嬰孩はまた戻って来た
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文/中国の大法弟子 

 【明慧日本2019年10月27日】師父は「食事については肉だけでなく、どんな食べ物にも執着してはならず、他のものも同じです」 [1]と説かれました。

 私は小さい頃から辛い料理が大好きで、辛くなければ料理が美味しくないと思うほどでした。時には、人がおかずから唐辛子を取り出しているのを見て、とてももったいないと思い、理解できませんでした。小さい頃、辛い物を食べ過ぎてお腹が痛くなって泣き出したことも何度かありましたが、しかし、翌日になると、また平気で食べていました。

 修煉後、これを執着心だとは認識せず、すでに食習慣になり、その上、師父も辛い物を食べてはいけないと明言されていないため、私はこの嗜好をあまり気にしませんでした。

 ある日、食卓に好物の青唐辛子の卵炒めが出されました。その料理に使った小ぶりの青唐辛子はとても辛く、辛過ぎて、普段辛い物を平気で食べる家族でも食べられませんでした。私は「もったいない」と言いながらその料理をほとんど完食しました。夜、寝る時、少しお腹が痛いと感じましたが、あまり気にしませんでした。

 夢の中で、私は両手で下腹部の太ももの近いところから、掌サイズの嬰孩を持ち上げました。嬰孩は鼻水、涙をいっぱい出して泣いていました。私は嬰孩を掌に乗せ「どうしたのですか? どうしてそんなに悲しそうに泣いているのですか?」と聞くと「あなたのところは嫌いです、ここから離れたいです」と言って、泣きながら私の掌から飛び降り、マッチ箱ぐらいの大きさのスーツケースを持って寝室を出て、応接間を抜け、ドアから飛び出して左に曲がって階段を上りました。「この子はまだこんなに小さいのに、1人では危ない」と思い、そこで「待って、送ってあげるから」と声を掛けながら、後ろを追いかけました。応接間を通った時、そこには背の高い方(師父)が手を後ろに回して立っておられました。そして「送らなくてもいいですよ。2日で帰って来ますから」と言われたので、私はビックリして目が覚め、ベッドから起き上がりました。

 昼ごろ、職場で同修と一緒にご飯を食べた時「辛いものを食べ過ぎて、嬰孩に逃げられました。師父があの子は2日後に帰って来るとおっしゃいましたが、帰って来るかしら?」と言いました。

 2日後、とてもはっきりとした夢を見ました。仙女のように美しい私が絵の中から出て来て(子供の叔母に当たるように思う)嬰孩を送り返してくれました。私は嬰孩を抱っこして紛失した宝ものを取り戻したように嬉しくて、嬉しくて、笑顔になりました。嬰孩も私を見て笑っていました。前と違うのは彼は綿入りの服を着ていました。

 多くの人が食卓を囲んでご飯を食べる場面でした。ある人はとても小さなスプーンで嬰孩にご飯を食べさせようとしました。小さなスプーンには一滴の黄金色の液がありました。その金色の液体は私が食べた食べ物が腸、胃を通って転化したものでした。

 それを食べた嬰孩は私の手を引っ張って遊ぼう、遊ぼうと誘いました。食卓に出された美味しそうなスープを飲もうとしましたが、嬰孩に止められました。嬰孩はとても腕白で、大変遊び好きでした。やっと小休憩の時、私は「帰ってスープを飲みましょう」と言うと、嬰孩は「飲みたくないです」と言いました。「でも、私は飲みたいですよ」と言うと、嬰孩は「私の嫌いなものをあなたに食べさせたくありません」と言って、そして、恥ずかしそうに私を見て笑いました。私が変な顔をして彼をびっくりさせたら、彼はもっと恥ずかしそうにし、その表情は天真爛漫で、とても可愛かったのです。

 師父は「わたしはどうしてもこれを食べるのが好きだという人がいますが、それも欲望です。修煉者はあるレベルに達すると、この心が無くなります」 [1]と説かれました。

 注:
 [1]  李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/10/12/394468.html)
 
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