大連市のエンジニア劉肖雄さん 秘密裏に開廷
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 【明慧日本2019年6月7日】遼寧省大連市の法輪功学習者・劉肖雄さん(32)はソフトウエアエンジニアである。大連市甘井子区裁判所は2019年5月20日、劉さんに対して裁判を行なった。裁判所は事前に開廷のことを劉さん本人にも、また劉さんの家族にも弁護士にさえも通知しなかった。

 家族と弁護士は裁判所が、秘密裏に劉さんに対する不当な裁判を行なったことに義憤を感じた。

 秘密裏に開廷した背後には、司法関係者らが作った冤罪を暴露されることを非常に恐れ、法廷で弁護士の弁護を傍聴に来る人達に聞かれることを恐れているせいである!!

 劉さんは大連市和衆信拓科技有限会社のソフトウエアエンジニアで、いつも善をもって人に接し、誠実な人である。劉さんの友人たちは、「私たちは劉さんと十数年の知り合いで、劉さんのことをよく知っています。彼は善良で誠実で、違法な行為をするわけがなく、好人物です」と話した。

 劉さんは法輪功を学んで「真・善・忍」の標準で自分を要求し、道徳水準を高め、トラブルに遭うと、まず自分の内に向かって探し、人のことを優先させ、人と争ったりしないようにしてきた。

 2018年7月25日午前10時過ぎ、大連市七賢嶺派出所の警官は劉さんに電話し、「臨時居住証を取りに来い」と派出所に呼びつけた。そのため劉さんは休みを取り、派出所に出向いた。劉さんは派出所の1階のホールに着き、「臨時居住証」を取る窓口を聞いていると、所長の毛宏亮が上から降りて来た。毛は劉さんに向かって、「お前、法輪功を学んでいるのか?」と聞いた。劉さんは「学んでいるよ」と答えた。それを聞いた毛は「学んでいるなら、もう家には帰らせない」と言って、その場で劉さんを拘束した。

 その日の午後、警官らは劉さんの家に行き、家宅捜索をし、法輪功関連書籍、パソコンなどの私物を押収した。翌日の午後、警官は劉さんの家族に連絡し、「暑いので劉が家の風呂に入りたがっている」と嘘をつき、再び劉さんの家を家宅捜索した。警官らは押収したものを写真に撮ったりして、劉さんに罪を被せ、いわゆるこれを証拠とした。

 劉さんが拘禁されている間、家族は数回も派出所や国内安全部門(法輪功迫害の実行機関)に行き、劉さんの解放を求めたが、誰も責任を負わなかった。家族は電話で規律検察委員会などに警官の違法行為を訴えたが、何の返答もなかった。

 2018年10月、劉さんの案件が高新園区検察庁に移されたが、検察が2回も公安局に「証拠不足」のために差し戻した。家族は何度も検察官に「起訴しないで、という意見書」を郵送したが、一度も返事をもらえなかった。また、検察はこの案件の取り下げをせず、警官の違法行為についても調査を行なわなかったという。

 2019年4月15日、劉さんは甘井子区裁判所に起訴された。その後、家族は数回も電話で担当の裁判官に家族が弁護人になる意を伝え、弁護人としての手続きを申請すると話した。担当の裁判官は「裁判の前にあなた達家族には開廷のことを知らせる」と言った。

 2019年5月17日、家族は裁判所に行き、家族弁護人としての手続きを裁判官に渡し、そして「弁護士は5月20日、弁護の手続きをしにここに来ます」と伝えた。裁判官は北京からの弁護士だと聞いて驚き、「弁護士は司法局で記録にとどめることをしないといけない(法律上にそいう規定はない)」と言った。

 2019年5月20日、劉さんの弁護士は大連市留置場に行き、劉さんと面会しようとしたが、「裁判のため、劉肖雄は甘井子区裁判所に連れて行かれた」と告げられた。

 それを聞いて、家族と弁護士は急いで裁判所に駆けつけ、11時20分に裁判所に着いた。家族と弁護士は刑事裁定を行なう裁判長に会い、弁護士と家族に通知せず、秘密裏に開廷したことと、担当裁判官が裁判のことを知らせると言ったのに、知らせなかったとして、これらの違法行為を訴えた。しかし、裁判長は法輪功の案件と聞いて、すぐに弁護士に「司法局で記録にとどめないといけない」と言った。

 家族と弁護士は当日の午後、留置場で劉さんと面会した。劉さんは「裁判所は4月11日に突然に起訴書を持って来た。(民事訴訟法第122条により裁判所は、開廷の3日前に、必ず、開廷の日時、場所などを当事者とその他の訴訟参加人に通知しなければならないと規定されているにもかかわらず)、開廷の3日前までに『開廷通知書』をくれず、突然の開廷で私は何の準備もできなかった」と話した。

 法廷で担当の裁判官は急いで権利義務告知書を読み上げ、「当事者は弁護士を雇う権利がある」という箇所を読み上げたときに、劉さんは異議を申し立てようとしたが、話す機会さえ与えなかった。しかも、法廷で裁判官は検察に「刑期のことについて、あなた方の考えはどうか、3年か?」と聞いた上で、検察官は「あなた方の決定に従うわ」と返答したという。

 このような秘密裏の開廷でわかるように、今の中国では平気でこのようなことが行なわれ、法を守る立場の裁判官でさえも、公然と法律を踏みにじっているのが現状である!!

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/5/24/387776.html)
 
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