文/中国の大法弟子
【明慧日本2020年4月9日】86歳の同修Aさんは、1999年より前に修煉を始めた大法弟子です。Aさんの娘さんも大法弟子で、親子共に修煉の道をとても精進して歩んで来ました。お正月がくる前に、娘さんは息子の嫁の産後の手伝いで地方に行っていたので、今、家にはAさん1人だけになりました。
武漢新型肺炎の感染拡大で、地元の住宅地が相次いで封鎖され、一部の住宅地では10日間も人の出入りが禁止になりました。私は、Aさんの事が心配になり、何とか方法を考えて封鎖を突破し、Aさんの家を訪ねました。Aさんは顔色がよく、とても元気そうでした。私に会うと、Aさんは、近頃どのように人を救っているのか、笑顔で話をしてくれました。
「住宅地の正門から出られなくなったから、どうしたらいいか、じっくりと考えました。修煉者として、何があっても出かけて法輪功の真相を伝えなければならないからね」とAさんは言いました。そして、Aさんが住宅地の通用口を調べたところ、通用口の扉の下と、地面の間に少し開いているスペースがあり、自分は痩せているので、そこから潜(くぐ)り抜けることが出来ると判断したそうです。そこで、Aさんは通用口の扉の下から潜り抜けて真相資料を配りに行き、そして、そこから潜り抜けて帰って来るようにしました。その後、Aさんは自分の服がひどく汚れていることに気付き、調べてみると、実は、住宅地の管理人が通用口の下から潜り抜けないように、扉の下に黒いペンキをいっぱい塗ったことが分かりました。
Aさんは「人を救う事は何よりも大事なことだから、服がすこし汚れても平気よ」と言いました。今、Aさんは、毎日通用口の扉の下を潜り抜けて、法輪功の真相資料を配りに行っています。Aさんは「資料拠点の同修が、せっかく資料を作ってくれたのに、住宅地が封鎖されているので、一部の同修は資料を配らなくなったので、私がその分、できるだけ多く配らなければならないからね」と言いました。
衆生のことを気にかけているAさんの慈悲心に心を打たれ、私は涙が出そうになりました。そして、Aさんとの衆生救済の思いの差が大きいことを実感しました。そして、人心によって家に閉じ込められた同修の事も思いました。皆は同じ法を修めているのに、86歳のAさんは今なお毎日出かけて、師父のご要求通りに行なっているのに、私達はどうして行なえないのでしょうか? 精進している86歳のA同修との格差を探し出し、妨害を突き破って早く行動し、自らの先史の誓約を果たさなければならないと強く思いました。
この特別な時期に、自らの安否を放下して衆生を救うことが出来るのは、それは同修が自ら修め遂げた境地ではないでしょうか。