黒竜江綏化裁判所 学習者7人の控訴を秘密裏に結審
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 【明慧日本2019年11月3日】黒竜江省綏化市中級裁判所は同市の法輪功学習者・楊伝厚さん、白霞さん、王芳さん、王福華さん、趙亭亭さん、宋紅偉さん、高錦淑さんの7人の控訴に対して、秘密裏に結審した。9月23日、学習者達7人が依頼した弁護士達は次々と裁判所から、携帯電話でのメッセージを受信した。メッセージは本案件の番号とこの案件はすでに結審したという内容だけだった。

 弁護士は「この案件を粗雑に結審したことは、法律の手順に違反している」と批判した。綏化市中級裁判所は、弁護士達に「学習者らの無罪を証明できる新しい証拠を提出すれば開廷する」と約束した。8月20日、弁護士達は裁判所に新しい証拠と公開の際の開廷時に読み上げる弁護文を提出した。しかし、8月22日、裁判官・劉彦坤は留置場に駆けつけ、そこで拘禁されていた7人の学習者たちにそれぞれ尋問し、尋問していた際に、劉裁判官は「これ以上もう開廷せず、数日後に刑務所に送る」と7人の学習者全員に告げたという。

 ある弁護士は「新しい証拠を集めて、提出したものの開廷してもらえなかった。しかも何の説明もない。裁判所側は法律の手順に違反している」と強く批判した。

 情報筋によると、中級裁判所が公開して開廷をしなかったのは、現地の政法委による圧力だという。なぜなら、公開して開廷を行なうと、学習者7人に対して弁護士8人で弁護すれば当局の違法行為がすべて暴露されることに、政法委の関係者らは恐れを感じ秘密裏に結審するように命じたという。

 最近、学習者7人の家族達に次々と安達市留置場から電話があった。「人民元3000元(およそ4万6000円)と衣類などの生活必需品を留置場に持って来て、警官に差し出すように。その後、学習者らをハルビン女子刑務所に移送する」と電話連絡があった。

 家族達は、十数日前、お金をすでに留置場の口座に振り込んだ。高錦淑さんの家族は「9月初に2000元(およそ3万1000円)を振り込んだばかりで、十数日しか経っていないのにまた3000元を求めるのはおかしい」と言った。留置場では、身体検査、健康診断などの諸費用をすべて学習者の家族に請求している。しかし、請求書の内訳や領収書などは一切なかった。

 7人の学習者の中には元教師が3人おり、皆善良な人達であった。楊伝厚さん、白霞さん、王芳さん、王福華さん、趙亭亭さんの5人は、2018年10月3日に外で法輪功迫害についての真相資料を配布していた際に、連行された。高錦淑さんは楊さんの妻に同行して公安局へ状況を確認に行った時に、連行され、家宅捜索をされた。

 当局は7人に対して開廷した。2019年5月24日、安達市裁判所は7人に判決を宣告した。楊さん、王芳さん、王福華さん、白さん、趙さんの5人に対しては懲役2年の実刑判決と罰金1万元(およそ15万4000円)が科された。宋紅偉さんに懲役1年の実刑判決と罰金5000元(およそ7万7000円)が科された。高さんに懲役1年の実刑判決と罰金5000元が科された。7人はこの判決を不服として、綏化市中級裁判所に控訴したが、「原裁判を維持するものとする」という結果を秘密裏に結審された。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/10/26/395051.html)
 
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