ペストから免れたドイツの小さな町
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 【明慧日本2020年4月28日】ドイツのバイエルン州南部にあるオーバーアマガウと呼ばれる小さな町は、アルプス山脈のふもとに位置しており、アンパー川が流れる渓谷の谷底近くにある。町の面積は30.06㎢、人口は5254人である。

 町の面積は非常に小さいが、10年に一度開催される「イエスの受難」の劇で世界的に有名である。

 歴史的由来

 1440年から1700年にかけて黒死病(ペスト)と呼ばれる伝染病がヨーロッパを襲い、ヨーロッパ全体がペストの影に覆われた。オーバーアマガウ町も例外ではなく、町民の1割が亡くなった。

 1633年、カトリック教を信じていた地元の司祭が町民を連れて、もし神が人々を憐れみ、この災害から免れるように町民を助けてくださるなら、彼らは10年ごとに「イエスの受難」の劇を主催すると誓いを立てた。不思議なことにそれ以来、ペストで亡くなる町民はいなくなった。

 そして町民は誓った通り、翌年にキリストが磔にされる前後の事跡(痕跡)を題材とした宗教劇を上演した。初公演に参加した村民は約60人だった。1634年から、10年に一度大規模に「イエスの受難」の劇が上演され、現在まで続いている。

 歴史からの真の教訓

 法輪功の師父は明示された。「実は、疫病そのものは人心、道徳が退廃し業力が大きくなった人に狙いを定めています。神がこの疫病を段取りしたのであれば、有効な対策があるのでしょうか? これは神が成し遂げようとしたことだからです。これを分かっている人が神の加護を求めていますが、効果がないかもしれません。なぜでしょうか? 人心が悪くなり、業力が多くなれば淘汰される時がやってきたからです。なぜあなたを守るのですか? 人間は、自分自身のここが良くない、改心の機会を与えてくださいと心から神に懺悔すべきです。これこそ対策であり、特効薬なのです」[1]

 法輪功の師父はまた次のように説かれた。「人類は、大法のこの世での現われに対して、然るべき敬虔と尊重を体現することができれば、人々、民族、或いは国家に幸福や栄光をもたらすことでしょう」[2]

 中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害が始まった当初、西側諸国は中共の報道を転載していた。これは中共の迫害を支援することに等しい。その後、学習者が法輪功迫害の実態を伝えたことにより、各国政府や世界中の人々は普遍的な真実を理解した。しかし、経済的利益のために、公に正しい態度を表明しなかった。巻き込まれた国々、組織、企業、個人は懺悔すべきではないか。もし本当に懺悔し、中共から離れて行けば、必ず奇跡が起こるのである。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『理性』
 [2] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「論語」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/4/10/403585.html)
 
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