かつて11年間刑務所に拘禁の韓震昆さん 起訴に直面
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 【明慧日本2020年4月13日】雲南省昆明市の法輪功学習者・韓震昆さん(40代男性)は2019年9月、同省のシーサンパンナ・タイ族自治州景洪市へ出張したとき、当地の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関の警官に、監視カメラにお前が法輪功の資料を配っている姿が撮られているという理由で連行され、景洪市留置場に入れられた。その後、韓さんの案件は景洪市検察庁に移された。韓さんは弁護士に依頼したが、不当な起訴に直面している。

 今回は、韓さんにとって三度目の連行になった。韓さんは雲南省の元テニス選手で、1991年に引退して昆明錦華ホテルに就職したが、2003年、法輪功を学び続けているという理由で辞職を強いられた。

 一、公民の権利を奪われ、不当に7年の実刑を言い渡される

 2004年4月23日、韓さんと妻・郭娟さんは法輪功の真相資料を作ったため、白馬小区の自宅で昆明市五華公安分局の警官らに連行された。同年7月に、夫婦は昆明市検察庁に起訴された。

 そして、2004年8月24日、昆明市裁判所は韓さん夫婦に対して不当な開廷をした。裁判所側が公開で開廷すると公言したが、傍聴を許さなかった。韓さんの親戚や法輪功学習者たちが傍聴するために、裁判所に駆けつけたが法廷に入れず、裁判所前にいるしかなかった。しかし、警官らに騒がされ、映像を撮られた。その後、警官は撮った映像から学習者を探し出し、楊蘇紅さん(障がい者)たち数人の学習者を連行し、尋問して拘留した。

 法廷で韓さんは法輪功が迫害されていることを話し、裁判長に「私の弁護人の馬玲さんはなぜ、法廷に来ていないのですか」と問い詰めたが、裁判長はその質問には答えず、「お前、委託状にどうやって署名したのか」と問い、韓さんの代理人のことを罵ったりした。法廷で裁判長は韓さんの自己弁護を何度も中断させ、弁護士の弁護も中止させて早々に裁判を終わらせた。しかしその後、韓さんは懲役7年、妻の郭さんは懲役3年の実刑を宣告された。その日の裁判長は張兆龍、代理審判員は唐勇、徐建斌、書記員は段雲萍だった。

 韓さんは雲南省第一刑務所第12監区12隊5組に収容された。韓さんはそこで、毎日朝8時半から夜8時半まで、いろいろな労働を科され、ほとんど休みの日がなかった。

 刑務所で韓さんは法輪功を放棄する「誓約書」を書かされ、「転向」を強いられたが拒否した。刑務所の食事は値段が高くて栄養がないことで、韓さんは前へ出て、そのことを所長に訴えた。その後、食事が改善されたため、正しい行為をした韓さんに、受刑者と正義感のある警官から尊敬された。

 二、出所後も嫌がらせを受ける

 2011年4月22日、韓さんは出所して帰宅した。しかし、2012年5月29日午前9時、昆明市官渡公安分局と太和派出所の警官ら7人は私服のままで、韓さんの自宅に不当に侵入した。家に韓さんの両親もいた。警官らは「韓震昆お前、これからは法輪功のモノを作るのをやめんか。今、家にある法輪功のモノを全部持っていくぞ」と言いながら、写真を撮ったり、家にある引き出し、たんす、紙の箱など、鍵がかかっているたんすと引き出しもこじあけて、全部ひっくり返して探しまくった。警官らは法輪功の創始者の写真2枚、法輪功関連の書籍十数冊、真相紙幣(法輪功の真相の書かれた紙幣)1万5000元(およそ23万1000円)、パソコン1台、mp3を3個などの私物を押収したが、その場で韓さんに押収リストを渡さなかった。家宅捜索をされた後、韓さんは連行され、太和派出所で警官に押収リストにサインを強要された。しかし、韓さんの両親は警官らが家から立ち去って、4万元(およそ61万6000円)の定期預金証書が無くなっているのに気づいた。

 三、学習者と一緒に法輪功書籍を読んだだけで、4年の実刑を下される

 2013年9月16日午後1時半、韓さん一家は家に訪ねて来た法輪功学習者たちと一緒に法輪功の書籍を読んでいたところ、西山区国内安全保衛部門の警官と昆明市公安局の5人の私服警官らが突然、家に侵入して来た。韓さんの母親が警官に「何ですか?」と聞くと、警官は「俺らはもう長い間お前の家を監視してきた。多く人が入ったのを見たぞ」と言った。そして、韓さんの父親が「私たちは法輪功の書籍を読んでいるだけです」と言ったが、警官らはすぐに家宅捜索をし始めた。そして、法輪功書籍二十数冊、真相紙幣を1万8000元(およそ27万7000円)、法輪功のお守りを数個、パソコン1台、携帯電話1台、mp3を3個、これら全てを警官らに押収された。警官はここに来ていた学習者の名前を聞いて記録した後、『神韻公演』と『共産党についての九つの論評』のDVDを制作したという理由で、韓さんを連行した。

 その後、韓さんの両親は西山区国内安全保衛部門に行き、息子のことを聞きたかったのだが、隊長に避けられ、聞けなかった。2014年11月7日、韓さんの案件は西山区裁判所にあると知って、両親はまた裁判所へ行き、息子のことを聞いたが、息子はすでに秘密裏に懲役4年の判決を下された、と告げられた。

 四、繰り返し騒がされた両親が相次いで亡くなる

 韓さんの80歳過ぎの父親は昆明市電信会社の職員だった。2000年4月17日、父親は自宅で盤龍公安分局の警官に連行され、「社会秩序を乱した」という理由で27日間拘留された。

 韓さんの70歳過ぎの母親もある会社の職員だった。かつて、末期の大腸がんを患っていた母親は、絶望の中で法輪功を学び、大腸がんおよび患っていた多種の病気を完治した。

 韓さん一家は法輪功を学んでから仲が良くなり、明るくて穏やかな家庭ができた。しかし、1999年7.20、江沢民が法輪功の迫害を引き起こし、韓さん一家はひどい迫害を受けた。そのため、韓さんは何度も仕事を失い、家宅捜索を受けたり、実刑判決を宣告されたり、脅迫をされて、妻との離婚まで強いられた。韓さんの両親も610弁公室、国内安全保衛部門、派出所の警官らや社区の人員に、絶えず嫌がらせを受けて騒がされたため、2017年に相次いで亡くなった。この韓さん一家の幸せな家庭は崩壊した。

 しかし、韓さんはこんな仕打ちを受けても、いつも「真・善・忍」への信仰を堅持し、法輪功が迫害されている事実を人々に伝え続けた。

 ここで良知がある人に強く呼びかけたい。皆が一緒にこの人類の歴史上、もっとも長くて、邪悪で、残忍な迫害を制止しよう! そして、自分と家族に良い未来を選択しよう!

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/3/31/403178.html)
 
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