遼寧の李鳳美さん 長年酷い迫害を受けて死亡
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 【明慧日本2020年4月30日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省営口市の熊岳高等学校の元英語教師の李鳳美さんは、「真・善・忍」を堅持し続けたため、何度も連行され、拘禁され、相前後して蓋州市拘置所、営口労働教養所、鲅魚圏第三留置場、遼寧女子刑務所に入れられて残忍な迫害を受け、数回も生命の危険な状態に陥ったことがあり、2019年12月11日にこの世を去った。享年53歳であった。

'李凤美遗照'
李鳳美さん

 李さんは法輪功を学ぶ前は怒りっぽい性格で、姑との仲はいつも緊張感が漂っていたが、1997年に法輪功に出会ってからは、自分を厳しく律するようにし、人には親切に接するようになり、家庭も睦まじくなって、学校でも良い評判であった。

 一、何度も連行される

 1999年4月25日、天津市の一部の法輪功学習者が殴られ、不当に連行されたことを知った李さんは、すぐ北京へ陳情したが、これが原因で、重要人物として長期にわたり監視された。

 1999年7月20日、中国共産党による法輪功への凄まじい迫害が始まった。その日の朝、李さんはいつもの煉功を見に行っただけで、待ち伏せしていた警官らに連行され、約8時間拘束された。その上、李さんの学校側はこれらの圧力に耐え切れず、李さんを授業から外して洗脳班に送ることを計画した。それを知った生徒たちは、ストライキをしたり、転校するといった行動で李さんを応援した。

 2001年9月24日、副局長の呉利華は蓋州市と熊岳鎮公安局の警官らを連れて学校に行き、李さんを連行しにやって来た。その時、全校の教師と生徒はグランドで軍事訓練を行なっている最中で、警官らは大勢の視線を浴びながら李さんを連行した。蓋州市留置場で、李さんは断食してこの迫害に抗議し、4、5日後解放された。その後、警官は李さんの夫から3500元(およそ5万3000円)をゆすり取った。

 2002年7月20日は、熊岳高校の夏休みに入る初日だったが、校長は李さんを学校まで呼び出し騙して、洗脳班に送ろうとした。李さんはそれを拒否した。 その後、副局長の呉利華は警官らを連れて、李さんを営口市洗脳班に連行した。

 洗脳班で、李さんは皆の前で妊娠していることを告げて、迫害をやめるようにと警告した。洗脳班の関係者は身体検査の際に、医師に中絶をするようにと要求した。その時李さんは「あなたにはその権利はありません」と強く主張した。その後、呉利華らは李さんを家に送り、「5日以内に必ず中絶し、中絶してから直ちに洗脳班に送らなければならない」と李さんの夫に命じ、さらに、家の前に監視のパトカーを配置した。

 夜になると、李さんは壁を乗り越えて家出した。警官らは李さんを指名手配し、李さんの姉(学習者)を連行した。李さんは迫害を避けるため、転々と放浪している中で、胎児は流産してしまった。

 二、連行され、懲役4年を宣告される

 2003年8月21日、放浪生活の李さんは身分証明書を持っていないという理由で、警官らに連行され暴力を受けた。

 鲅魚圏留置場に連行された李さんは、1年以上様々な残忍な拷問で苦しめられ、歯を打ち落され、顔が腫れ上がり、打撲で耳の骨を負傷し、胸が締め付けられるような状態で呼吸困難となり、意識を失ったことが何度もある。

酷刑演示:毒打
拷問の再現:一度に数人に暴力を振るわれる

 李さんは懲役4年の実刑判決を言い渡された。それを不服として営口市高等裁判所に控訴したが、却下され、不当な原審を維持する判決を下された。

 三、遼寧省女子刑務所で迫害され、死亡

 2004年9月22日、鲅魚圏公安局は衰弱している李さんを遼寧省女子刑務所に移送した。勤務先の高校は李さんを除名し、夫は圧力を受けて李さんと離婚した。

 2006年7月、李さんは苦しめられ、全身のリンパ節が腫れ上がって命の危険にさらされていた。にもかかわらず、瀋陽刑務所総合病院で引き続きひどい迫害を受けた。

 2007年1月2日、李さんはまた女子刑務所で苦しめられ、吊るし上げられたり、スタンガンで電気ショックを与えられ、服を全部脱がされ、口と下半身をテープで巻き縛られて、飲食することや睡眠を許されなかった。李さんは傷だらけになって立ち上がれず、気を失ったことが何度もあった。

'酷刑演示:吊铐'
拷問の再現:吊るし上げられる

 李さんはやっと刑期が満期になって出所したが、相変わらず関係部門の人員による陰湿な嫌がらせや迫害を受け、精神状態も悪化していき生計も立てられず、家族も散り散りに分散してしまった。2019年12月11日、李さんは無念の思いを晴らせないまま、この世を去った。享年53歳の若さであった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/4/14/403819.html)
 
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