遼寧省女子刑務所は張偉さんの面会交渉権を剥奪
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 【明慧日本2019年6月4日】遼寧省丹東市の法輪功学習者・張偉さんは現在、遼寧省女子刑務所に拘禁されている。刑務所側は、張さんが所内で煉功を続けているという理由だけで、家族との面会を許さなかった。

 張偉さんと妹の張小平さんを含めて、計14人の法輪功学習者たちが2015年4月に、警官らにより連行された。2015年12月23日、張偉さんは懲役9年の実刑判決を、そして、妹の張小平さんは懲役5年の実刑判決を言い渡された。

 家族は刑務所へ張偉さんと張小平さん姉妹との面会を申し出たが、何度も拒否された。その後、高齢の母親が面会を強く求めたので、刑務所側は張小平さんだけに会うことを許可した。面会の時の張小平さんの身体と精神の健康状態は、あまり良くなかったという。

 張偉さんは2002年にも、遼寧女子刑務所でひどく迫害され、命の危険に晒されている状態で自宅に戻されたため、家族は今回も張偉さんの安否を大変心配した。

 2019年4月22日、張偉さんの家族は弁護士と一緒に遼寧省女子刑務所に行って、登記室で手続きを済ませた。1時間後、2人の警官が出て来て、「張偉は作業場で煉功したことで、独房に閉じ込められているため、面会できない」と言われ、弁護士は「その証明書を見せて下さい」と要求した。登記室の人員は「これらのものは、そう簡単に人に見せてはいけないものだ」と主張した。そして、弁護士の強く要求する姿勢を見て、ある資料を提示した。しかし、弁護士がまだ内容を読み終わらないうちに、資料を素早く奪い去った。しかも当日、結局面会できなかった。

 2019年5月14日午前10時過ぎ、張偉さんの夫は再度遼寧省女子刑務所に来て、登記の手続きをした。登記室の警官は「あんたは永遠に来なくていいよ、面会はできない」と大声で話し、すぐに電話をつないで問い合わせをした。夫も電話を通じて監区のリーダーに、この件を問い詰めた。20分後、監区のリーダーともう1人の警官が出て来て、「張偉はずっと煉功しているので、面会できない」と言いながら、張偉さんの煉功している映像を見せた。夫は「それなら、会う時に説得しますから」と提案したが、 監区のリーダーは「駄目だ」と言った。夫は「殺人や放火の犯罪者でも面会できるのに、なぜ、善良な法輪功を学ぶ者が面会できないのですか? 今日、どうしても会って、妻の現在の様子を見ないと安心できません! 2002年の時には、ここで危篤状態にされた」と言い合ったが、監区のリーダーはその場を離れて立ち去った。やはり、いくら待っても、面会は許可されなかった。

 20分後、監区のリーダーともう1人の警官がまた現れて、「上司は張偉が煉功しているから、面会できないと言っているのでダメだ」。夫は「今日は必ず会わなければなりません! 煉功など気にしない、妻が無事でいるかどうかだけが心配です」と言った。刑務所側は夫の譲らない態度を見て、当日の張偉さんの様子を撮影して、夫に見せた。

 映像の中の張偉さんは確かに「今日は5月14日です」と言ったが、映像ははっきりと見えなかったという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/22/387672.html)
 
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