深圳市の74歳の張可輝さん 懲役3年3カ月の実刑判決
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 【明慧日本2020年1月15日】

 広東省深圳市南山区裁判所は2019年12月17日に、法輪功学習者・張可輝さん(74)に懲役3年3カ月の実刑判決、そして、劉佩欽さん(67)に懲役1年7カ月の実刑判決を宣告した。2019年12月29日、期間満了した劉さんは帰宅したという。

 2018年5月29日、張さんは深圳市で天安派出所の警官らに連行された。その後、劉さんは天安派出所に張さんのことを聞きに行ったときに、その場で警官らに連行された。

 その後、張さんと劉さんは福田留置場に拘禁されたが、5カ月後に南山区留置場に移送された。

 張さんと劉さんの案件はその後、検察庁に渡されたが、2018年11月2日、南山検察庁は一度は2人の案件を公安局に差し戻した。

 しかし、2019年4月18日、張さんと劉さんは2回目に不当に開廷された。裁判を始める前に、警官らは傍聴者の2人を連行した。

 開廷の日、裁判官の助手・張慶栄は傍聴者の身分証明書番号などを勝手に国内安全保衛部門の警官に提供した。その違法行為で、傍聴者の劉さんの娘と娘の友人は警官らに南山区高新科技園派出所に連行され、傍聴できなくなった。警官らは劉さんの娘と友人に対してビデオを撮り続けたが、娘は警官らの人権侵害の行為と不当な連行に抗議するため、自分の名前、警官らの質問には一切答えなかった。警官らは劉さんの娘が韓雪嬌さんだと勘違いし、韓さんの身分証明証の写真を見ながら劉さんの娘と比べた。その後、警官らは劉さんの娘が韓さんではないとわかったが、劉さんの娘を解放しなかった。夜の7時、裁判がすでに終了された後、警官らはやっと劉さんの娘と友人に対する尋問を止め、解放した。

 劉さんの娘を尋問している間、派出所の警官と龍華民治街道弁事処の人員は、何度も劉さんの娘が借りている家の大家に電話をかけ、騒がした。そのため、大家は劉さんの娘に家を貸すことをやめた。

 深圳市司法関係者は傍聴者の身分証明証を見て、傍聴者を連行する事件が前にもあった。2019年4月18日午前、傅秀芳さんの姉と弟は南山区裁判所に行き、傅秀芳さんに対する裁判を聞こうとしたが、警官に連行された。その際に、友人の1人も連行された。夕方になって、3人は解放されたが裁判の傍聴ができなかった。また、法輪功学習者・張淼さんの裁判で、張さんの伯母が傍聴に来たが、裁判所の前で派出所の警官に連行され、裁判が終わった後に解放され、この時もやはり、傍聴することができなかった。

 劉さんは法輪功を学ぶ前には心筋炎、水腎症などを患っていて、40代で白髪ばかりになってしまったが、法輪功を学んでからは顔色が良くなり、病気が治り、髪の毛も黒くなって若く見えるようになった。

 張さんは湖南省衡陽の出身で、物静かで、夫が亡くなってからは、深圳福田区にある息子の所に来た。若いときから、張さんは生活にも仕事にも苦労したため、多くの病気を患った。しかし、法輪功を学んで、張さんは健康を取り戻した。2018年5月29日、天安派出所と福田分局の警官らは張さんの息子の借家に侵入し、銃で二段ベッドの上段に寝ていた息子を指し、「動くな。動いたら、死んでもらう」と脅迫した。そして、警官らは下段に寝ていた張さんを引っ張り出し、手錠をかけて連行し、家にあったパソコン、携帯電話などの私物を押収した。

 2018年5月30日、劉さんは友人である張さんのことを心配して、天安派出所に状況を聞きに行ったが、天安派出所の警官に身体検査をされ、その場で連行された。そして、当日の夜7時過ぎ、警官十数人は劉さんの娘の家へ行き、捜索証明書を提示しないまま、家に入ろうとした。劉さんの娘は捜索証明書の提示を求めたが、拒否されたため、ドアを開けなかった。その後、警官らは派出所に戻って20分もかからず、いわゆる「捜索証明」を持って戻って来た。その証明に容疑者の氏名やこの案件のことは一切書いておらず、ただ捜索場所だけが書いてあった。それを見て、劉さんの娘は証明の合法性を疑い、警官らの要求に従わなかったが、警官らに強制的に家に侵入され、携帯電話を奪われ、手錠をかけられて地面に倒され、頭を地面に強く数回押し付けられ、額はあざだらけになった。

 その後、警官らは劉さんの娘を派出所に連行し、家宅捜索して一部の財物を押収した。派出所で劉さんと娘はご飯を与えられず、夜中の3時まで尋問された。警官らはいわゆる「証拠」を得るため、勝手に記録を改ざんした。劉さんはその記録にサインすることを拒否したが、警官らに「サインしないと、娘の人身の自由を奪う」と脅迫され、サインを強いられた。

 張さんと劉さんは福田留置場に拘禁されたが、精神的に強い圧力を受け、2人とも病状が現れた。張さんはあまりご飯を食べられなくなり、劉さんは心筋炎、水腎症を再発し、血圧が200㎜Hgに上昇した。

 20年来、中国共産党の政治法律委員会は司法関係者に法を知って法を犯すことをやらせ、江沢民の法輪功への迫害する道具として利用した。江沢民グループは真・善・忍を信仰する善良な法輪功学習者に対する迫害が、社会的な道徳を低下させ、中国社会に量り知れないほどの損失をもたらした。現在の中国社会に、「嘘、悪、闘争、貪欲、汚職」などがあちこちに溢れかえり、中国人が皆この迫害の被害者になってしまった。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2019/12/25/397502.html)
 
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