あなたの平安のためならリスクを冒しても構わない
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文/中国の大法弟子 

 【明慧日本2019年10月4日】明慧ネットに掲載された「面と向かって真相を伝える同修と交流する」という文章の中で、同修はこのように書いていました。ある日、数人の女性と出逢いました。彼女たちに平安を守るように話しをすると、その中の1人が「あなた達法輪功の人はあちこちで連行され、自分達の平安すらも守れないのに、どうして他人の平安を守れるのですか?」と言われ、私は一瞬言葉が出なくなりました。もちろん、私達大法弟子は使命があるという道理を知っていますが、しかしこのような場合、どう答えればいいのか、未だに良い考えが出てきません。同じような経験のある同修とここでは交流したいと思います。

 このことから、自らの経験を思い出しました。少し前、同修のAさんと一緒に彼女の母親の家に行った時に、ちょうどAさんのお姉さんも来ていました。お姉さんは常人で、妹のことを非常に心配していて、特にこの間、2人の同修が連行されたことを知って、とても心配で仕方がないようでした。私はお姉さんの立場に立って、「もし、私達が連行されて拘禁されたら、家族の者はとても心が痛むでしょうね。ですから家族のためにも、私たちは安全に気を付けなければなりません。無茶なことはしませんよ」と言うと、お姉さんはホッとして、「そうよね。真相を伝えるのを止めれば、命の危険がなくなるわね」と言いました。

 私は「でも、考えてみてください。もしあなたがとても危険な状況に身を置かれているとして、それを知らないあなたに、危険を知っている私はそれを言うべきではないですか?」と聞くと、「それは言うべきでしょう」とお姉さんは応えました。「もし、私の後ろに包丁を持っている者がおり、『お前が真実を言えば、包丁でお前を刺すぞ』と私を脅かしていれば、私はあなたに真実を言うべきですか」と聞くと、お姉さんは黙ったまま何も言わなくなりました。彼女の表情を見て、私は笑顔で「お姉さん、安心してください。私は必ずあなたに伝えますよ。その包丁を持っている者に知られないように、こっそりと伝えますから」と言うと、それを聞いたお姉さんは心から笑い出しました。

 相手の質問に言葉が詰まった時、自分にもそのような問題があるのではないかと考えるべきです。そして必ず、相手の人が心配してくれることに感謝をしなければなりません。例えば、相手の人が「自分達の安全も守れないのではないのか?」と言うのは、実は、私達の事を心配しているからです。そうした場合「あなたの安全のために、私達はリスクを負っても構いません。なぜなら、三退をすれば、中国共産党の副葬品にならなくて済むし、天災や人災から逃れることができます。もし、私達が連行されることを恐れ、人々が中国共産党の副葬品になって命を失うことを見て見ぬふりをすれば、私達法輪功学習者が良い人だと言えますか? 私は自分でも自分が悪いと思いますよ。そうではないでしょうか?」と、このように言えば良いと思います。

 真相を伝えることには決まった形式はありません。相手の立場に立って物事を考え、同修の真相伝えの経験を参考にして伝えればいいのです。私達が修めた慈悲心を持って、師父が授けて下さった知恵を使えば、きっと真相伝えはますます上手くなります。

 個人の現段階での少しの体得です。法に則っていない所があれば、同修のご叱正をお願いします。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/9/1/392148.html)
 
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