遅く法を得たことを悔い 根本的に自分を変える
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文/北京の大法弟子

 【明慧日本2019年4月6日】私は2014年に法を得た若い大法弟子です。私の家族は父を除いて全員次々と修煉を始め、その中で私が一番遅く法を得ました。父は善良な人ですが、気が強く、性格もよくなく、家でも外でも自分の一存で物事を決め、話し合うことすら許してくれませんでした。外で父を説得出来る人はほとんどなく、家族も皆父を怖がっていました。私は小さい時から気弱で、要領が悪く、話すことも、何をしてもうまく出来ませんでした。そのため常に父に注意され、時にはとても厳しく注意されました。父がまだ何も言っていなくても、その厳しい表情を見ただけで何日も緊張が続いた時もありました。

 私の幼年期は両親から絶えず厳しく責められ、夢の中でさえこのようなことばかりで、慰められたことはほとんどありませんでした。時には正しいことをしても当然だと思われ、褒められることはありませんでした。私は親に嫌われている子供だと思っていました。寮生活をするようになると、毎週家に帰る前に私は緊張して悩み、親と一緒にいたくありませんでした。大学時代、休暇に家に帰って親に会いたくないため、その度にアルバイトをしました。学校でも笑いものにされること、指摘されることが怖く、多く話す勇気もありませんでした。私は気落ちしていなければ緊張していて、リラックスする時はほとんどありませんでした。

 大学時代、私は急性胃潰瘍で入院しました。医者は私に若い女性なのになぜここまで緊張して、病気を引き起こしたのかと聞きました。そこではじめて、この病気は精神状態と関係があると知りました。その後、身体の調子はますます悪くなり、さらに神経衰弱を患い、夢うつつや夢の中に常に怖い顔が現れて私を脅し、さらに私はうつ病になってしまいました。3、4年間抗うつ剤を飲んで病状は安定してきましたが、心理面はさらにもろくなりました。誰かが少しでも私の悪口を言うと精神的にプレッシャーが大きくなり、甚だしきに至っては激しい頭痛があり、眠れなくなりました。抗うつ剤を飲むと少し緩和しましたが効かない時もあり、その上体質も弱く、様々な病気のせいで私は元気が出ませんでした。

 2014年、私は人生の転機を迎えました。師父のお導きの下、友達と家族の支援の下で、私は法を得、法輪大法の修煉を始めました!

 今もはっきり覚えていますが、初めて法を得た時、興奮して言葉では言い表すことが出来ませんでした。全ての病気がなくなって健康になり、心も明るくなり、毎日が楽しく、恐れもなくなりました。大法は本当に素晴らしく、師父は本当に非常に偉大です!

 後になって、10年間修煉した兄に文句を言いました。「なぜもっと早く大法の素晴らしさを教えてくれなかったの? なぜ早く法を得るように助けてくれなかったの? なぜお父さんに根気よく話して、大法の素晴らしさを教えてあげようとしなかったの?」。兄はちょっと気落ちしたように言いました。「あれ、私はあんたに『轉法輪』を読ませたことがあるよ。あんたは少し読んだだけで続けようとしなかった。お父さんにも何回も話した。最後に一度、お父さんは説法のビデオを見ることに同意した。紙とペンを手にして、分からないところをメモしていた。間もなくたくさんの質問を書き出して、ビデオを止め、私に一つずつ答えさせた。私はよく修煉が出来てないので、あんたとお父さんを助けることが出来なかった」

 私が修煉して1年経った時、ちょうど新年になり、家族は皆兄の家でお正月を迎えました。父も故郷からやって来ました。当時、私は毎日多く法を学んでいて、自分が速く向上していると感じていました。私は必ず自らの体験をもって、父に大法の実態をしっかり伝えようと決意しました。元旦の昼食後、私は父と2人で食卓を前にして坐り、母はまだキッチンで片付けをしていました。兄夫婦はすでに寝室で私のために発正念をしていました。私は穏やかな心で師父の法「私はいつも言っていますが、心から相手を思い、私心が全くなければ、あなたの言葉は相手を感涙させます」[1]を心の中で繰り返していました。そして、自分の学生時代から働くまでの10年間病気で苦しめられ、医者に診てもらっていた辛いことから始めて、法を得て病気がなくなり、身体が軽くなった喜び、そのうえ、大法が中国共産党に迫害されている真相も簡単に説明しました。最後になって私は「法輪大法は本当に素晴らしい。私は修煉し続けようと決めたの。私には修煉を放棄する理由などない。だから、お父さんも私が法輪功を修煉することに反対したり、止めさせようとしたりしないでくださいね」と話しました。

 1時間以上話し合う間、私はあまりにもたくさんの涙を流しました。父はずっと私の話を聞いていました。私も師父のご加持と兄夫婦の発正念に助けられたのだと思いました。話し終わると父の目が潤んでいることに気づきました。父は「あんたが煉りたいのなら煉っていいよ」と一言言いました。その時、父の後ろにもう一人の父の姿が見えました。黄色で、ピカピカと光っている父が目も口も大きく開き、驚いた表情で私を見つめていました。それはもしかすると、父の主元神が法に基づいた正念の力を見てびっくりしていたのだと思います。

 父は兄に対処した時のように、かんかんになって怒っていないばかりか、逆に私が修煉することに賛成しました。私は大変嬉しくなって、キッチンに行って手伝いをしました。しかし意外なことに、父は突然私のそばにやって来て、声をひそめて言いました。「この中にはいろいろな多くの偽物や人を騙すものがあるよ」と。私は驚いて、反感を覚え「そうではありません」と一言言いました。父は何も言わず、すぐ私から離れて行きました。

 その後、父はまた私が真相を伝える前の状態に戻りました。今、振り返ってみると、私は真相を伝えた後、歓喜心が生じ、心の中で発正念して、父の後ろの邪悪な要素を解体しませんでした。父が私に耳打ちした後、私は自分を修めず、もっと慈悲をもって真相を伝えなかったばかりか、腹を立て、闘争心と恨む心が生じたので、効果が良いはずはありませんでした。その後、父は私に対して、以前のようにすぐ怒ったりしなくなりましたが、依然として、非常に厳しい表情をして、不機嫌そうな態度でした。

 職場に戻って間もなく、私は国保(国内安全保衛部門)の警官に強制連行され、そのため仕事を失いました。私は「前回父に真相を伝えたが伝わらなかった。もし、私の今の状況を聞いたら、絶対理解出来ないだろう」と思って実家へ戻りませんでした。私は複雑な心を抱えて兄の家に行き、自分の心を調整しようと思いました。邪悪が私を迫害した時の卑劣な手段を思い出すと、恨む心と闘争心が生じ、大変辛い思いをしていました。

 同修たちは私の状態を理解し、父を心配して、私と一緒に実家に戻って、父に更に真相を伝えようとしました。自分は幼い時から父に受け入れられず、いつも叱られていたことを思い出すと、緊張しはじめ、頭の中は恨みでいっぱいになりました。しかし私も修煉者として、父に不満を持つのは正しくないと注意し、自分を制御するように努力しました。

 実家へ戻ると、2人の同修が父に対して知恵をもって、根気よく大法の真相と大法の修煉によりもたらされた幸せ、素晴らしさを話しました。父も三退し、大法を認め、2人の同修が表した大法弟子の風采に感心しました。私は父と面と向かい合うととても緊張し、恨む心がまだありましたが、同修たちが一生懸命に頑張って父に真相を伝える姿を見ると、自分もなるべく父に対する偏見をなくそうと思いました。しかし、まるで一層の隔てがあるかのように感じ、表面的には成し遂げましたが、内心ではまだねじれていました。多分父も感じていたことでしょう。

 しばらくして、私はまた新しい仕事を探し当てました。職場は小さくて前の職場とは比べものにもなりませんでした。私はコツコツと働いていましたが、自分が誇らしい仕事を失って、小さい職場で働くことになり、仕事は多いが給料は少なく、心中不満に思い、恨む心が拡大され、気持ちが落ち着かず、威張った態度で人に話していました。内に向かって探したこともありましたが、これらの執着を取り除いていませんでした。その後、真相をよく知らない人に告発され、再び仕事を失いました。

 私はまた兄の家へ行きました。今回失業したことで私はさらに怒りが募り、文句ばかり言い、時には兄と兄嫁に口答えをしました。学法はしましたが、しかし突破口は何もないように感じました。兄嫁が「とても素晴らしい年配の同修がいますが、あなたを助けてくださるかも。相談してみたらどうでしょうか」と言いました。

 私はその同修を訪れました。自分はこれまで不当な扱いをされたと思い、涙が止まりませんでした。しかし、その同修は訳が分からないことをいろいろと言いました。私はもっと不満に思い「兄嫁はあなたは善をよく修めていると言いましたよ。でも私が辛い思いをしているのに、なぜ私のことをまだ指摘するの。あなたはちっとも慈悲深くはないわ」と言いました。すると、その同修はニコニコしながら「私はあなたのことを言っているのではないわ。私が言っているのはあの魔ですよ。不満の心こそ魔に違いないわ。考えてみて。あなたは大法弟子です。つまり全宇宙で一番光栄で一番幸せな生命なのに辛い思いなんかするでしょうか」と言いました。私は「そうですね。ではなぜ私はこれほど辛いのかしら?」と聞きました。同修は「あなたは勘違いしていますよ。辛いと思っているのは実はあなた自身ではありません。辛い思い自体が生命で、生きているもので、それが辛いと思っています。一緒に発正念してそれを片付け、邪魔されないようにしましょう」と言いました。その後発正念する時、私は牛に似ても似つかない醜いものが、苦痛に満ちた泣き声をあげ、涙があふれ、名残惜しそうに振り返りながら私から離れて行くのが見えました。その時私はこの上なくうれしく思いました。しかし真の善と慈悲はまだ生じませんでした。その後私は同じ方法で恨む心と闘争心に対して発正念しましたがあまり効果がありませんでした。さらなる学法で徐々に分かりましたが、発正念するだけで自分を修めないのは正しい考えではありません。やはり着実に修めて向上するしかありません。

 修煉してから3年目、私はボーイフレンド(同修)を連れて父に会いに行きました。一般の人々の子供たちは家に帰る時、とてもリラックスして温かく感じるはずですが、私の心は落ち着きませんでした。父が賛成しないことを心配するより、父と話し合いがうまく出来ないことを恐れていました。恨む心と闘争心は塀のように私と父の間に立っていました。私はそれを押し倒したかったのです。私はこれまでの貯金を頭金にして購入した家を両親にプレゼントしました。もちろん父も非常に喜んで、父の同級生や友達の前で私がとても親孝行であるとよく褒めていながらも、私の性格が悪く、自分と多く話さないと言っていました。私は本当に心から自分自身を変えるしかないと分かりました。

 結婚後、私の闘争心、恨む心の様々な現れを目にした夫は両親を尊重し、人には善意をもって接すべきだと常に注意してくれました。しかし私はたいしたことではないと思っていました。中国の伝統文化では、子供として親のあら捜しはしないはずで、口答えはなおさらしないと夫は言いました。もし親が間違っていても子供は親を責める資格はありません。しかし私は常に親や姑に口答えをしただけでなく、あら捜しすらしていました。夫は私が常人社会の現代派の変異したものに多く汚染されていると言いました。そして、もし常に法の基準に従って自分に要求することが出来なければ、少なくとも常人の家庭で親孝行をする人になるべきだと教えてくれました。古人は「百の善行では親孝行が一番先にくる」と言っています。私たちは姑と一緒に暮らしており、まずは姑との付き合いの中で自分を向上させるべきだと思いました。

 姑と付き合うなか、何回か関を乗り越えることがありましたが、時には本当によく出来ていませんでした。私は、自分が親孝行をすることや人に善意をもって接し、人を寛大に受け容れるなどの方面では時には常人にも及ばないと分かっていました。これではどのようにして「真・善・忍」の基準を満たすことが出来るでしょうか? 自分の足りないところを見つけた後、私は必ず高い基準で自分を厳しく律すべきで、たとえ善をもって人に接することがすぐ出来なくても、出来る限り寛容で堪え忍ぶべきです。私は自分のこのような状態を変えようと決意しました。これからは父にどう言われようと自分をよく制御すべきで、以前のように口答えせず、内心でも人を恨まないようにすべきです。

 兄は約15年前に法輪功の修煉を始めました。その後、兄は法輪功を修煉していることを理由に不当に労働教養を科され、後に、私も迫害されて失業し、また故郷の実家には常に警官が嫌がらせにやって来ました。父は最初不満を覚え、それから怒り出し、後は無力になりました。父は大法に対していろいろ誤解していましたが、不満であっても一切を受け入れていました。常人の中ではこのような広い心はめったにみられません。そのうえ、長い間一人で生活し、あまり健康でもなく、また様々な農作業をしていました。ここまで考えてみると、私は父が大変だったと思い、父のいかなる悪いところや私たちの間の不愉快ことなど全て思い出せなくなり、心は父に対する慈悲でいっぱいになりました。私は夫に言いました。「私には出来ます。今私は父の立場でこの数年間の父の辛さを感じることが出来、私は父にもっと多く楽しんでもらうべきだと分かりました」

 今回私たちは可愛い息子を連れて故郷の実家で1週間滞在しました。この1週間、私は以前の緊張感や小心翼々なところはなく平然としていました。ただ父を喜ばせたいだけで、自分自身の感じなどは気にしませんでした。父も本当に非常に嬉しそうでした。私たちの間の一切の悪いものは全てなくなり、父も私の本心を感じました。

 修煉してから父との関係で、毎回の試練の度に、私はつまずきながら歩んで来ました。絶えず修煉する中で、私ははっきりと分かっている状態で、恨む心や闘争心などを取り除くだけではまだ不十分で、必ず無私無我で、自分より人を最優先に考える正覚を修めるべきだと私ははっきり分かっています。私は自分には絶対出来ると信じています。今後何事があっても必ず内に向けて探し、全ての執着心を取り除き、本当に他人のための人になり、師父と一緒に家に帰ります。

 以上は私の修煉過程での体験です。妥当でないところがあれば同修の皆さんの慈悲なるご指摘をお願いいたします。

 師父に感謝いたします! 同修の皆さんに感謝いたします! 合掌!

 注:
 [1]   李洪志師父の経文:『世界法輪大法デーの説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/2/27/383049.html)
 
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