スイスの大法弟子 駅で出会った宝物
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文/スイスの大法弟子

 【明慧日本2018年10月12日】長い間、特に大きな病にかかったことがなく、日常の生活も楽しく過ごしてきましたが、どこか物足りないと感じていました。これまで、たくさんの気功や宗教に触れてきましたが、1997年に、私は新たな修煉法に出会ったのです。

 ある土曜日の午後、駅でチューリッヒ行きの電車を待っている時、暇つぶしに近くの売店に置いてあった『Esotera』と言う雑誌を開きました。そして、中に載っているある文章を読んだことがきっかけで、それまでの生活と人生への考えが一転したのです。

 それは中国の気功である法輪大法についての文章でした。この文章を読んだ瞬間、この気功を学ばなければならないと強く思ったのです。それから、『轉法輪』を手に入れ、深夜まで読み通し、間もなくして、法輪大法を修煉し始めました。

 これまで20年余りの修煉を振り返って、師父への感謝の気持ちでいっぱいです。ある日、自転車を漕いでいる時に、交差点であるトラックとぶつかりそうになりました。しかし、寸での所でハンドルを切って、素早くトラックを避けることができたので、結局、何事も起こりませんでした。師父が守ってくださったのです。

 ジュネーブで開かれた法会に参加した時、会場のロビーに入った瞬間、まるでせきを切ったかのように涙が止まりませんでした。法輪大法の慈悲な力を感じ、「やっと本当の家に帰ってきたのだ」と実感したのです。生命の本当の意義を理解し、そして、普段生活の中で起こったさまざまなトラブルにはそれぞれの原因が存在していることも知りました。

 冷静な心を保つ

 私はよく、「忍とは心性を高める鍵です。怒り恨むこと、不平、涙をたたえて忍ぶことは常人が世間体に執着する忍です。まったく怒り恨むことがなく、不平に思わないことこそ修煉者の忍なのです」[1]という師父の説法を暗唱しています。

 修煉において、この法理に同化するように努め、相手の立場になって物事を考えるようになってからは、自らの闘争心が少しずつ弱まっていることに気づきました。そして、忍ぶことができるようになってからは、自分の意見や考えに拘らなくなったのです。闘争心を取り除くことを通じて、心身共々楽になりました。

 修煉の初期では、夫の事を良く思わず、面倒な人だと嫌がっていました。しかし、自分の言動を大法の法理と照らし合わせると、いつも後悔しました。自らの不足を改めようと、夫の事を気にかけるようになってから、お互いの関係が改善され、今は、非常に和やかな家族生活を送っています。私の態度が変わったことで、夫も大法を修煉することや、法輪大法に関する活動に参加することを支持してくれるようになり、特に、神韻を広めることで頑張っている私を非常に応援しています。

 そして、忍ぶことで、様々な角度から物事を見ることができるようになり、世界がどんどん広がっていきました。

 以前の私は、他人から少しでも批判を受けると、すぐに悔しいと感じて、自分の名誉が汚されたと思っていました。しかし、学法を通して、少しずつ冷静に他人からの批判を受け入れられるようになり、無頓着でいられたのです。

 チームワークがより簡単になる

 師父は「平素から慈悲の心と、穏やかな心理状態を保たなければなりません。そうすれば、何か問題が突然現われた時に、それに正しく対処することができます。平素から慈悲の心を保っていれば、問題が突然現われても、たいてい一息おいて考える余裕があります。心の中でいつも人とあれこれ争うことばかり考えているのであれば、問題が起きると、必ず相手と真っ向からやり合うに違いありません」[2]と説かれました。

 自我を放下したと自分では思っていても、実は、まだ自己中心的な所がまだ存在しており、表面上では、謙虚なふりをしていても、内心では、他人より高い次元にいて、他の人より良く修めていると自慢に思っていました。良くない思想が出る度に排除することを常に気にかけているため、今では、すぐに正しくない思想や念を排除できるようになりました。

 また、神韻を広めていく中でも、悪い念や思想が良く表れることに気づきました。

 ある日、神韻の小冊子を配ろうと他の同修と駅で待ち合わせをしました。寒風のなかで1時間も相手を待っていました。いつ来るのかと相手に電話しても、「もうすぐ着く、あと少し待っていて」としか言われず、結局は2時間も待ったのです。車に乗ると、同修に対する不満が次から次へと頭の中から溢れてきたので、何度も『論語』を暗唱しながら、負の思想や考えを排除していきました。

 慈悲で偉大な師父に感謝いたします。同修たちの応援に感謝します。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「忍とは何か」
 [2] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/9/3/373279.html)
 
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