がないため、案件を銀川市中級裁判所に移したという。

 2017年2月、欒さんは郵便局で手紙を出した後、郵便局員が勝手に手紙を開封して、法輪功の内容が書かれた手紙だと分かり、警官に通報して手紙を派出所の警官に渡した。

 その後、公安局の警官はさまざまな手段を使って、欒さんを監視し、尾行したりした。そして、2017年8月27日朝8時ごろ、欒さんは会社に出勤しようと家を出た途端に、警官に連行された。

 その直後、警官は欒さんに手錠をかけたまま、欒さんの自宅と義理の両親の家に連れて行き、家宅捜索をし、欒さんが仕事用で使っている会社の車まで捜索した。警官は法輪功の関連書籍や法輪功の真相資料などの私物を押収した。

 その後、欒さんは銀川市留置場に送られ、拘禁されたまま、はや1年が経過した。

 2017年12月中旬、興慶区検察庁は欒さんに対して、逮捕令状を出した。

 2018年2月、区の検察庁は証拠不足として、欒さんの案件を公安局に差し戻した。

 3月20日、区の検察庁は欒さんの案件を区の裁判所に提出した。

 欒さんが連行されてから、家族は弁護士を雇った。その後、弁護士は公安局に『法律に対する意見書』、『保釈申請書』を提出し、欒さんの解放を要求したという。

 欒さんは大学を卒業してから、寧夏回族自治区の労働人事庁に就職した。中国共産党当局が法輪功迫害を起こす前、欒さんは法輪功の煉功点の副長をボランディアでやっていた。

 欒さんは小さい時から体質が弱く、二度も肝臓病を患ったことがある。大学の時、肝炎を患い1年もの間、休学したことがあった。80年代に中国の気功ブームの時、欒さんは十数年にわたってある気功を学んで、ある程度健康状態がよくなったものの、その気功が求めているものは、自分が求めているものではないと感じた。

 欒さんは若い時から文化大革命をはじめとして、乱れている社会のことを見るにつけ、人生に対して困惑することが多かった。哲学の領域で求めるものを探し回ったが、なかなか納得したものが得られず、一方で名利ばかりを追求する現代社会で争うことに疲れ果てて失望した。

 1996年1月、知人の紹介で欒さんは、法輪功創始者の説法の映像を見る9日間の学習班に参加した。その後、『法輪功』と『轉法輪』を手に入れ通読した後、欒さんは法輪功を学ぶことに決めた。しばらくして体が軽くなったと感じ、患っていた多くの病気がいっぺんに消えた。

 それで欒さんは、法輪功の教えである「真・善・忍」に従って自分を律し、道徳を向上させ、名利ばかりを追求せず、これらのことに淡泊になった。

 そして、欒さんは最も貧困な県に行くことを職場で要求し、その地で農民を支援し、教育に力を入れて懸命に働き、それらの悪い条件を次々に解決するために努力してきた。これらが大いに改善され職場で評価されて、欒さんは「優秀職員賞」を授与され、昇進した。

 法輪功を学ぶ前、欒さんは家を買う時に、勤め先から3万元の補助金をもらったが、修煉後にその補助金を返金した。欒さんの変化ぶりを見て周りの人も大いに感心して、絶え間なく周囲の人々が法輪功を学び始めるようになった。

 1999年7.20、中国共産党当局は法輪功への迫害を開始した。欒さんは法輪功を学び続けていたために、当局に3回も連行され、4回も家宅捜索を受け、洗脳班に入れられたことがあり、2回も実刑判決を下された。そのため欒さんは解雇され、福利厚生の支給もなくなった。

 欒さんは連行される度に、自白を強要されて酷い拷問を受けた。警官は欒さんを蹴ったり殴ったり、平手打ちをしたりした。留置場でいろいろな労働を科されても、欒さんは「転向」しなかったため、しまいに煉瓦工場の現場に行かさて辛い重労働をさせられた。その他にも長時間小さな椅子に座らされる拷問や、睡眠を剥奪され、吊し上げられて縛られるなどの数々の辛い拷問を受けた。

 欒さんに対する迫害は、欒さんの家族にも大きなダメージを与えた。欒さんは2回目に連行された時、その3日目には、母親の羅さん(大学の元英語教師で、法輪功を学んでいた)があまりのショックで、亡くなった。

 当局はいつも学習者に『刑法』第300条の「法律の実施を破壊した」という罪名で学習者たちを罰しているが、欒さんは手紙を郵送しただけで「国家転覆罪」という罪を被せられた。郵便局の員が客のプライベートな手紙を開封して侵害したのに、このような罪は、どう問われるのであろうか!

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/8/26/372945.html)
 
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