ある優秀な女性料理長の人生の選択
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 【明慧日本2019年2月2日】(ヒューストン=明慧記者・舒静)姜薇さん(女性)は米国ヒューストンの近くにある中華料理店の料理長です。この料理店は少し名が売れていて、彼女が1993年に採用されて以来、瞬く間に25年が過ぎました。この店の厨房には、他に3~4人の料理人と2人の助手がいます。料理店にとって最も肝心なのは厨房で、仕事がハードなうえ気を使い、非常に緊張性も高いため、女性が料理長を務めるのはとても珍しいことです。それでは、姜薇さんはどのように料理長を務めているのでしょうか? 法輪功を修煉してから、彼女の人生にどのような変化があったのでしょうか? 厨房の中で、他の人はどのように彼女を評価しているのでしょうか?

'姜薇女士'
姜薇さん

 優秀な女性料理長は 他人が嫌がる仕事をする

 料理店の厨房の仕事がハードな上、店員の大半が店主のために仕事をしているという認識を持っているため、多くの仕事は放置されがちです。料理長を引き留めるために、店主はよく良いお酒を料理長に奢ります。また、料理長も良い食材を選んで食べたり、時にはいくつかの料理を作ることを拒み、誰の指図も受けない絶対的地位を示すこともできます。

 しかし、このようなことは姜薇さんには見受けられません。法輪功を修煉してから彼女はお酒から遠ざかり、仕事における損得を気にせず、他人が嫌がる仕事を自ら進んで行ないます。彼女のことを嘲笑って「厨房の中でボスである存在感はないし、他人を指揮することもできない」と言っている者がいます。しかし、店主は、この料理長が休暇で家にいる時でも、もし店内の仕事が多すぎて手が回らなくなったら、自ら運転して彼女を迎えに行きます。店主彼女がこの店ではなくてはならない存在だと思っています。

 部下との付き合い方

 厨房は料理長が指揮を執る場所で、トラブルや衝突がよく起きる場所でもあります。姜薇さんはこう言いました。「法輪功を修煉して以来、私は常に自分が修煉者で、法輪功の『真・善・忍』という基準に従って厳しく自分を律して心性を錬磨し、社会における真の良い人になるように努めることを自分に気づかせています」

 ある日、ある男性従業員は厨房の中でかんしゃくを起こしました。聞いてみると、彼の怒りは姜薇さんに向かうものでした。この男性従業員はいくつかの料理を作って出しましたが、お客さんは気に入りませんでした。そこで、姜薇さんは男性従業員に「このように作ってはいけません」と一言うと、彼の納得いかない様子を目にしたお客さんは、店主に不満をぶつけました。店主から事情を聞かれて、姜薇さんは事の一部始終を説明しました。それを聞き終えた途端、店主は大変怒って、姜薇さんにこう言いました。「この厨房はあなたのものです。言うことを聞かないなら辞めさせなさい」

 しかし、従業員は姜薇さんが彼の悪口を言ったと誤解し、大変腹を立てました。姜薇さんは少し考えて、店主に「彼を解雇してはいけません」と言いました。翌日、姜薇さんは穏やかな気持ちで、自ら男性従業員に声を掛けました。すると思いもよらず、男性従業員は「ごめんなさい。私の間違いでした」と先に姜薇さんに謝ってきました。こうして、トラブルが解消されました。その後、この従業員は姜薇さんとの仕事において協力し合い、一生懸命に働き、何事もスムーズにいくようになりました。彼は、自ら進んで法輪功を学びたいと姜薇さんに申し出ました。

 店に来てから3年目を迎えるある男性の料理人は、ある日、お客さんに料理を出しましたが、気に入ってもらえませんでした。店主は姜薇さんに料理の作り直しを指示しました。お客さんと店のためを考えて、彼女は直ちに心を込めて料理を作り、お客さんから満足の声をもらいました。しかし、給料日に店主は間違えて男性料理人の給料袋を姜薇さんに渡しました。彼女は封筒の中身を確認してみると、普段より500ドル少なくなっていましたが、気に留めませんでした。

 このような品行の料理長である姜薇さんはこう言っています。「実は長年来、店主は法輪功に対して正しい認識を持ち、普段、穏やかな気持ちで従業員たちに接し、異なる意見を持つ従業員にも寛容に接して下さり、仕事の環境が以前よりだいぶ良くなりました」

 熱いタレが顔にかかる

 2002年、友人のレストランで臨時に手伝っていた時、姜薇さんは一皿の熱い甘酸っぱいタレをテーブルまで運ぶ際に、不注意で仰向けのまま転んでしまい、タレがそのまま彼女の顔にかかり、左顔面の皮膚に火傷を負いました。傍にいた人達は「恐らく傷跡が残ってしまうから弁護士と相談して、店主から数十万元の弁償金を取れれば、こんなきついアルバイトの苦労から解放されるよ」と言いました。その時、姜薇さんが思ったのは「そんなことをすれば、このレストランは破産してしまう。それに、他人のお金を貪ってはいけない」。結果的に、1週間ほど休んだ後、彼女の皮膚は奇跡的に回復しました。

 法輪功を修煉してからの楽しい人生

 米国で必死に働いている他の中国人と同じく、姜薇さんは苦しみや辛さを堪え忍んで仕事に打ち込み、自分の料理のテクニックを存分に発揮しています。しかし、姜薇さんは他の料理長とは異なります。彼女はどのようなきっかけで法輪功の修煉グループに入ったのでしょうか?

 姜薇さんは当時を思い起こしました。「法輪功を修煉する前の私は30歳過ぎに多くの疾病を患い、ひどいアレルギー性鼻炎、胃病、メニエール症候群など、病苦の中で生活していました。私は、1993年、弟の博士課程の修了式に参加するために米国を訪れた時、持っていったものの大半は薬でした。当時、ご飯は少なくても構いませんでしたが、病気にかかることを一番恐れ、薬がなくてはならないと考えていたからです」

 「1993年~1995年の間、私はずっと友達に頼んで中国で買った薬を持って来てもらっていました。厨房で仕事をする際、料理の油や煙が混合した匂いがとても嫌で、アレルギー性鼻炎を刺激して鼻水が止まらなくなり、ティッシュを手放せなくなりました。仕事に没頭するあまり、食事の時間が不規則になって、3回もの胃痙攣を起こし、痛さに耐えきれない私は乾燥食品を保管する部屋まで走って行き、胃の痛い部分を硬い食品袋に押し付けて、痛みが和らいでから再び仕事に戻るようにしていました」

 しかし、法輪功を修煉し始めてからすべては変わりました。「通常、私は仕事を終えて家に着くのが23時前後、午前2時過ぎになる場合もあります。それから学法して煉功しますが、全身にエネルギーが満ちているように感じます。翌日、私はまた元気よく忙しい仕事に身を投じることができます」と姜薇さんは言いました。

 「実は、国内にいる両親と兄が先に法輪功を始めたのです。1996年に帰省した時、病気で身体が弱っていた両親が健康になったのを目にしました。彼らは7階に住んでいて、毎日自由自在に階段を上り下りし、身体が丈夫になっただけでなく、薬も全部捨てて病気にかかることを心配しなくなりました。常に落ち着いている感じで自信も出てきて、心が大きく変わったようでした。他人をよく理解し自分の損得を気にしなくなったのです。兄夫婦も家の事で言い争わなくなり、互いに譲りあい、家庭が仲睦まじくなりました」。これらを見て、姜薇さんは法輪功を修煉することの素晴らしさを実感したそうです。

 学法と煉功を根気よく続けていくうちに、仕事の環境も良くなり、患っていた疾病が無くなり、全身の軽やかさを味わいながら、彼女は真に「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」を身をもって経験しました。法輪功は彼女に大きな幸せと楽しさをもたらして下さいました!!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/9/10/353459.html)
 
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