ハルビン市の王文娟さん 警察へ真相資料を届け懲役4年
■ 印刷版
 

 【明慧日本2019年10月10日】(黒龍江省=明慧記者)黒龍江省ハルビン市双城区の法輪功学習者・王文娟さんは、地元の派出所に法輪功の資料を持って行ったという理由だけで、2015年9月10日に連行され、懲役4年の実刑判決を宣告された。2019年9月10日に刑期が満了になった王さんは、黒龍江省女子刑務所を出所し、やっと帰宅した。

 江沢民を告訴したため 15日間拘束される

 2015年7月9日、王文娟さん、妹の王文静さんと母親の程艶萍さんの3人は、それぞれ迫害の首謀者・江沢民を告訴するために告訴状を書いて、EMSで最高裁判所と最高検察庁に郵送した。4日後、3人とも最高裁判所と最高検察庁からの受付済のショートメッセージを受け取った。

 同年7月22日、双城区東風派出所の鮑志成ら4人が、突然、姉の王文娟さんの家に押し入り、法的な手続きも一切なく、法輪功の師父の写真、法輪功の書籍、パソコン、夫のアイパッド(背の高い警官に盗まれた)などの家財を押収し、文娟さんを派出所まで連行した。

 しばらくして、妹の王文静さんと母親の程艶萍さんも派出所まで連行された。結局、母親の程艶萍さんは解放されたが、王文娟さんと妹の王文静さんはハルビン市留置所で15日間拘束された。

 帰宅した後、王文娟さんと妹の王文静さんは東風派出所に行き、押収された家財を返還してもらおうとしたが、東風派出所に拒否されて中に入ることさえできなかった。王文娟さんは江沢民を告訴することは、国民に与えられた権利を履行しただけで間違っておらず、これらの事に関係した警官らが、法輪功に対する迫害の真相を理解していないために、悪事を働いているのだと考えた。

 そして、2015年8月下旬、王文娟さんは東風派出所の副所長・鮑志成、教導員の孫立偉宛に、2通の手紙を渡した。

 警察へ真相資料を届けたことが原因で、王文娟さんは懲役4年を宣告される

 2015年9月10日、東風派出所の警官・孫立偉ら4人は王文娟さんの家に不当に侵入した。そして警官に「東風派出所へ法輪功の資料を持って行ったか」と聞かれ、王文娟さんは「そうです」と答えた。警官は簡単に記録を取り、王文娟さんをハルビン市第二留置場に連行した。

 第二留置場に送られた後、受刑者らはすぐ王文娟さんの服を全部脱がして、全身を検査し、共同監室に投げ込んだ。寝る時には2人ずつお互いに頭と足が上下逆になり、大勢の者がぎゅうぎゅう詰めの状態で寝た。トイレに行く時は大便は3分、小便は1分と制限され、制限時間内に終わらない場合は、無理やりトイレから引っ張り出された。それが大きなプレッシャーとなり、王さんは10日あまりも大便ができずに、腹部が張るという辛い思いをした。

 共同監室の班長は田々というが、王文娟さんが監室に送られて来た時、田々はある監視役に「王文娟が足を組んだり目を閉じたりしたら殴れ、ビンタを食らわせ」と命令した。田々は王文娟さんに所内の規則を暗記させようとしたが、従わない王文娟さんに対し、従わなければ数時間しゃがんだままの姿勢を強制し、睡眠を取ることすら許さなかった。

 2015年11月19日、王文娟さんは双城区裁判所で裁判にかけられ、12月29日に懲役4年の実刑判決を言い渡された。

 そして、王文娟さんは黒龍江省女子刑務所に送り込まれた。そこで、「三書」を書くようにと強制され、書かなければ朝の5時から夜の9時まで、手のひら大の小さな腰掛けに座らされた。また、毎日法輪功を中傷するビデオを強制的に見させられ、その時は「目を閉じてはならず、頭をうつむけて下を見てはならず、背筋をまっすぐに正した姿勢のままで見なければならない」と強要された。ちょっとでも目を閉じれば、暴力を振るわれ殴られた。

中共体罚示意图:长时间罚坐
拷問のイメージ図:長時間、手のひら大の小さな腰掛けに座らされる

 多大なプレッシャーを受けて王文娟さんの血圧は上昇し、動悸の症状も現れた。この状況を見た受刑者らは「あなたが善を修める修煉者で良い人だと知っています。しかし、私達も仕方がないのです。警官らからの指示で、あなたが三書を書かないと私達の点数が引かれます。私達も早く家に帰りたいので仕方なく命令に従っています」と言い訳をした。

 これを聞いた王文娟さんは受刑者に同情して、偽りの言葉だと知りつつも、少しでも彼らの点数を増やそうとして、本心とは全く反した「三書」を書いた。

 そして2019年9月10日に刑期の満了をむかえ、王文娟さんは出所してやっと帰宅した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/9/28/393903.html)
 
関連文章