スマホやネットの誘惑を乗り越える
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文/湖北省の大法弟子

 【明慧日本2019年4月15日】私は1997年に修煉を始めた古い大法弟子で、今年で64歳になります。70年代の初め頃、学校卒業後に軍隊に入りました。自分の力と能力で官職を得て、家族を豊かにし、輝かせることくらいすぐに出来ると思っていましたが、現実は厳しいものでした。軍隊の中で官職を手に入れるどころか、様々な病を患わってしまいました。一般国民に戻った後、農民の戸籍を持つ人には仕事を与えないという政策の規定により、都会に住むことも、国営企業に入ることもできず、かつて、自分が軍隊に入れたことを羨ましがっていた同級生たちが、今は様々な職場に就(つ)いているのを見るにつけ、不甲斐なさでいっぱいでした。

 後に、父親が人に頼んで、ある行政部門でアルバイトのような仕事を見つけてくれました。しかし、共産党の党員ではないため、正社員にはなれませんでした。1984年10月、推薦により臨時契約の形で、ある保険会社に入社しました。そして、1997年6月末、私は法輪大法に出会い、修煉の道に入りました。それから2カ月後、師父が体を浄化してくださったので、それまで患わっていた多くの病が全癒しました。また、その年末には嬉しいことに、僕は正社員になれました。

 一、携帯電話による誘惑に抵抗する

 携帯電話機の販売開始により、段々と多くの人々が携帯電話を持つようになりました。当時、家庭の負担が重く、親と子供の生活費を稼ぐのに必死だったため、時流に乗れるだけのお金もなく、ずっと黒電話を使用していました。2002年、息子が相次いで3台の携帯電話を買ってくれましたが、私はメッセージを入れることと、通話目的でしか使いませんでした。ネットに繋がっていても、全くウェブサイトを見ませんでした。

 2016年10月、息子は超薄型の4Gのスマートフォンを買ってくれました。初めは電話を掛けたり、メッセージを送ったりするだけでしたが、時間が経つに連れ「最新バージョンをインストールしてください」という通知がよく表れるようになり、それでも気にしていませんでした。しかしそのうち、「このアプリケーションを使用すると、スマートフォンの作動が早くなります」などといったような通知がしばしば現れるようになり、好奇心につられて、いくつもダウンロードしてしまいました。

 まさに堰(せき)を切ったかのように、次から次へとごちゃごちゃした通知が入るようになり、ネットショッピングなどの通知まで入ってきました。これでは時間を無駄にするので、ダウンロードしたアプリをすべて削除しました。しかし少し経つとまた、上記のような知らせが現れるようになり、私自身も動揺して削除したアプリを再びダウンロードしてしまいました。しかし時間が経つと、これではいけないことに気づいてまた削除し、そのうちまたダウンロードする。このようなことを何度も繰り返しました。そしていつの間にか、ネットショッピングを始め、時には買ったものを同修に話したり、どこどこのネットでいくら使ったかなど、また、相手がある物をいくらで買って、自分が同じものをいくら安く買えたかなど、内心にも深くかかわるようになってきました。

 これまでWe ChatやQQに全く興味ありませんでした。妻のスマートフォンがよく通知音を鳴らし、妻もその度にスマートフォンを弄(いじ)るので、それを見ているだけで苛立っていました。これでは、スマートフォンに操られているのではないだろうか。僕は修煉者だ。このような物に操られてはいけない。ずっとこのように考えていたので、We ChatやQQをダウンロードしませんでした。

 しかし、その代りにネットショッピングに夢中になり、時間限定のセール商品を購入することが好きで、時には深夜0時の発正念後もネットショッピングを続けていました。その結果、翌日「三退」を勧める時には何の効果もなく、法を勉強する時も眠くなり、発正念する時は掌が倒れたり、煉功時に眠ってしまったりなどの良くない状態が続くようになりました。この時になってようやく警戒し始め、内に向けて自分を探すようになりました。なぜこのような状態が続くのか? なぜこのような状態が自分の身に現れたのか? 何の執着心が存在しているのか? 

 師父は「『常人には常人の求めるものがあり、われわれはそれを求めない。常人にあるものはわれわれはありがたがらない。われわれのもっているものは、常人がほしくても手には入らないものだ』と、煉功者は確かにこう言うのです」[1] と説かれました。師父の法と自分を照らし合わせたところ、好奇心、歓喜心、安逸心、顕示心理、利益を重んじる心理、嫉妬心、色欲心、それから、慾張りや、口を修めないところなど、たくさんの執着心が見つかりました。結局、私は自分自身を修煉者として律しておらず、常人が求めているものを求め、常人が持っているものを自分も欲しがっていたのです。師父が我々に与えて下さったものを大切にせず、かえってスマートフォンのような変異してしまったソフトに夢中になり、操られていたのです。

 自分の状態と直面して驚きました。私がこれまでしてきたことは師父と大法に非常に申し訳なく、そして、自分自身にとっても責任を取れていないのです。明慧ネットに載っているWe Chatのアンインストールについての通知を読んだ時、すぐにWe ChatやQQその他のチャットツールをすべて削除し、また、スマートフォンを初期化してもらうよう同修にお願いして、必要最低限のソフトしかダウンロードしていません。それ以来、発正念の時に掌が倒れることがなくなり、学法の時も眠くなくなり、煉功もしっかりできるようになりました。

 二、パソコンでのネット使用による誘惑に抵抗する

 1999年7月20日、江沢民を首謀者とする邪悪な集団が、全面的に「真・善・忍」を修煉する人達に向けて、残酷な迫害を発動しました。理由をつけて会社に解雇され、それ以来10年余りの間、仕事が見つからず、決まった給料も無ければ、基本的な生活費も確保できませんでした。私は妻とあちこちでアルバイトをしながら、息子2人を大学卒業まで育て上げ、また、両親の面倒も見てきました。他の同修がそれぞれの分野や大法の項目で充実しているのを見て、ものすごく羨ましく感じましたが、お金がないため何もできず、何度も師父の写真の前に跪いて、「条件があれば、私もきっと自分の花を咲かせます!」と呟きました。

 2012年、会社の改革で、買い占め可能の通知が出されました。何度も考慮し、妻とも相談した結果、買い占めることにしました。

 買い占めたお金の4万元を妻に渡し、何万元かを残して年金の納付に費やし、さらに、一部のお金を使って家庭での資料拠点を設立し、同修たちの協力の下で順調に運営してきました。これを見て私は、「師父、私の花がついに咲きました! この花が法が人間界を正すその時まで咲き続けるように、どうかご加持ください! 旧勢力や邪悪の妨害は決して許しません!」と師父の写真の前に跪き、師父にお願いしました。この小さな資料拠点は師父のご加護の下、何事もなく今日まで歩んで来られました。

 初めて資料拠点を管理するので、意見やアドバイスを聞きに経験のある同修たちの家を訪ねた時、ドラマを見ている同修や、あれこれの事に夢中になっている同修を見かけて、何とも言えない気持ちになりました。「そんなに時間があるのなら、もっと大法の事や修煉に関することをした方が良いと思わないのか?」と聞いても、同修は顔を上げて僕を見ただけで何も言わず、行動しようともしませんでした。

 資料拠点が運営を始めてから、私は一度もパソコンで常人のネットでドラマや映画を見たり、ゲームをしたり、ネットショッピングをしたりしていません。私は修煉者なので、頭の中は大法のこと以外、他に何もあってはいけません。頭の中が常人のことばかりなら、その人は常人でしかないのです!

 私はパソコンを2台所持しています。1台は大法資料の作成専用のもので、インターネットに繋がっていません。もう1台のノートパソコンは明慧ネットに上がったり、明慧週刊をダウンロードしたり、常人のウェブサイトで資料を調べたりしています。いずれにせよ、We ChatやQQをダウンロードしていません。常人のウェブサイトに上がるのも、法輪功迫害の真相の手紙を書く時に、送り先の住所や郵便番号などを調べるだけで、パソコンの中はすっきりしているし、私自身もすっきりしています。

 「時は金なり」と常人は言います。私たちは「法を正す時期の大法弟子」です。師父が延ばしてくださった時間は、私たちにさらに精進し、自分を修め、もっと多くの衆生を救いさせるためです。この貴重な時間を常人のことに費やしては絶対にいけません。「時間は大法の資源」なのです。私にとって毎日の時間が非常に少なく、1人で家にいる時にご飯を食べる時間すらないのに、大法の項目以外のことに気を取られている場合ではありません!!

 師父は「しかし、いくら困難であっても、あなたはこのためにやってきたのです。いくら難しくても、あなたの生命はこのことのために成就されます」[2] と説かれました。師を助け、法を正すこの時期の中で、私は師父の教えを守って怠らずに精進していき、自分を大切にし、しっかりと「三つのこと」を行ない、悔いのないように努力していきたいと思います!!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作 : 『轉法輪
 [2] 李洪志師父の経文 : 『二〇一八年ワシントンDCでの説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/2/19/382956.html)
 
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