文/中国の大法弟子
【明慧日本2019年6月24日】私は刑務所から出て1年余りになりました。今日、脳裏に「留置場で経験したことを書こう」という一念が閃きました。
留置場で私は二つの監区にいました。二つ目の監区に移された時、もうすぐ冬になり、北方ではかなり寒くなる季節でした。ある日、皆がオンドルに座ってテレビを見ていると、前にいた監区の警官が窓の外で私の名前を呼び、「○○○、綿入れの服を持っている?」と聞きました。周りの受刑者は皆とても驚いた表情で私を見つめていました。
留置場では自分の服を着用してはならない、必要な衣類は全て留置場で購入しなければならないと規定されています。上下の綿入れの服を買うと300元ほどかかりますが、最初の冬に綿入れの服をこの警官が私にくれたのです。今年、二つ目の監区に移され、ちょうど冬になり、彼女は私が綿入れの服を持っていないかと心配して、わざわざ聞きに来てくれたのです。
一、警官は言った「彼女と話をして」
この二つ目の監区で、ある日、他の監区から1人の受刑者が移されてきました。彼女は今まで土木工事をしていたことがあり、声が大きく、話し好きで、誰の話にも口を挟み、話すとすぐ喧嘩になってしまう人でした。彼女は高血圧で、家にいた頃、毎日降圧剤を飲んでいても、やっと140~150まで下げることしかできなかったと言いました。
ある日、彼女を担当する警官が「○○○、来てください」と私を呼び出し、そして、「彼女をあなたの隣に座らせるから、彼女とよく話をしてください」と言いました。私はあっさりと受け入れ、心の中で「真相を伝えるいいチャンスをくださった」と密かに嬉しく思いました。留置場では、皆の座る場所が決められていて、勝手に変更することはできないのです。
彼女に真相を伝え、三退しました。2日後、留置場の医者が血圧を測りに来ました。終わってから、彼女は私のそばに座って黙って何も言いません。私が「血圧はどう?」と聞くと、彼女は不思議そうに「最高血圧は127だった。家にいた頃、薬を飲んでも140だったのに」と言いました。更に2日後、再び血圧を測ると、彼女は「最高血圧は120、最低血圧は80だった」と教えてくれました。
翌日の朝、監区の警官が「血圧はどうだった?」と聞くと、「120と80」と彼女が答えると、警官は「正常じゃないか」と言いました。
二、警官は言った「真・善・忍で彼女に影響を与えよう」
この度、移されて来た人はもともと役所の末端組織に勤めていた人で、陰でカジノを開いていたため、逮捕されました。家には後ろ盾がついているという噂があり、彼女本人も強情で、声が大きく、話をすると喧嘩をしているように聞こえ、一旦、話し出すとなかなか止まらない人でした。
しばらくしてから、彼女を担当する警官が私を呼び出し、「○○○、彼女をあなたの隣に座らせるから」と言いました。私は少し困惑しました。彼女が手に負えなければ自分に面倒を引き起こすだけでなく、大法にも泥を塗ることになる(これは当時の悟性)と心配しました。警官は「真・善・忍で彼女に影響を与えるため、あなたは彼女の隣に座るだけで、黙って何も言わなくてもいいのよ」と言いました。「じゃ、してみましょう」と私は答えました。彼女に真相を伝え、三退しました。すると、彼女は落ち着いてきて、喧嘩もしなくなりました。数日後、彼女は他の監区に移されました。
一部の警官は大法を認め始め、善念をもって大法弟子に対応し、彼らの善良な一面が正しい方法、善良な方法で、問題を解決しようとし始めています。