7年の冤罪を受けた廖松林さんに 再度懲役刑を宣告
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 【明慧日本2018年11月15日】湖南省郴州市の法輪功学習者・廖松林さん(77歳男性)は2018年10月22日、郴州市北湖区裁判所に懲役3年の実刑判決を宣告された。

 廖さんは2001年に不当に連行されて思想改造施設に拘禁された。2002年8月、逮捕状が発布されて市留置場に移送され、2003年9月に北湖区裁判所に懲役3年の実刑判決を宣告されて、胡南省常徳津市刑務所に拘禁された。2008年に再度懲役4年の実刑判決を宣告された。

 廖さんは郴州市軍人接待所を定年退職した軍人接待所の元従業員だった。1994年に法輪功を学び始めた後、かつて患っていた神経症、肺結核、副鼻腔炎、前立腺炎や30年来の胃病、労災で起こした脳震盪の後遺症などがすべて治った。廖さんは法輪功の真・善・忍の教えに従ってより良い人を目指しており、常に部署内の水道や電気施設の修理を進んで奉仕して直していた。

 2018年9月27日、高齢の廖さん(77)に対して、郴州市一九八病院のある会議室で裁判がを行われ、懲役3年の実刑判決を宣告された。

 今回の主審裁判官は北湖区裁判所の羅文という男だった。廖さんに対しての今回の裁判は下記のようないくつかの違法な点があると考えられる。

 1、『刑事訴訟法』第182条に則って、開廷する前に3日間以内に被告人か家族にこの件を通知すべきだが、本案件の通知を一切出さなかった。

 2、病院で開廷する場合、傍聴者の傍聴する権利を保証すべきである。しかし、本案件の開廷は、複数の身分不明な者が病院の入り口で乱暴に傍聴者を阻んで、多くの傍聴者の退去を強制し、傍聴者の権利を剥奪した。

 3、『刑事訴訟法』第32条、186~190条に則って、裁判官は被告人の自己弁護の権利を保証すべきであるが、しかし、羅という裁判官は廖さんの発言を禁止し、被告人の自己弁護する権利を無断で剥奪した。

 廖さん案件の経緯を振り返る

 2018年7月19日朝8時過ぎ、郴州市北湖区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官十数人が合法的な身分証や証明証も呈示せず、廖さんを連行した。その後、警官らは廖さん宅に押し入って、家宅捜索を行い、法輪功関連の書籍、9000元人民元などの個人財産を押収した。

 続いて、廖さんは郴州市留置場に入れられた。そこで、廖さんは高血圧、冠状動脈硬化、軽い脳血栓、肺結核などと診断されたが、一九八病院に搬送されて拘禁され続けた。

 9月6日、廖さんが逮捕されたという知らせが妻・孟さんに届いた。9月13日、孟さんは検察庁へ案件の詳細を訪ねに行ったところ、廖さんの書類はすでに裁判所に提出されたことが分かった。

 9月27日、裁判所は一九八病院のある会議室で、廖さんに対して裁判を行った。廖さんが二言三言、弁護しただけですぐに裁判官に中断された。

 開廷する前、廖さん本人および家族も開廷の知らせを一切受け取っていなかった。開廷前日、廖さんの妻は裁判所へ案件の状況を訪ねに行った時、翌日開廷することを裁判所の事務員から聞いて初めて知ったという。

 開廷の当日、パトカーが2台、乗用車が十数台が出動し、警官や私服警官らが計40人以上が傍聴しにやって来た学習者たちを病院の外に追い出した。結局、会議室に入って傍聴できたのは廖さんの妻がたった1人だけだった。裁判の時、廖さんは手錠と足枷をはめられていたと妻が証言した。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/10/30/376421.html)
 
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