77歳の廖松林さん 裁判で弁護士を許されず
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 【明慧日本2018年10月25日】湖南省郴州(ちんしゅう)市の法輪功学習者・廖松林さん(77歳男性)は2018年9月27日、同市北湖区裁判所に一九八病院にある会議室で不当な裁判が行われた。弁護士を雇うことすら許されなかった廖さんは、法廷で自己弁護するしかなかった。しかも、自己弁護中であるにもかかわらず、数回もこれを中断させられた。

 裁判の日、法輪功学習者数人が法廷に駆けつけ傍聴しようとしたが、中に入る事は許されなかった。その時、警官らは学習者たちを携帯電話で写真を撮った。廖さんの妻・孟慶蓮さんだけが傍聴を許されたが、80歳近い夫が手かせ、足かせをかけられている姿を見て、とても悲しんだ。

 2018年7月19日朝8時過ぎ、郴州市北湖区公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官ら十数人が廖さんを連行して、廖さんの自宅を不当に家宅捜索をした。警官らは家にある法輪功関連の書籍、法輪功創始者の写真、法輪功の資料などの私物を押収した。警官は廖さんの妻・孟さんも連行しようとしたが、必死に抵抗されて連行を諦めた。廖さんはその後、郴州市留置場に拘禁された。

 廖さんは1994年から法輪功を学び始めた。法輪功を学んで患っていた肺結核、鼻炎、前立腺、三十数年の胃病、脳震盪の後遺症など全てが完治した。廖さんは「真・善・忍」に従って、より良い人になるように努力し、勤め先の水道、電気の設備等を無報酬で修理をした。廖さんはいつも、近隣の人の壊れている家庭の電気製品を無償で直した。勤め先の小区の管理を任された廖さんは、一切お金をもらわずに働いた。

 しかし、1999年7.20、江沢民グループが握った権力を乱用し、法輪功に対する残酷な迫害を開始した。善良な廖さんは、法輪功を学び続けていると言う理由だけで迫害された。

 廖さんは、2001年に洗脳班に拘禁された。また、2002年8月に連行され郴州市留置場に送り込まれた。2003年9月6日、北湖区裁判所に懲役3年の実刑判決を宣告され、津市刑務所に収容された。さらに、2008年、再度懲役4年の実刑判決を宣告された。

 廖さんの息子・廖志軍さんも法輪功を学んでいると言う理由だけで、労働教養処分2年の実刑判決を受け、さらに、2008年、2013年、2018年と3回にわたり当局の裁判所に計13年6カ月の実刑判決を宣告された。

 妻の孟さんは2000年12月、北京へ行き法輪功の陳情を述べたが、警官に連行され、北京の石景山留置場に拘禁され平手打ちをされながら、尋問を受けた。当時、真冬にもかかわらず、警官は孟さんの首から水をかけ流し、内容不明な薬物を無理やり注射した。そして孟さんは全力で抵抗したが、頬を押さえつけ口を無理やり開けさせ、注射器で口の中に薬物を入された。

 今回、廖さんは連行され拘禁されたが、弁護士を雇う権利さえも剥奪された。法廷で廖さんは自己弁護を少し語っただけで、裁判官に話を中断されたという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/10/1/375194.html)
 
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