元教師の王金華さん 刑務所に送り込まれる
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 【明慧日本2019年10月29日】山東省徳州市平原県の法輪功学習者・王金華さん(69歳男性)は2019年7月18日、徳州市夏津県裁判所に懲役2年と罰金5000元(およそ7万7000円)の判決を宣告された。そして、10月10日、高血圧症の王さんは無理やり山東省刑務所に送り込まれた。

 王さんは定年退職した教師である。1997年3月、王さんは妻・荊伝風さんとともに法輪功を学び始め、たった1カ月で、夫婦ともに持病が完治した。しかし、1999年7.20から、中国共産党の首魁・江沢民が法輪功への弾圧を開始した。それで、王さんと家族は穏やかな生活を失い、王さんは9回にわたって連行されたことがあり、妻の荊さんも3回も連行された。夫婦は尾行され、監視され、家族も嫌がらせを受けた。王さんの次女・王秀萍さんも法輪功を学んでいるという理由で5回も連行され、長女・王秀麗さんも家宅捜索を受けるなどの迫害を加えられた。王さんと子供たちは合わせて、警官らに7万2720元(およそ112万円)もの金額をゆすり取られた。

 王さんは2018年2月28日、平原県三塘郷で法輪功が迫害されている内容の紙を貼ったため、3月1日に当局のいう法輪功への誹謗中傷の宣伝を信じた斉家寨の人に通報された。それで、三塘派出所の警官らが来て、その紙の写真を撮った。3月5日、王さんは平原県公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官に連行され、家宅捜索を受けた。それから尋問を受けた後、王さんは徳州市留置場に送られたが、血圧が高いため、留置場の入所を断られた。そして、3月17日、王さんは保釈された。

 2019年1月11日、国内安全保衛部門の警官らは王さんを公安局に呼び出し、提訴書に署名することを強いたが、王さんはこれを拒否した。警官は「署名しなくても提訴する」と王さんを脅迫した。1月14日午後、警官らは王さんと王さんの保釈の保証人を平原県検察庁に呼び出して、再度、署名することを強いた。しかし、王さんは拒んだ。警官に「署名しなくても提訴してやる。この地区の法輪功の案件はみな、おれら斉河県と夏津県が管轄している」などと言われた。

 1月18日、王さんはまた警官に県検察庁に呼び出され、王さんの家を監視する手続きをすることを強要された。その後、1月23日から、王さんは平原県公安局に、居住している周辺を監視され始めた。

 3月11日、警官は王さんを徳州市夏津県検察庁に呼び出し、検察官が王さんに尋問して、その記録を取った。

 その後夏津検察庁は2回とも王さんの案件を、「証拠」不足の理由で差し戻した。しかし、平原県の公安局は王さんに罪をかぶせるために、「2017年4月17日、王金華は徳城区煙場で法輪功の資料を配ったため、徳城公安分局に行政拘留を14日間受けたことがある」という、すでに終結したことを補足の「証拠」として加え、夏津検察庁に提出した。

  2019年5月29日、夏津県検察庁は「邪教組織を利用して、法律の実施を破壊した」というでたらめな罪名で、王さんを夏津県裁判所に提訴した。

 2019年7月18日、夏津県裁判所は王さんに不当な開廷をし、8月7日、王さんに懲役2年の実刑判決と罰金5000元の判決を下した。翌日の午後、国内安全保衛部門の警官らは連行した王さんを徳州留置場に入れようとしたが、身体検査で高血圧のため、王さんは入所を拒まれ、帰宅した。

 帰宅後、自分の年金の支給を停止されたと知った王さんは、平原県教育局に行き、年金の支払いを要求したが、教育局の人員は考えてみると言っただけだった。10月8日、平原県国内安全保衛部門の警官は突然、王さんに明日に身体検査をするようにと通知してきた。検査の結果、高血圧だった王さんは、10月10日、裁判所の警官らに再度、徳州留置場に送られた。しかし、留置場側に再び王さんの入所を断わられたために、裁判所の警官らは王さんを直接、山東省刑務所に送り込んだという。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/10/14/394542.html)
 
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