吉林省徳恵市の劉建英さん 冤罪のまま迫害死
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 【明慧日本2020年1月16日】吉林省徳恵市の法輪功学習者・劉建英さん(女性)は2019年3月、当局の裁判所に懲役2年6カ月の実刑判決を宣告され、吉林省女子刑務所に収容された。刑務所で引き続き、灌食などの酷い拷問を受けた劉さんは健康状態が悪化し、2019年12月30日に死亡した。享年57歳であった。その翌日、劉さんの遺体はすぐに火葬された。

 劉さんは2018年7月15日、公園で人に法輪功が迫害されている真相を伝えたため、徳恵市公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らに連行され、家宅捜索を受けた。その後、劉さんは徳恵市留置場に送られた。留置場で劉さんの健康状態が悪くなり、ご飯をあまり食べられずに痩せ細り、全身に力が入らなくなった。劉さんは徳恵市民心病院に連れて行かれたことがあり、家族は何度も劉さんの治療のために、留置場側に保釈を求めたが、拒否された。

 劉さんの拘禁で、家に80代の母親の世話をする人がいなくなった。母親は劉さんのことを心配して毎日涙を流し、泣き暮らしているという。

 2018年11月22日、劉さんは徳恵市裁判所に不当な開廷をされた。法廷で弱々しい劉さんは立つことさえ出来なかったが、こんな状態でも解放されず、休廷することになった。

 当時、劉さんが体調を崩し、とても悪い健康状態を見た家族は保釈を再三に要求した。そこで、家族や留置場の所長、公安局副局長は徳恵市検察庁と徳恵市裁判所に行き、劉さんの保釈の件について話し合ったが、結論を出せなかった。

 そして2019年3月に、裁判所は劉さんの家族に通知せず、劉さんに懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡して、劉さんを吉林省女子刑務所に送り込んだ。刑務所で劉さんは「転向」せず、信仰を堅持したため、警官に灌食などのひどい拷問を受けた。

酷刑演示:野蛮灌食(绘画)
拷問のイメージ絵:野蛮な灌食

 野蛮なつらい灌食によって劉さんは痩せこけ、健康状態がさらに悪化して起き上がれず、家族が面会にやって来ても、面会室まで歩いて行かれない状態だった。そこで刑務所側がは異例にも、家族を刑務所の中に入れて面会をさせた。刑務所側が家族の情を利用して、劉さんに「転向」させる狙いがあった。痩せこけて自立生活ができなくなって、介護を必要としている劉さんの姿を見て、家族は劉さんを刑務所の外で治療をさせるために、保釈を要求した。

 2019年11月に、家族は吉林大学第二附属病院で劉さんに会ったが、劉さんはすでに息も絶え絶えの苦しい状態で、歯も2本抜け落ちていた。警官は劉さんが転んで歯を失った、とウソを言った。

 長い間あまりご飯を食べられなかったので、劉さんの腸がすでに癒着してしまって、病院から危篤通知書が出された。そこで家族は劉さんを連れ帰り、死後の準備をしようとしたが、それでも、刑務所側は劉さんを解放しなかった。劉さんはとうとう12月30日に冤罪を晴らせないまま死亡し、翌日すぐに、長春葬儀場で遺体を火葬されたという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/1/11/398839.html)
 
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