【明慧日本2019年4月28日】チェコ上院は2019年3月20日、131決議を採択し、法輪功、キリスト教徒、ウイグル族に対する支持を表明し、中国共産党政権による上記の人々に対する迫害を批判した。またチェコ政府の官員と大統領に呼びかけ、迫害を停止させて良心犯を釈放し、国際人権規約を守るように中国共産党に求めた。
この決議は「中国共産党政権による法輪功に対するジェノサイド」の請願議題を元にしたものである。法輪功に対する迫害を停止するように求めた請願書には、3万7000人あまりのチェコ市民が署名した。
迫害を停止し政治的な良心犯の釈放を要求
チェコ上院は131決議を採択、国際人権規約の遵守を中国共産党に求める
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チェコの法輪大法学会スポークスマンのヴェロニカ・スノーバさんは、上院で議員たちに対して「今日、真・善・忍の価値観を信じることで残酷に苦しめられている人々に、あなた方議員諸氏は希望を与えました。この20年来続いてきた迫害で、酷く迫害された数百万人の人々を精神面で支えることが出来ます」と述べた。
チェコ上院の多くの議員が支持を表明
チェコのマレク・ヒルサー上院議員は「我々がこの事に対して沈黙することは、この犯罪を認めることを意味します。我々は共産強権国家を経験してきました。我々は独裁政治による政治的理由によって処刑され、監禁され、検閲を受ける等々の経験をしました。そのため人権侵害が何を意味するか、自由を尊重しないことが何であるかをはっきりと分かっています。ここから我々の経験に鑑みて、我々の国家が世界のその他の場所で起きている人権侵害や、普遍的な価値を踏みつける行為に対して、さらに敏感であるべきです」と述べた。
チェコのパベル・フィッシャー上院議員は「もし一条ずつ『世界人権宣言』を精査すれば、中国共産党政権がその中のすべてに違反していることがわかります」と述べた。
チェコのヴァクラフ・チャルペック上院議員は「私達は段々とこのような恐ろしい事実を理解してきましたが、私達の想像力はこれらの事実の前では無力も同然です」と述べた。
チェコのヴァクラフ・ハンプラ上院議員(Vaclav Hampl)は「この請願書を上院議院に提出した市民にたいへん感謝します。私はこれが民間人と議員の間の協力関係の成果であり、大きな実例の一つだと思います」と述べた。
チェコのジャロミラ・ヴィトコバ(Jaromira Vitkov á )上院議員は「第二次世界大戦当時、ユダヤ人に対する絶滅政策に顧みますと、これらの非人道的な犯罪行為が人類に多大な危害をもたらし、大きな災難に変わる前に、直ちに残忍な迫害を制止すべきです。いつ何時でも、どこでもこの種の犯罪を絶対に許すわけにはいかず、阻止する必要があります」と述べた。