青島市の宋吉玲さん 拘禁された普東留置場で危篤
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 【明慧日本2019年10月14日】山東省青島市開発区の法輪功学習者・宋吉玲さん(68歳女性)は2019年9月10日午後、外出先から帰宅した際に、マンションの前で身を隠していた私服警官ら4人に呼び止められて、車に押し込まれた。宋さんは警官らの言うことに協力せず、大きな声で「法輪大法は素晴らしい!真・善・忍は素晴らしい」と叫んだ。しかし、警官らは宋さんを無理やり車内に押し込め、連れ去った。

 当日の警官は、開発区公安支局の長江路派出所の警官・周景濤らである。当日午後、周らは地元病院と青島海慈病院でやるはずの宋さんの健康診断をせずに、直接、宋さんを青島市普東留置場に送った。

 周たちは普東留置場内の医者と結託して、宋さんに繰り返し健康診断を行なった。宋さんの血圧は何度測っても200mmHg以上のほか、血糖値、心拍数もかなり高い結果が出た。しかし、周と留置場の医者はそれを無視し、無理やり宋さんを普東留置場に送り込んだ。

 弁護士は宋さんと面会した際に宋さんが衰弱している様子を見て、原因を尋ねたところ、宋さんは「留置場の警官、医者に毎日強制的に降圧剤を飲まされています。今の血圧は160-190mmHgあたりですが、頭痛とめまいなどの症状があります」と弁護士に訴えた。

 また現在、宋さんはずっと重体に陥っているという。

 長江路派出所の警官は、宋さんには刑事拘束だと宣言しているが、いまだに家族に通知書を送っていない。また、宋さんの身の周り品を押収したが、押収リストも提示していない。

 宋さんの夫・王占所さんは新疆車排子墾区検察庁の元副検察長、裁判所の元所長、新疆の生産建設兵団の農七師中級裁判院の元副院長、高級裁判官などを長年勤めた。1998年春、王さんと宋さんは法輪功に出会い、「真・善・忍」の教えに従い、他人のことを優先に考えて心身とも大きな変化があり、多種の病気が完治した。王さんは2003年に定年退職し、山東省青島市黄島区に移住して弁護士を続けている。

 しかし、法輪功を学んでいるという理由で王さんと宋さんはかつて、拘束所、留置場、洗脳班に拘禁され、ゆすりを強要され、会社は除名され、給料と年金の差し押さえされるなどの経済的な迫害を受けた。王さんは2010年に、懲役4年の不当な判決を宣告され、山東省刑務所に拘禁された。 

 2018年4月20日、宋さんは長江路派出所の警官に身柄を拘束され、21日に海慈病院で健康診断を受けた。その際に血圧は170mmHgで、重篤な心筋梗塞があった。しかし、警官らは宋さんの健康上の安否を無視し、宋さんを普東留置場に送り込んだ。しかし、健康状態が不合格のために留置場に受け入れを拒否された。

 警官らは止むを得ず危篤状態の宋さんを開発区の山東大学病院に送ったが、入院中でも宋さんの片手をベッドの柵に手錠で固定した。22日、宋さんは救急室からロービーの病室に搬送してから、手錠を解錠された。宋さんは山東大学病院にいた8日の間、毎日6、7人の警官らに3交代でずっと監視された。その後4月28日になって、やっと、危篤状態のまま宋さんは解放された。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/9/27/393858.html)
 
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