塾の講師・丁国辰さん 不当に拘禁される
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 【明慧日本2019年9月6日】遼寧省大連市の法輪功学習者・丁国辰さん(48歳男性)は塾で数学を教えている。丁さんは法輪功を学んでいるという理由で2019年7月11日、地元の警官に連行された。それを聞いた丁さんの教え子たちは皆泣いた。一人の子が泣きながら、「こんなに良い先生にもう出会えないよ」と訴えた。

 丁さんは大連理工大学電子工程学部を卒業した。丁さんはかつて、重いB型肝炎を患い、脳血栓で半身不随になったことがある。しかし、1996年、丁さんは法輪功に出会って学び始め、知らない内に病状が消えてしまった。丁さんは法輪功の教えである「真・善・忍」に従って自分を要求し、会社で優秀な職員に選ばれた。家で丁さんは良い夫であり、良い父親であり、同僚、友人、近隣とも皆良い関係を築いた。

 しかし、1999年7.20から、中国共産党当局が法輪功への迫害を開始した。丁さんと妻・閻清華さんはともに法輪功を学んでいて、一緒に北京に行き、法輪功への迫害停止を求めた。そのため、丁さんも閻さんも勤め先を解雇された。子供2人がいる丁さん夫婦は生計を立てるため、小さい商売をやり始め、朝から晩まで働いたが、安定した収入はなかった。20年間、夫婦は圧力を受けながらも、法輪功を学び続けた。

 約2年前から、丁さんは塾をやり始めた。丁さんは責任を持って、一人一人の生徒に対して真面目に教えてきた。塾に来ている生徒の殆どは成績があまりよくなかったが、丁さんの授業を受けると、しばらくすると、皆の成績は大きく向上した。ある生徒は数学はいつも不合格だったが、丁さんの授業を受けてから、クラスの中で1位になった。丁さんは生徒たちに伝統的な物語を話したりもした。生徒たちの話から、今まで出会った先生の中で丁さんは一番良い先生だったという。保護者たちも、子供の成績が良くなったこと、ペンの握り方や座り方、正しい漢語の発音まで、多くのよくない習慣が直ったと、丁さんが立派な良い先生であることを認めた。

 丁さんは一生懸命仕事をして、生計も立て直すことができたが、突然、警官らに連行されたことで、この穏やかな生活は破られた。

 2019年7月11日、丁さんは午前、塾に出勤し、妻は家にいたが、大連市金州の先進派出所と貴州公安分局の国家安全保衛部門の警官らが同時に出動して来て、塾にいた丁さんを連行し、家では妻の閻さんを連行した。警官らは塾も家も家宅捜索し、法輪功の書籍、パソコン、プリンターおよび丁さんの身分証明証、クレジットカード、キャッシュカードなどの私物を押収した。派出所で丁さん夫婦は尋問を受け、サインと拇印を強いられた。丁さん夫婦はまた他の部屋に連れて行かれ、採血をされた。夕方、丁さんは大連市金州留置場に送られ、閻さんは解放されて帰宅した。

 帰宅した閻さんは家の中をめちゃくちゃにされたのを見た。家の大黒柱の夫が連行されたこと、子供2人が学校に通っていて学費が高いこと、老いた母親のことなどを思うと、悲しくなった。その後、妻は何度も派出所や関連部門に行って、丁さんの解放を強く求めたが、1カ月すぎても丁さんは解放されなかった。

 丁さんの生徒たちからも絶えず電話がかかってきて、「丁先生はいつ帰るのですか?」といつも尋ねられた。生徒たちは丁さんが警官らに連行されたことを知って驚き、「こんな良い先生が何で拘禁されるのか!」と皆泣いた。ある子は「丁先生より良い先生はいません。私は他の塾に行きたくありません。丁先生がいいです」と話した。

 憲法には「信仰の自由」が書かれているが、丁さんが法輪功の教えを守り、信仰を持っていることは罪ではないはずだ! 丁さんをはじめ、全国に拘禁されている何の罪もない、善良な法輪功学習者たちを一刻も早く解放すべきである!!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/8/22/391775.html)
 
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