ハルビン市の王江さん 10年の冤罪を経て死亡
■ 印刷版
 

 【明慧日本2019年12月22日】(黒竜江省=明慧記者)黒竜江省ハルビン市の法輪功学習者・王江さんは、2006年6月に懲役10年の実刑判決を宣告され、大慶刑務所で苦しめられた。大慶刑務所の酷い拷問で腕を骨折させられ、骨関節結核と、空洞性肺結核症および肝硬変による腹水のたまる症状が現れた。2015年に王さんは重病のため一時解放されたが、回復に向かった頃に、再び収監された。2016年、王さんは解放されたにもかかわらず、警官らによる絶え間ない嫌がらせや、当局に指図された近隣住民による監視の中で体が回復せず、2018年5月18日に亡くなった。享年57歳であった。

王江
王江さん

 王さんは20年来、法輪功を学んでいるという理由で、哈駅派出所、平房区派出所、阿城区留置場、万家労働教養所、長林子労働教養所、大慶刑務所に移送されて、残酷な迫害を受け続けた。

 1999年11月、王さんは法律に基づいて穏やかな方法で、北京へ行って陳情した。そのため、哈駅派出所の警官らに連行され、飲食を一切与えられず、暴力を振るわれて4日の間拘束された。その後、平房支局に送られ、3カ月間拘禁された王さんは、家族が解放するように強く要求したため、やっと解放された。

 2001年の新年、王さんは連行され、労働教養2年を科されて1万数元をゆすり取られた。ハルビン市万家労働教養所で王さんは滅多打ちにされ、不明な薬物を注射されて全身の皮膚が黒くなった。また、労働教養所の環境が極めて悪いため、王さんの全身に疥癬がいっぱいできて、ウミが流れ出た。このような状況下でも、万家労働教養所は依然として王さんを解放せず、さらに、王さんをハルビン市長林子労働教養所に移送し、引き続き迫害した。

酷刑演示:打毒针
拷問の実演:不明な薬物を注射される

 2002年3月、王さんは長林子労働教養所で断食して迫害に抗議したため、刑務所の警官と受刑者らは王さんの身体を強く押したり、折り曲げたり、捻ったりして、暴力を振るった。数時間、連続して痛めつけられた王さんは歩けなくなった。

酷刑演示:毒打
拷問の実演:無理に身体を押し曲げて骨折させる

 2006年1月7日、王さんは他の6人の法輪功学習者と一緒に阿城永源鎮で、法輪功の資料を配布した時、警官らにより阿城第二留置場に連行された。2006年6月、阿城区裁判所は7人の法輪功学習者に対して裁判を行ない、王さんに懲役10年の実刑判決を下した。

 2007年3月、王さんの家族は紆余曲折を経て、王さんが呼蘭刑務所から大慶刑務所に移送されたことがようやく分かり、そして、やっと念願の面会を果たせた。

 大慶刑務所で、王さんは何度も滅多打ちにされ、肋骨の下に大きなこぶができ、腕が骨折して腫れ上がり、胸、腰と手首がただれた。その他にも骨関節結核と空洞性肺結核症の症状が現れ、血便を伴い、痛みで眠ることができず、すっかり痩せ細って別人のように変わった。

演示:关<span class='voca' kid='85'>小号</span>
拷問の実演:後ろ手に手錠をかけられ、独房に閉じ込める

 2015年、苦しめられ重症の王さんは一時解放されたが、体が回復に向かった頃、突然1台のパトカーが現れて、再び大慶刑務所へ拘禁された。

 2016年1月6日、10年の懲役刑が満期となった王さんは解放され帰宅したが、警官による嫌がらせが絶えなかった。長期にわたり恐怖の中で、精神的にも巨大なプレッシャーに絶え続けてきた王さんは、二度と体が回復することなく、2018年5月18日に苦痛の中で亡くなった。享年57歳であった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/12/9/396824.html)
 
関連文章