中国共産党は暴力と虚言の塊である
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 【明慧日本2020年3月31日】(中国=明慧記者・書僮、章明)現在のところ武漢市の各病院では、新たに武漢肺炎の感染を確認された患者は、自宅での隔離を要求され、病院の救急診察窓口に来て武漢肺炎の検査を望む患者は、すべて受け付けられない。これはすべて、当局の「0病例」を維持するためである。武漢開元団地の住民が3月5日に「嘘、すべて嘘だ」と叫んだ後、3月7日から、この団地のすべての郵便物と団体物資購入の入口は封鎖された。武漢肺炎の防疫措置の中で、当局は全力を尽くして「透明」のイメージ作りをしてきたが、実は一言でまとめれば、それはすべての国民の口を閉じさせることであった。

 「嘘、嘘、すべて嘘だ!」

 2020年3月5日、中国共産党の国務院副総理、武漢肺炎の中央指導チームの副組長・孫春蘭と武漢市委員会の書記・王忠林の一行が、武漢市青山区を視察した最中、中建開元団地の住民は孫春蘭と地方官員に向けて、「嘘、すべて嘘だ、ここの住民はみんな高値の野菜を買っている……」と大声で叫んだ。

 孫春蘭は不思議がる様子で回りの随行員に「嘘って、何の嘘?」と聞き、そして途中で引き上げた。

 早速、団地住民委員会は「積極的に」住民の意見を聞いて、仕事を改善する姿を見せた。これは表面上の対応策である。3月7日、武漢開元団地のすべての郵便物と団体物資購入の入口は封鎖された。これは背後からの対応であり、大胆に本当の話を言う住民を懲らしめるためである。

 事はまだ終わっていない。

 習近平の武漢への視察の折、ビルの屋上には多くの狙撃手が配置される

 2020年3月10日、中国共産党の党首・習近平は疫病が発生して以来、初めて武漢を訪ねた。自由アジアラジオは、題名「習近平は厳重な警備体制の中で武漢に到着し、疫病を視察したが、嘘だと叫ぶ者はいなかった」と発表した。

 報道文の内容によると、習近平の午後からの視察先である武漢東湖庭園コミュニティの住民は、事前に緊急の知らせを受け取った。武漢市各区公安支局の多くの警官らは午前中から各世帯に入室し、滞在の所要時間は1時間前後と予定され、その間は各家族に警官らの仕事に協力するようにと要求した。

 以下は報道された内容である。

 ❒東湖庭園10棟一単元9階のある住民は、ウィーチャットグループでこのように書いた。「警官は家のベランダに座って、私達に何も見させなかった」

 ❒11棟三単元9階のある住民は、「警官は家のベランダに座って、私達に何も見させなかった」と書いた。

 ❒9棟ビルのある住民は「当日の午前9時に、警官が扉を叩く音で目が覚めた」と話した。

 ❒もう1人の住民は「狙撃手は早くから、すでに重要な位置で準備体勢をとっていた」と話した。

 ❒ある住民は映像を撮影しながら、「今日、恐らく中央の指導者が来た。屋上の上はすべてが狙撃手で、こちら側も狙撃手全員が待機中であり、道路はすべて封鎖された」と紹介した。

 ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版によると3月11日、「習近平の武漢視察のいくつの奇怪な細部」を掲載し、「大きな声で『習主席こんにちは』と叫んだ者は、みんな役者ですか?」と記載し、さらに視察時の細部を報道した。

 「ある盛んに転送された映像から分かるように、習近平一行が乗っていた大きな乗用車はゆっくりと武漢東湖庭園団地に入り、車はゆっくりと止まり、黒い服の身なりの4人が迎えた。車から 4番目に降りたのは習近平で、その時の映像の中に『もう叫んでいい?』と聞く女性の声が聞こえたが、答えはなかった。しばらくして、習近平を迎えた官員は、片腕を高く挙げて後ろに合図し、後ろのビルに合図したようだった」

 「女性は小さな声で『叫んでいい?』と聞き、もう1人の女性は「もう叫んでいいよ」という声が聞こえた。約30秒後、高層ビルから『習主席こんにちは、習主席こんにちは、武漢頑張れ、中国頑張れ!』と2人の女性の叫ぶ声が伝わってきた。習近平は『こんにちは、皆さんこんにちは』と答えた。多くのユーザーは、これは役者が庶民を演じたのではないかと、指摘した」

 警官はベランダに座り、狙撃手が屋上に配置され、このような方法は武漢肺炎を撃退できないが、しかし、国民の口を封じることが出来る。

 真理を信じ、本当のことを話し、真実に行なう自由は、もともと天から人に与えたものであるが、中国人にはこれらの自由が全くない。中国共産党に真相を求めると、すぐさま自由を失い、あるいは生命で代価を払わされてしまうことも多々ある。

 感染地区の住民の憂患 武漢のすべての市民が検査を受けない限り不安である

 武漢の封鎖は近い内に解除される可能性があると、専門家は推測している。しかし、感染地区の武漢の住民たちの心配は緩和されていない。

 『VOA』の記者は最近、武漢の市民である張毅さんを取材した。取材した時、張さんは武漢のある病院で母親の入院を手配したが、母親は深刻な心臓病を患っていた。本来であれば、救急診察の患者に対して武漢肺炎を排除する検査をしなければならないはずだが、事実上、救急診察室はまったく受け付けてもらえなかった。

 張さんの前に並んだ人は、新型コロナウィルスの検査で陽性だと診断されたが、医者は患者に各自で隔離病院に行くようにと指示した。この人達は普段からずっと家にいたのでほとんど外出しておらず、変わった症状も出ていないそうだ。

 張さんは次のように話した。「武漢人は、封鎖を間もなく解除することに対して、あまり信じていないのです。しかし、政府はどこどこの団地、何日間経っても感染者が出ていないとか、どこどこの団地、すでに疫病が消えているとかとひっきりなしに吹聴しますが、私が感じたのは……今日、病院で実際に見てきたことで、政府の言う事は全く信用できません。もし、この人達をすべて家に帰らせたら、間違いなく第二次の交差感染のピークを迎えるはずです。今の武漢の隠蔽された状況では、今後、長期的にこのウィルスと共存しなければならない可能性さえ出てきます」

 「いずれにしても結局、武漢のすべての市民が検査を受けない限り大変怖いことです。あなたが家の中に四十数日間閉じ籠もっていたとしても、家から出て来たら、やはり1人のウィルスの携帯者です」と張さんは言った。

 しかし、これら疫病の発生地区の最前線からの真の情報は、中国共産党のデタラメな「良い情勢エネルギー」の宣伝に打ち消されて、消えてしまった。

 ロシア共産党と中国共産党の差異

 チェルノブイリの4番の原子炉の爆発後、60時間以内(2日余り)の間、旧ソ連政府はいかなる安全性についての警告を発表しなかった。中国共産党は武漢肺炎事件の中で、少なくとも20日間以上、警告を発表しておらず、遅らせた日数は旧ソ連の10倍であった。

 チェルノブイリ事故が発生した7日後、ソ連政府の首相のルイシコフは、ようやくウクライナの第一書記シェルビツキーと一緒に、チェルノブイリに駆けつけた。中国共産党は武漢市を封鎖後、李克強は急いで武漢へ足を運び、40日後に中国共産党の党首はやっと武漢の感染地区に顔を出した。

 ゴルバチョフは事後に、「元の体制はすでに瀕死の状態になっていました」と原発事故だと認めた。

 人々がすでに目にしたように、ロシア共産党が滅びた原因が三つある。第一は、イデオロギーを独裁し、すべての事に対して独断していた。第二は、権力を独裁し、大いに政治的暴力をふるっていた。第三には、利益を独裁し、特権の行使が盛んであった。それでは中国共産党はどうだったのか?

 中国共産党はずっと中国人の「救世主」や「父と母」として登場し、わざと「中国共産党」と「中国」の二つの概念を混淆させた。中国は中国共産党が来る以前の数千年の前に、すでに文明的な古国が存在していた。そうであるならば、「中国人」イクオール「中国共産党人」ということではないはずである。

 実は中国共産党もこれに対してはっきりと分かっており、だから口実を作って中国人に「電撃的に入党させる」のだ。なぜなら、入党したらあなたは本当に共産党員になるのだ! あなたは「私は自ら……共産主義のために一生奮闘し、いつでも党と人民のために命を捧げる」の誓い言葉を読み終わった後、あなたは党のために虚言を言わなければならなくなり、党のために他人を害さなければならなくなり、そして党の犠牲になるのである。

 武漢肺炎の疫病が蔓延する中で、中国共産党は感染を抑える時機を遅らせ、街を封鎖して住民の口を封じ、嘘の情報を用いて全世界を騙した。また「共産党体制が優れている」と自画自賛し、引き続き全中国人に対して、人々を洗脳している。

 『共産党についての九つの論評』の中で指摘されたように、「虚言は暴力の潤滑剤である」。「虚言」は共産主義には欠かせないモノで、自らが生存するための養分であり、人々を縛る強力な制度方式なのである。

 中国共産党は滅亡する寸前であっても本当の話を言うことが出来ず、これらは中国共産党そのものが持つ本性によるものである。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/3/14/402360.html)
 
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