【明慧日本2020年4月21日】ちょっと教育を受けた人は誰でも、「サタン」というのがただの形容詞ではなく、フィクションでもないことがお分かりであろう。中共ウイルスによる被害が拡大する中で、世界では、すでに戦争時よりも多くの死者を出している。しかし、中国はと見渡せば、他人の不幸を喜ぶ異様な雰囲気が漂っている。次にお話しする物語は、最近、中国のSNSで流行っている、中国共産党(以下、中共)の宣伝部門が書いた文書に基づいて作成したものである。皆さんはそれぞれの経験を持って現実に存在するサタンを体験して見てください。
WEチャットグループでは、サタンが党の面目を持って以下のように宣告した。
「ウイルスは、昨年、武漢で開催された世界軍人運動会に参加する米軍が持ち込んだものだ。中国共産党の指導の下で、我々はすでにウイルスの封じ込めに成功した。現在、全世界では、最も安全な場所は中国だけなのだ。アメリカはもうすぐ破滅するだろう」
真実を知らずに騙された党員達は、携帯電話を持って歓声を上げた。
聡明かつ誠実で、誰でも自分の民族と国を愛している人々のことだから、まあ無理もないだろう。彼らは、毎日、党配下のテレビ番組しか見ず、党にコントロールされているWEチャットを手放さない。そして年から年中、党が用意してくれた献立から党の残飯を食べているのだから、「中共は中国ではなく、中共は西から来た幽霊だ」という事実をすっかり忘れてしまった。さらに、若者はもっとも独立思考を体験したことのない人ばかりである。
ある人は、指導者を仰いで興奮気味に、「わが主、我々の世界一の夢は間もなく実現するでしょうか?」、「米国、欧州はもう少しで破滅するでしょうか?」、「この機会を利用して武力で台湾を統一すべきでしょうか?」と聞いた。
少し考えのある人は、「わが中国は米国を助けてやるべきでしょうか?」と言い出した。
サタン党の党首の助手は、皆の話を聞いてから立ち上がり、「米国の感染症拡大が深刻だ。彼らは孤軍奮闘しているが、最終的に崩壊するだろう。もしかすると、各州が独立を宣告し、転じて中国に助けを求めて来るかも知れない。米国は29年前の旧ソ連が崩壊した一幕を再現するだろう」と言った。
サタン党のスポークスマンは、「つまり、共通貨幣としての米ドルは、もしかしたら、各州の印を押されて州の貨幣になるかもしれない、例えば、ニューヨークドル、カリフォルニアドルなどになるかもしらないということだ。世界各国はニューヨーク連銀に保管しているゴールドを運び出すだろう。米国の陸軍、空軍も各州の軍隊に分解され、海軍も太平洋、大西洋沿岸の各州の州海軍に解体されるだろう。あの10隻の空母は中国海軍に買収され、売上は医療物質の購入に使われるであろう」と補足して言った。
サタン党はWEチャットに漂っている民族感情の温度差をチェックしながら、「米国の一部の州は、中国に加盟するようにと申請して、ついに『中華社会主義共和国連盟』の加盟国になるのだ。『中華社会主義共和国連盟』の下では、世界は再び戦争や感染病が起きず、人類は再び平和に戻るだろう」と自信満々に言った。
これらの発言を聞いたヒトラーは墓の中で目が覚め、「俺は士官学校に1日も通っていないが、ヨーロッパ全域を抑えた」、「俺がこの世に来たのは彼らを強くするためではなく、彼らの弱みを利用するためだった」とつぶやいた。
マルクスの霊はそれを聞いて駆けつけて来て、「あなたが言いたいのは、『兵士は考える必要がない、指導者は彼らの代わりに考えるのだ』ということなのか?」、「俺はマルクス主義者ではない事を知っている」[1] と言った。
レーニンの霊も近づいて来て、「声を小さくしなさい。党の民らに聞こえないようにしよう。彼らは真相を知らないのだ。本にはこのように書かれているのではないか?」と注意した。
マルクスの霊は声を低くして、自分の継承者に、「本は俺の奴隷だ。俺の意志に従い、俺に利用されるものなのだ」[2] と説教した。
確かにそうである。マルクスおよびその信者達にとって、本は奴隷だけではなく、真相や真理も奴隷なのだ。
WEチャットのスクリーンショットの訳文は以下である。
チャットグループ名:毛沢東選集第五巻学習グループ(200人)
米国における感染症拡大がますます深刻化している。米国は孤軍奮闘しているが、そのうち破滅するだろう。その結果、各州が独立し、転じて中国に助けを求めて来るだろう。29年前に起きた旧ソ連が崩壊する一幕が再現するだろう。共通通貨としての米ドルは各州の印を押されて州の貨幣になり、例えば、ニューヨークドル、カリフォルニアドルになるだろう。各州はニューヨーク連銀に保管しているゴールドを運び出すだろう。米陸軍、空軍は各州の軍隊に分解され、米海軍も太平洋、大西洋沿岸各州の軍隊に解体され、あの10隻の空母は中国海軍に買収され、売上は必要な医療物質の購入に使われるだろう。一部の州は中国に加入すると申請し、中華社会主義共和国連盟の加盟国になるだろう。
中華社会主義共和国の指導の下で、世界は再び戦争と疫病が起きずに、人類は再び平和に戻るであろう。
注:
[1] 『マルクス=エンゲルス全集』第22巻81ページ
[2] 2000年5月の出版した 『マルクス伝』 246ページ