法廷で「法輪功を信じることは無罪である」と主張
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 【明慧日本2019年8月17日】黒竜江省ハルビン市の法輪功学習者・朱純栄さん(68歳女性)、徐暁穎さん(38歳女性)、樊栄さん(50代女性)、李瑞さん(47歳男性)、高国慶さん(男性)、姜暁傑さん(56歳女性)の6人に対して、2019年7月23日午前にハルビン市道里区裁判所で開廷され、学習者たち自らが無罪弁護をした。

 6人は2018年11月9日に身柄を拘束され、いまだに拘禁されている。情報によると、この案件は特に重視され、黒竜江省公安庁が「この案件の専門チーム」を設立した。関係者は8カ月以上いわゆる証拠を取集したが、実質の証拠が何も出せなかった。国家安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官らはそのため、法廷に顔を出さなかった。

 裁判中、徐さんが委託した弁護士だけが無罪弁護をすることができたが、道里区裁判所は他の学習者に無理やり弁護士を手配しようと企てた。

 朱さんに対して最初に開廷された。長期に渡る拘禁の期間中、朱さんは痩せこけたが、思考がはっきりしており、裁判官にこう質問した。「どうして、自分が雇った弁護士がいないのに開廷しますか?」。そして、その場で裁判所が指定した弁護士を辞退した。朱さんは自ら弁護しようとしたが、何度も裁判官に阻止された。それでも朱さんはプレッシャーの中で途切れ途切れではあったが、自己弁護した。

 一方、樊さんは法廷でいわゆる法律援助の弁護士の有罪弁護に対し、こう声明した。「あなたの弁護は無効です。私が法輪功を信じることは無罪です」。そして、樊さんが自分で弁護することに対し、法曹機関者が妨害する行為についてこう述べた。「私が法律に基づいて、自己弁護が許されなかったのに、いわゆる法律で罪を定められました。このような行為は私たちの弁護権を奪うことに違いありません」。そしてこの指摘に対し、裁判官は何も反論できなかった。

 徐さんの弁護士は無罪弁護をした。「ここにいる大法弟子はみな無罪です。徐さんが有罪であるという証拠は何もありません。徐さんが所有するカレンダーは多くの民族と国の風習です。かつて、文化大革命のような時代だけが、これらのカレンダーを所有することを罪の証拠にしていました。カレンダーを見終わってから自殺する人がどこにいましたか? 亡くなった人がどこにいますか? 怪我をした人はどこにいましたか? 犯罪の証拠も被害者もない中で、どうして犯罪と言えますか?」と主張した。

 そして、弁護士は法曹機関者に内部書類の上や上の指示に従い迫害に加担することは結局、上級は責任を負わず、執行者に負わせることであると忠告した。

 その弁護士に感化された李さんの法律援助弁護士は、予定の有罪弁護から無罪弁護に変えて弁護し、自ら明るい道を選んだ。

 法廷は2時間経過した中で、いい加減に終わらせた。最後、徐さんは法廷で全ての関係者に「上の命令に従って執行するだけで、法的制裁を受けないと思わないでください。法輪功学習者たちを迫害することは神様によって必ず罰を与えられます。どうぞ、ご自分の未来に責任を取ってください」と忠告した。

 案件の流れは下記の通りである。

 2018年11月9日、黒竜江省公安庁国家安全保衛総隊(法輪功迫害の実行機関)の命令の下で、ハルビン、大慶などの法輪功学習者たち100人以上は同じ日に身柄を拘束された。警官らはネームリストを持ちながら各地を回って連行し、家宅捜索して家財を押収した。その時に、朱純栄さん、徐暁穎さん、樊栄さん、李瑞さん、高国慶さん、姜暁傑さんの6人も不当に連行された。

 1.朱純栄さんの具体的な連行状況はいまだに不明だが、ハルビン市第二留置場に拘禁されている。情報によると、国家安全保衛大隊はすでに1年以上、監視していたという。

 2.徐暁穎さんは2018年11月9日の朝7時ごろ、子供を送り出そうとした時、家のドアを開けた途端に、5、6人の警官らに身柄を拘束され、家財も押収された。その後、徐さんは道里区公安支局で取り調べられた。そして、ハルビン市第二留置場に拘禁された期間中、徐さんは断食で公安による連行に反抗したという理由で、刑務所の警官らと警官の指示を受けた受刑者らに灌食をされ、殴打された。2019年2月、徐さんの案件は道里区検察庁に送られたが、証拠が不十分で2回も返却された。

 3.樊栄さんを連行した警官らはずっと家の近くで数カ月間、見張っていたと言った。現在、樊さんはハルビン市第二留置場に拘禁されている。

 4.李瑞さんは道里国家安全保衛大隊の警官に身柄を拘束され、道里留置場で拘禁されている。職場と家族は次の日から李さんが行方不明になったことに気づいた。

 5.姜暁傑さんは道里区新華派出所に身柄を拘束され、ハルビン市第二留置場に拘禁されている。

 6.高国慶さんは大慶市の自宅で、道里区スターリン派出所の所長ら8人によって、身柄を拘束され、家財も押収された。高さんは道里区第四留置場の後ろにある公安病院に拘禁された。2018年12月19日、高さんの逮捕状が発付された。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/8/8/391181.html)
 
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